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【図解】ビジネスパーソンのための「メンタルヘルス」講座
吉田 隆志民間医療法人 常務理事
記載の事実はほぼその通りなのですが、事実に記者の解釈を織り交ぜて、結論を誘導する箇所がいくつか見られたのが残念です。
例えば「再診は初診の5倍稼げる」という記述がありますが、5分の再診患者をひとりの医師が切れ目なく次々と45分で9人も診られるはずがありません。
初診時にじっくり時間をかけて診断、病名診断、治療方針を決定し、再診で投薬効果などの経過観察を行う、という治療上の合理性を重視し、かつ患者さんの自己負担額を平準化する仕組みなのであって、効率良く儲けるためのビジネスモデルなどでは決してありません。利益のために再診患者を重視するなど、もっての外です。ひとりの患者さんを責任を持って寛解に導くために、初診の受け入れを制限せざるを得ないのです。
その他にも随所に短絡的な解釈が見られます。ソースの文献だけを頼りにした記事で、取材が甘すぎます。こうした記事こそ効率の良いビジネスモデルを追求した結果なのではないでしょうか。
【新】いつの間にか、子どもに「呪い」をかけていませんか?
吉田 隆志民間医療法人 常務理事
教育業界に16年間携わった私の経験からも、筆者の主張には概ね賛同いたします。
ただ、1点だけどうしても気になるのが、
「迷惑をかけてはいけない」と本当に言ってはいけないのか、ということです。
ただの言葉の解釈の違いかもしれませんが、
「人に頼ってもいい」けれども、やっぱり、
「人に迷惑をかけてはいけない」と思うのです。
「こんな夜更けにバナナかよ」
の舞台挨拶で、主演の大泉洋さんが、
「娘に唯一、何を教育しますか? と言われたら、今までは『人に迷惑をかけるんじゃないよ』と言ってたんですけど、この映画を通じて考え方が変わりました。これからは娘に『助けてもらいたいことがあったら助けてもらいな。その代わり、助けてあげられる人になってほしい』と伝えたいと思います。」
とおっしゃっていました。
頼った相手は、粋に感じ、笑顔で支えてくれます。こちらはそれに恩を感じ、相手が困っていたら支えようとして、良好な関係が築かれます。
一方で、迷惑をかけた相手は、きっと不快な気持ちになって、嫌な顔をします。いずれ関係は破綻します。
この2つには大きな隔たりがあるように思うのです。
子供の成長に伴う機微を適切に捉えて、より良い関わり方や声かけの方法を考え続けねば、と改めて感じた記事となりました。
“コロナ感染での休業は無給” 東京女子医大の文書に波紋
吉田 隆志民間医療法人 常務理事
コロナ専門病棟においては、国の支援もある程度充実してきました。そういったものを活用して、最前線で戦っているスタッフには手厚い待遇を用意したり、万一業務上で感染した場合の補償を行うことは十分可能なはずです。
一方で、業務外の経路による感染にまで一律給与補償をするのは、妥当とは言い難いかと考えます。休業中の給与が無給となるのは、「No work No pay」の原則からも、やむを得ないと思います。
もし問題があるとすれば、経営層と現場職員の分断が起きてしまっていることです。
労使ともに本来は目的も利害関係も一致しているはずです。病院を適切に運営していくための苦渋の決断であることを、職員に寄り添って丁寧に説明し、理解を求める努力を尽くして、この苦難を一緒に乗り越えようという姿勢が経営層には大切だと思います。それが大変な思いをして頑張っているスタッフに対する最低限の責務です。
非正規格差は不合理とは言えない 最高裁、賞与・退職金不支払いで
吉田 隆志民間医療法人 常務理事
この判決にはホッとしました。
そもそも同一労働同一賃金ガイドラインにも「賞与の支給の有無は直ちに不合理な格差となるとは言えない」と書いてあります。
要は、嘱託職員や非正規雇用の職員に対してその待遇格差についての合理的な説明が可能で、労働者が納得しており、社会通念上も妥当であればOKなのです。
雇用主はまず通勤費や精皆勤手当など、明らかに不合理と認められる(ガイドラインに不合理だと書いてある)待遇格差を早急に是正しなければいけません。
その後、これからの経営戦略や採用戦略を見据えた抜本的な人事制度改革に着手すべきです。
同一労働同一賃金はもちろん大切ですが、雇用主にとってはそれを踏まえた人件費の最適化を行なって、魅力ある職場づくりに努めることが本質だと思います。
NORMAL
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