このデータを見て世界のことを心配するのもいいですが、私は日本からの視点で見たいと思います。一番最初に出てくるチャートの右端は日本(東京)です。ここに来てさらに空室率が低下しています。日本で書かれた記事では、不動産市場の軟調を煽るものがいまだに多いですが、国際的に見れば日本市場は堅調そのもの。だから、外資のファンドや富裕層が日本の不動産に熱い視線を向けているわけで、そういうことに気づくことが重要です。
そういうことを書くと記事のトーンがごちゃごちゃになるので「ファンドを通じて日本の個人や年金基金のマネーも流入し」、「危機の芽は着実に育っている」と暗い結論に無理やり持っていっているようですが、なぜ彼らがそういうトーンで記事を書くのを好むのか、私にはさっぱりわかりません。夏の初めの土曜日の朝から、そんな記事を見たい読者はそんなに多くないはずなので、こういうことを続けていると読者はどんどん離れていってしまいます。新聞も少し考えた方がいいと思う。
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