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中国ロケット残骸がインド洋落下 モルディブ近く、被害は不明
共同通信
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
再掲 なぜ予測突入地点がコロコロ変わるか。ロケットはごく薄くある上層大気の抵抗で減速して落ちてきます。上層大気の状態は正確にモニタリングすることはできず、お天気と同じように常に一定でもありません。それによりロケットが受ける抵抗がかわります。 NZから地中海というと大きなズレのように思いますが、飛行時間にして数十分。時間的には殆どずれはないが、あまりにも高速で飛んでいるために空間的には大きなズレになります。つまり根本的には正確な予想が難しいものであり、だからこそアメリカ軍も警戒しているのです。 警戒すべき件ですし、被害が出る可能性もゼロでは全くありませんが、マスコミが騒ぎ立てるほどにはリスクは大きくないです。とはいえ本件で中国が非常に無責任であったことも事実です。今後の宇宙ステーションの建設で今回のロケットは繰り返し使用されるでしょう。その度に世界をこのように騒がせるべきではありません。中国には宇宙大国として責任ある行動を求めるとともに、国際的なルール作りが急務でしょう。 ロケット上段だけではなく、デブリやメガコンステレーションも実効的な国際的ルールがなく野放し状態です。これは技術的問題ではなく、ルールの問題です。
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宣言解除、ステージ2で 開業医は「さらに関与を」―尾身会長
時事ドットコム
辛坊 正記経済評論家
ピークの週の人口100万人辺りの陽性者の数は、一日平均米国778人、英国894人に対し日本は49人でした。同じく死者は米国9人、英国19人に対し日本は0.8人でした。 医療体制を整えワクチン接種を進め、4月26日までの一週間を見て見ると、陽性者は米国151人、英国33人に対し日本は41人になりました。同じく死者は米国2人、英国0.2人、日本は0.5人です。 怖いと言われている変異株がもし英国で流行ったものと同じなら、英国は医療とワクチン接種で実に見事にそれを抑えたわけですね。 いずれにしても、今の日本の状況は、経済活動再開に舵を切って国民の所得を増やし始めた米英の現況とさして変わりません。にもかかわらず、医療体制が整わずワクチン接種が進まぬゆえに、「宣言解除、ステージ2」と言い出して、いつ果てるとも知れない所得の減少に突き進むことを余儀なくされる。 先行する英国は病床の3割を新型コロナウイルス用に供出し、医療資格を持たぬ数万人のボランティアを育成してワクチン接種を進めています。ベッド数の僅か3~4%しかコロナ用に供出せずコロナ禍の受診控えで却って空き病床が増え、歯科医師に接種させると決めながらその体制すら未だ整わず、医学生、看護学生、薬剤師、救急救命隊員といった米英が活用した人材など及びもつかず日本を疲弊させて行く。コロナ禍が去ったのち、国民がシンガポール香港はおろか韓国、台湾と比べてすら貧しくなっても不思議ではない状況です。「各地の開業医に」「直接もう一歩関与してもらえればいい」とのことですが、これまでの動きを見る限り、専門家会議が身内を叱咤激励して国民を貧しくしないため本気で体制作りに努めているとはとても感じられません。 先の見通しが付いてこその我慢です。「我慢が非常に重要だ」という言葉、いつ果てるとも分からない状況を放置したままどこまで国民の心に響くものなのか・・・ 3回目の緊急事態宣言は、5月末までの僅か1か月で6千万人の就業者一人あたり3万円相当の所得の源泉(国内総生産)を奪うのです (/_;)
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【具体例】「働きがい」のある組織をどうやって作るか
NewsPicks編集部
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
現代は意味(センス・メイキング)が問われる時代。「役に立つ」機能よりも「意味をもつ」目的に人が動かされる時代。 オフィスや電車での通勤や隣の同僚といった、今まで当たり前にあったこと、日常的に存在していたものが一度目の前から消えてなくなったことで、ふと自らの仕事の意義を考える人も増えたのではないでしょうか。 コロナを機に、転職を考えるようになった人が増えている、という最近の調査の結果もうなずけます。リモートが仕事における「意味」の大事さをさらに炙り出したともいえる。 企業の魅力を表す4P(Philosophy, People, Profession, Priviedge)で考えると、どんな目的のために(Philosophy)、どんな仲間と(People)、どんな仕事を(Profession)、どんな報酬でやるか(Priviledge)。企業にとっての意味=Philosophyとは、社会的使命としてのミッションであり、目標や志をあらわすビジョンです。 ハラリの『サピエンス全史』でいうところの虚構、つまりストーリー。企業という共同体がつくりだす虚構が、リモートで感じづらくなっている。 コミュニケーションの接点が減ったことでチームメンバー同士の関係性が弱まり、結果として組織の信頼貯金やカルチャーが棄損しているということもあると思いますが、リモートで「みんな×BEING」の領域に課題が出てきていることの深い本質は、そこにあるような気がしています。 企業の経営に携わるみなさんは、このタイミングであらためて、ミッション・ビジョンを見直し、これをメンバーにどう伝えるか考え直してみると良いのではないでしょうか。 ※今回にて連載終了となります。このような機会をいただき感謝です!今回で興味をもっていただいた方は、ぜひ特集の第一回からあらためて読んでみていただけると幸いです
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国内も変異株ワクチン開発に着手 アンジェス、塩野義製薬
共同通信
高橋 義仁専修大学 商学部教授
アンジェス、塩野義製薬ともに新型コロナワクチンの開発中と企業発表していました。アンジェスは臨床第2/3相試験中、塩野義製薬は臨床第1/2相試験中です。ともに臨床第3相試験までに、実際の患者で中和抗体の増加を示すだけではなく、感染抑制効果を適切な対照群との比較において、承認に値する成績を示さないと日本および世界での承認は困難です。 アンジェスはDNA型のワクチン、塩野義は組み換えタンパク型のワクチンの開発を行っています。両社は、日本国内をメインに(あるいは日本国内だけで)臨床試験中ではあるものの、日本国内での感染症の少なさとあいまって必要な症例数を日本国のボランティアでの臨床試験で実施することに困難が伴っているとみられています。 ワクチンの開発が遅れると、他のワクチンで接種が進むことになり、「勝ち組」のワクチンが使用症例を蓄積し、ますます選好されることになります。そのワクチンで重篤な副反応の頻発が見られると他のワクチンへの切り替えがあり得ますし、そのための開発継続は必要ですが、現在アンジェスよりも「開発中」で先行する製品が約5社、塩野義よりも先行する製品が約10社あります。 そのため開発のベースとなるウイルスを、「従来株」に代え、危惧される「変異株」を用いて製造し、世界での需要に備えるという動きだと思いますが、世界のワクチンメーカーも同様の開発をしています。 2021年4月7日の朝日新聞の報道では、「新型コロナウイルスの変異株に対応するワクチンについて、国内で承認済みのワクチンと製造方法などが同じ場合は審査を簡略化する方針を、医薬品を審査する医薬品医療機器総合機構(PMDA)が決めた」とあります。(世界的に安全性を担保するために必要と考えられている手順と同様です) これに該当するのは、現時点ではファイザー社の変異株用ワクチンのみです。そのためアンジェス、塩野義とも、まずは数万例以上の臨床試験で良好な成績を残し、承認を受ける必要があります。 それでも、従来のワクチンが今後の変異株に無効となり、かつ承認済み他社のワクチンの「変異株用」も無効であれば、必要性が高まります。その時、世界で「緊急使用許可」のワクチンとなる可能性はあります。現実には使用までのハードルは高いのですが、リスクマネジメントの視点から、研究開発に参加することは有意義だと思います。
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