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教育費の格差は「ワニの口」 高所得層の支出、平均の2倍
日本経済新聞
辛坊 正記経済評論家
化石世代のオッサンの「昔は良かった話」と揶揄されるのを承知で人生を振り返ってみると・・・ 団塊の世代の最後に連なる私の同年生まれは270万人で、定員オーバーで大学に入り切れぬ浪人生が重なって“受験戦争”が過激な時代でしたけど、小学校から大学に至るまで算盤学校と浪人中の予備校以外の塾に行ったことはなく、それで十分やっていけました。塾なるものに通う仲間もごく一部いたけれど、東大を頂点とする“一流大学”に多数を送り込む名門高校は都道府県立を軸にした公立で、国立大学が持て囃されて、高校も大学も授業料は本当に安かった。受験指導も中学、高校の先生が校内テストを通じて実施するものの精度が十分高く、それだけで十分でした。決して豊かでなかった両親が私を大学まで行かせてくれたのは、たぶんそうした流れがあったから。 その一方、国際的な学力テストは日本人が軒並み上位を占めて、その後、ノーベル賞を取るような人材を輩出し、世界でトップシェアを握る新製品を次々開発した世代でもありました。いやもちろん、私はそんな人材ではないですよ。私自身は公立で全て賄って、大学を卒業したというだけのオッサンです。 こうした仕組みに最初の転機が訪れたのは、公立高校に格差があるのは怪しからん、15の春を受験勉強で泣かせないとばかり東京に学校群制度を導入し、日比谷、西、戸山といった有力高校を引き摺り降ろした美濃部都政のころだったと記憶しています。そうした流れが広がって、レベルの下がった公立高校に飽き足りない層が私立と国立に走って塾通いが始まって、受験準備が効率的に出来る中高一貫校が次第に力をつけて、それならいっそ、というので大学まで一貫して行ける私立の附属高校も人気が増して行く。生徒に無理をさせない文科省のゆとり教育が拡がると危機感を覚えた層が塾に通う風潮が強まって、学校、特に公立校より塾という風潮が決定的になったように感じます。それで生徒・学生の学力が本当に上がったかといえば、かなり疑わしいところでしょう。 世の中と人々の意識と豊かさが変わったと言ってしまえばそれまでですが、公立校を前提に自然な競争が行われていたものが、競争を否定するたび競争が逆に過激になって、今に至っているような気がします。今さら嘆いても始まらないけれど、受験産業を活気づかせ続けたのが我が国の教育制度改革だったような気がします (*_*;
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