Picks
37フォロー
273フォロワー
岩合光昭と「にゃんこ」の目線
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
【配信後記】 シチリアの猫、ドミニコ。実際には名前が複数あり住人がそれぞれ勝手に名付けて可愛がっていたそうですが、鳩を殺生した後に教会から満足げに牧師と外に出てきた姿を見て「懺悔」をしていた、というストーリーを感じながら撮影したというエピソードは、物語を想像できる面白さが猫にはあるのだなと思いました。岩合さんが最初に猫に興味を持ったきっかけは高校生の時で、友人の家の三毛猫の顔を間近で見た時に涙が出たという話は、まさに運命が決定した瞬間で、日常の中で感じる強い感動に従うことは、岩合さんの目の輝きから見て取れるように、幸福につながることなのだと感じました。野生動物や猫たちを撮影したエピソードは永遠に聞いていたいほどスリルや笑いがあって、久しぶりにワクワクした気持ちになれました。岩合さんの若さの秘訣は、動物に接することだそうですが、これは自然の中に身を置く心地よさというだけでなく、ポイントは年齢で、自分よりも若い動物、つまり若者と付き合う事だとのことです。皆様、勇気をだして若者と接していきましょう。そしてプッシュ通知の「猫に好かれる人」。言い換えれば「人に好かれる人」とも言え、猫はあることをしてあげればあげるほど良い顔になるそうですが、これは人と全く同じです。正解はぜひご覧ください。対談は頭から最後まで全部面白かったです。 **** 1986年に日本人として初めて「ナショナルジオグラフィック」の表紙を飾った写真家が今晩のゲストです。長いキャリアを誇る世界的な動物写真家、岩合光昭さん。猫の写真といえばこの方!というほど、世界中の猫のあらゆる瞬間を捉える写真家として著名ですが、レンズを通してどのような世界が見えるのか、そして見ようとしているのかとても気になります。岩合さんの写真集をたくさん購入したのですが、犬派の私が猫派になりそうなほど面白い、中には思わず笑ってしまうような魅力的な写真ばかりです。猫の魅力のほか、野生動物と対峙した時に何を感じるのか?どのような経緯で写真家になったのか?長く写真家としての人生を歩んでこられた方なので、どういう生き方をして、どのような重大な局面があったかなど、いろんな話を聞けたらと思っています。誰もがスマホで撮影する時代、写真の価値とは何かにも迫れたらと思います。 大人2人が、気持ちよさそうに横たわるにゃんこを見つめる。素晴らしいサムネですね。
139Picks
なぜ日本人は「妖怪」を必要としたのか【時空ミステリー鎌倉編】
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
中国や韓国ではほぼ描かれてこなかった一方で、日本では古来より絵巻などに数多く登場してきたのが「妖怪」です。妖怪学の権威である小松先生の著書によると「怪奇・妖怪データベース」に収録された実例データは3万5000件以上に上るそうで、いかに日本人が妖怪を広く信じてきたかがわかりますよね。今は実在を信じる人はいない時代ですが、小学生の時にトイレの花子さんや口裂け女がいるんじゃないかと恐怖した記憶を持つ人もいるのではないでしょうか。未知なる現象を科学で解明できてしまう現代でもゲゲゲの鬼太郎、うしおととら、妖怪ウォッチ、鬼滅の刃、呪術廻戦など、妖怪は身近なところで描かれている存在です。なぜこれほどまでに日本人が妖怪と近いのか?なぜ妖怪が登場したのか?多岐にわたっている理由は?そして八百万の神々と妖怪を分けたものとは?あと個人的に、どうすれば妖怪に会えるのか?そんなことを聞けたらと思っています。 落合さんのアート作品、手長足長も妖怪だそうで、手が長い妖怪と足の長い妖怪が2人1組となって人を襲ったそうです。 https://twitter.com/ochyai/status/1513651619736727555 【配信後記】 40年間、妖怪に向き合ってきた小松先生のお話、面白かったです!研究を始めた当初は、妖怪なんてものは迷信の類で誰も関心を持たないと言われ、なかなか周囲に認められなかったそうです。今となっては「面白い研究ですね」と言われるが、かつては「いいかげんにしろ」と言われたと話す先生の口ぶりから、非常に悔しい思いをなされたのだなと感じました。さて、妖怪と神を分つものについて、人間や動植物や道具など万物に宿る魂の“運動”の中の状態により妖怪にも神にもなりうるという話は興味深かったです。あなたも私も人に良いことをもたらす存在であれば神、そうでなければ妖怪にもなるのです。多神教の中でしか妖怪は生まれないという話も納得でした。驚いたのが、私たちが鬼をイメージした時に思い浮かぶ姿は割と共通していますが、先生が紹介してくれた“初期”に描かれた鬼の姿が多様すぎて笑ってしまいました。何から何まで妖怪化できるという話から、私はポケモンが長く愛されている理由が見えた気がしました。 妖怪から見る日本人の精神、キャラ愛、創造力など、様々なことに思いを巡らす事ができる回なのでぜひご覧ください。
207Picks
いま「幸せ」ですか?
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
給料が良ければ幸せになれるのか?健康状態が良好であれば幸せなのか?やりたいことに夢中になったり、家庭や人間関係を充実させたりすることで幸せになるのか?どれも、幸福であるために必要なことだと思いますが、いずれかが満たされている、あるいは、全てが満たされている人であっても「幸せになりたい」と願っているはずで、そう考えると人間というのは幸せを求めて永久に彷徨うものなのかもしれないですね。それが生きる原動力になったりするのだと思います。 さて、一昔前は「これが幸せになる道だ」とある種の“正解”を押し付ける風潮があり、それにより我慢や苦痛を強いられたり、自分を納得させるための言い分にしたりするようなことがありましたが、今の若い世代には「何者かにならなければいけない」という観念があるようです。正解が一つでないから幸せの形も自由、というわけでもないようで、自分で正解を見つけなければならないからこそ大変だと言います。どちらにせよ、過去も今も「幸せ」をイメージさせる“装置”があるのは共通しているように感じます。 なぜ人は「幸せ」に悩むのか?なぜ満たされていないと感じるのか?逆になぜ不幸ばかりに目を向ける人がいるのか?こうした話を聞けたらと思います。 【配信後記】 人の幸福の指数を測ろうとアンケートをとると、例えば前野先生によると「利他的である人の方が幸せ」だとのことですが、アメリカでは「自分は利他的だ」と主張する人が多く、逆に日本は「自分はそうではない」と答えがちだそうです。しかし実態は逆であり、文化的な違いを考慮しないと、正確なデータを出せないという話は興味深かったです。つまりランキングはあまり気にしない方が良さそうですね。先生が行った実験で、資本主義的に物を売って儲けてくださいというゲームと感謝を最大にするゲームで見られた現象の違いの話もとても面白かったです。自己肯定感が高い人の方が幸福度が高いとのことで、その高め方は前野さん曰く、いくつかあるそうですが、実はどれも私たちが「小学校で教わってきたこと」です。ぜひ実践してみてください。 日本人はそもそも「心配性遺伝子」を持っているといいます。遺伝子に刻まれた性質はどうやっても抗えません。あれこれと不安を感じるのは仕方のないことなので、そう感じる自分の気持ちや状態を責めないで、できるだけ“喜び”に目を向けるようにしたいものですね。
659Picks
聖なる大地の消えない苦痛
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
【配信後記】 見ないようにしてきたリスクが発現したという池内先生の指摘は、まさにその通りで、この地域が問題を抱えている事は世界の人々は知っていたはずですからね。池内先生によると、国連でアメリカが孤立する場面も多く、欧州ですら100%ついていかない動きが激しくなったという意味で、今回は人道に目を向けざるを得なかったという背景もあるようです。これは世界の構図が変わろうとしているともとれ、個人的には非常に怖い話だと思いました。ハマスと市民を分けようとする考えは市民を守るための議論である一方で、ガザ市民がハマスを支持していないわけではないとする池内さんの話、ハマスはイデオロギーになっているという須賀川さんの話を聞き、今の状況を単純化できない事がよく分かりました。殺し合っている時にどっちにつくかが同盟の本質だと思い出させたとする池内先生の指摘から、東シナ、日米、国防などの話題に及びましたが、日本がどう振る舞えばいいか。須賀川さんの日本はどこでも無害とされ友達扱いされるから稀有な立場だとする話は大切なヒントになると思いました。二項構造でない話を聞きたい方はぜひご覧ください。落合さんからの「共生するには?」の難題に、お二人とも素晴らしい回答をして下さいました!ありがとうございました! *** ハマスによる奇襲攻撃で始まった軍事衝突は、来週で1ヶ月が経ちます。日に日に犠牲者が増えていますが、今後さらに増えていくことになるでしょう。ふと8月に番組に出演していただいた南條さんの言葉を思い出しました。 「一回ぶつかって対立した国は、そのこと自体が歴史の中に埋め込まれているから、その後仲良くなっても、100年経ってまた噴き出す可能性がある。人間の差異を攻撃したりすることがなかなか無くならないのではないか。過去のことを議論するよりは、目の前のことについてどうやって一緒に解決するかという問いを出す方が建設的ではある。でもそれが常にいい結果になるかわからない」 一度、歴史に刻まれた事実は消すことはできない、ではどう乗り越えていけば良いのか。とても難しい問題です。今回はイスラーム政治思想や中東地域研究が専門の池内恵先生と「戦場記者」としても有名なTBSの須賀川拓さんが登場します。わからないことや知りたいこと、ぜひお二人に質問をぶつけてください。皆様と一緒に理解を深められたらと思います。
293Picks
「生物と無生物」の境界線
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
皆さん「ドラえもん」には命があると思いますか?いきなり変な問いを投げかけて、とち狂ったかと思われるかもしれませんが、答えるのに悩む方も多いのではないでしょうか。ドラえもんは、どら焼きを食べるし、のび太と喧嘩したり仲直りしたり、ミーちゃんに恋もします。でも、ドラえもんはあくまでネコ型ロボットであり生物ではありません。言うなればただの機械です。だからドラえもんには「命はない」というのが答えになるのでしょうが、そう言い切るには、何かモヤっとした気持ちに私はなるんですよね。のび太にとってドラえもんは親友であり家族であり、ただの機械としては扱っていないのは明らかで、そう考えると生命がどう定義されているかで私たちは判断しているわけではなく、どう生命を捉えているのかというところがポイントなのだと思います。 今回、登場していただくのは生物学者で作家の福岡伸一さんです。ご存知の通り、福岡先生は生命とは“動的平衡”だと定義したことで広く知られている方ですよね。では、いわば生命のサイクルに含まれない存在、人工物であるAIやロボットに対し私たちはある種の生命を感じるのか、感じるとすればなぜなのか?「生物と無生物の境界線」ぜひご覧いただけたらと思います。 【配信後記】 そもそも生命の種となったものはRNAという『物質』であり、結合しては「ぶっ壊れて残って増える」を繰り返すことで進化の『プログラム』が発動し、我々に刻まれているゲノムも『情報』です。 (詳しくはこちら↓) https://youtu.be/h3UALWpPyh4?si=j9S1bnMPkLKaZW4x そう考えると、私たちの根幹をなすものは非常に物理的でデジタル的という見方もでき、この観点では生命≒計算機とも言えますが、福岡先生によると、もし解析的な解を求めるものが計算だとすると、生命は必ずしもそうでなく統計的な方法で解を見つけている。対談の中で、お二人の考えが重なっているかと思えば微妙にずれているという絶妙なラインが、境界線の引かれている場所なのだと思いました。 「私は昭和のど真ん中に生まれたので、ネットもスマホもなかった。身近な自然に自ずと目がいった。私はどちらかというと内向的な少年だったので、あまり人間の友達はいなくて、虫が友達だった」 福岡先生は子供の時に一生の友達を見つけていたのですね。羨ましいことです。
495Picks
AI社会と真のデジタル化
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
ついこの間のことですが、ソフトバンクグループの孫正義会長が、AIについて発言されたことが話題になりましたね。AGI(汎用人工知能)の世界が「10年以内に実現する」と言及されましたが、今後私たちを取り巻く環境は、ボヤッとしていたらついていけなくなるほどの速度で変わっていくのだと思います。ChatGPTをはじめ、あらゆる生成AIが勃興したことで、その便利さを私たちは実感できるようになりましたが、AIがあらゆる物事に当たり前に活用される未来はどのような世界になるんでしょうね。私個人的にいえば、自動運転はもちろん、ロボットも闊歩するような内閣府のムーンショット目標3で示されている世界像が本当に実現するのではないか想像していて、少しファンタジー的で恥ずかしいのですが『デトロイト ビカム ヒューマン』みたいなことが起こったら大変だなと空想しています。 ただ、AI時代の到来は目前だと至る所で言われていますが、じゃあそのインフラって整っているのか、という疑問が湧いてこないでしょうか。通信やネットワークやデータ処理や電力などの基盤が今のままではいかないのは確かですよね。 そこで今回はソフトバンクにお邪魔して、先端技術の研究開発を担うキーマンに色々解説していただきました。私が一番驚いたのは、通信における計画の一つが割と“ぶっ飛んで”いて、その舞台となるのが地球で“人類が未だ経済活動を行なっていない”場所になるとのことですが、そこがどこなのか?ぜひご覧いただけたらと思います。
305Picks
落合研のデジネな学生生活
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
【配信後記】 学生の皆様のキャラも研究内容も非常に個性的で本当に面白かったです。実用化したらすごいことになるなと本当に驚くものばかりでした。キラキラした目で自分が没頭する研究について語る姿を見て、励まされた気持ちになりましたし、何かをするのに「好き」や「興味」以上のモチベーションはないと改めて感じました。さて、筑波大学開学50周年を祝う式典で、ノーベル化学賞を受賞された白川英樹さんが、国立大学に対する政府からの交付金が毎年減り続けていると指摘されました。ずばり落合研の皆様の悩みが研究費で、とくに海外で開かれるコンペや学会に参加するための渡航費を賄うのが大変でクラファンに踏み切ったとのことです。素晴らしい研究をしても発表する機会がなければ、埋もれてしまう、これはもったいない事ですよね。学生たちが自分たちで資金調達しなければならないというのが現状なのです。 応援したい方はぜひ↓ https://readyfor.jp/projects/ochyaigogo5/announcements/289062 最後に落合さんが若い世代に向けてスピーチをされました。 大切なのは、アジェンダセッティング。“生きるために食べるか、食べるために生きるか、いやそのどちらでもない”と言えるのがいい。深い話なので、ぜひご覧ください。 **** プレミアリーグで活躍する三笘薫選手の母校としても知られる筑波大学から生配信でお送りいたします!ご存知ない方もいるかと思いますが、実は「高校生WEEKS」と題して、若い世代もそうでない方も楽しんでいただきたいという番組横断の企画をしておりまして、この度、最終回を当番組が担当することになりました。 高校卒業後は様々な進路がありますが、その一つが進学なので、今回お送りする大学生・大学院生の姿は、高校生にとっては未来の自分の姿ともいえますね。 筑波大学の謎に満ちた落合研。デジタルネイチャーの実現をvisionに掲げているとのことですが、実際どのようなことをしているのか、学生の皆様に研究発表をしていただきます。中には悲鳴をあげてしまう人もいるかもしれない発表もあります。落合さんによる若者へのメッセージもありますので、ぜひ楽しみにしていてください。高校をとっくに卒業したという方も、研究に没頭する学生たちの姿からきっと大切なことを思い出す回になると思います。
218Picks
AIの知能と人間の知能
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
【配信後記】 洗濯板のままだとしたら、かなり大変でしょうね。 佐倉先生によると、ChatGPTの革新性は、ずばりインターフェース。いかに使いやすいかという点がブレークスルーにつながったという話は、性能に関心が向きがちな中で、大事な視点だと思いました。話題はAIから日本の科学技術にまで及びましたが、印象的だったのが「日本は新しいものに金をつけるのが遅い」欧米では「訳のわからないものにボコボコ金をつけて、失敗したらしょうがないよねという繰り返し」「日本はリスクにセンシティブで、ちょっとのリスクも取ろうとしない。いくら面白いものを作る若い人が出ても、社会が変わらないと立ち枯れてしまう」。これは会社員でも実感する事だと思いますが、極度に「失敗を恐れる」傾向は確かに強いですよね。エジソンの「失敗は成功の母」という言葉を多くの人が知り、その大切さを理解しているにもかかわらず、仕事で失敗(命に関わるもの以外)した人を「重罪人」とみなし、中にはマウントをとろうとする人もいますよね。こういう人は実にくだらないと思います。社会や文化のあり方が良くも悪くも作用するのは確かですね。 また落合さんによると、GPTが知らない事を専門家が利用する事で教えてあげているような状況にあるため、そのデータが蓄積されれば性能は飛躍的に向上し、論文を書くレベルも相当うまくなることから科学者の職能も変わってくるのではないか、とのことですが、これに対し佐倉先生は「自分が面白さや喜びを感じるかどうか」 私は今回のテーマの答えがここにあると思いました。あとドラえもんの価値は何かという話も面白かったです。 ::: AIが人間の知能を超える日はいつになるかという話は、今年に入ってからとりわけよく聞くようになりましたが、そもそもここで言う“知能”とは何を指すのか、疑問に思う方もいるかと思います。 暦本先生が過去の対談で“ホワイトカラーが急激に産業革命”に晒されると話しておりましたが、どうサバイヴしていけばいいのかと言う点も気になりますよね。 AIの知能や人間の知能の違いを探ることで、そのヒントとなるものを掴めるような気がしております。今回は科学技術社会論を専門とする佐倉先生が登場します。AIが社会どのような影響を与えるのか、そして「なんとなく生きる人」生きられない時代になるとの指摘についても聞けたらと思います。
320Picks
普通のカフェが2人で1万円! ニューヨークで分かった「安すぎるニッポン」の現在地
ITmedia ビジネスオンライン
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
このコメントはアカウントを作成すると読むことができます。
407Picks
平和で安らかでない時代をどう生きたか【時空ミステリー平安編】
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
【配信後記】 M8以上の地震が平安時代に2回発生し、一つが三陸沖。もう一つが南海トラフ…ゾっとしました。さて日本史を考える時のポイントは“外圧”だそうです。飛鳥時代の白村江の戦いで日本は唐に大敗し、それがショックで国家を作ろう!と燃え、律令制や平城京ができた。しかし、唐が「ぽしゃり」外圧がなくなると、きちんと国家を維持しようとする意識がなくなり「いい加減になっていく」。平安の全然穏やかでない国内情勢はこうした背景があるんですね。また面白かったのは、川尻先生によると、明治4年まで天皇は平安時代と同じ服装と化粧をしていたほど、公家の間では平安が“続いていた”そうですが、明治天皇の有名な肖像は西洋の軍服姿ですよね。また古代と聞くと、古墳や奈良を連想するのが一般的ですが、明治までは古代といえば平安だったそうです。この理由が「歴史の選出」だと言いますが、詳しくはぜひご覧くださいね。 庶民については、わからないことの方が多いと言いますが、ある程度の教養がないと理解できない仏教が浸透していたとは考えにくく、死生観はほぼなかったのではないかとのことです。遺体は野ざらしで鴨川はドクロで埋め尽くされていたそうです。当時の食生活も解明には至っていないようですが、鴨川で採れた魚は食べていたそうです…。災害や治安、衛生など不幸を見れば果てしなく辛い時代ですが、生き抜こうとした人がいたから今があると感じました。子孫を残したかどうかというより、生きることを諦めないでくれた人がいたことの方が重要だと思いましたし、武力で解決していく世は違うと再認識できました。平安時代は時間の感覚がかなりゆっくりだったそうで、先生はそれが羨ましいと言います。「5分遅れただけで怒られるのは今だけ」だそうです。 ::::: 先週のNYから一気に話題を日本に戻して、今回取り上げるのは平安時代です。源氏物語や枕草子、十二単など、非常に優雅な貴族文化が発展したことから、平安時代に対し文字通りの印象を抱く人も多いかと思いますが、実は平安どころか激動そのものだったと言います。天変地異や戦乱、地方の治安悪化や疫病など、多くの人が苦しみそして生活はかなり揺れていたとのことです。そう「不確実性の時代」と呼ばれる現代と重なる面があると感じました。平安時代の人々がどう生き抜いたか?そんな点を思いながら、今の時代を考えられたらと思います。
203Picks
NASDAQ上場とニューヨークの今
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
追記 私はイギリスに在住歴があるので、どこの国が良いとか悪いとかはありません。どの国にもその地に足を踏み入れたからこそわかる特徴があります。つまりNY在住の方々がカメラの前で語った好きな面も嫌いな面も事実だということです。様々な感想を寄せていただき光栄です。この番組のコメント欄が喜びを共有する場であればと常々願っているのですが、負の感情を抱いた方がいるのであれば、私の不徳の致すところです。今後ともWOをよろしくお願いいたします。 ::::: WO史上初めて海外からお送りいたします!といっても、Liveではなく事前に撮影したVTRですが、場所は世界最大の経済大国アメリカ、資本主義を象徴する都市ニューヨークです。 落合さんがCEOを務めるピクシーダストテクノロジーズがNASDAQへIPOしたことはニュースなどで知っている人も多いと思いますが、今回は盛大に行われたベルセレモニーに出席した落合さんに同行し、なぜUS上場なのか?2分間のスピーチで語った事は?投資銀行が“別の上場方法”SPACや日本企業の可能性をどう見ている?など、現場を撮影しつつ様々な方にインタビューしました。ベルセレモニーの様子は「あれ?今ワンピース観てる?」と思えたほどウルッときたシーンでした。 滞在42時間と非常にタイトな日程でしたが、目の当たりにしたNYの現実には驚きました。NYは観光資源も多く魅力的な面もあり、タイムズスクエアの熱気も圧倒されるものでした。しかし私は渡米を経てNYには「住めない」と感じました。昔から「日本下げ、アメリカ上げ」の論調は多く、現在も経済状況の違いなどからこうした意見は人気だと言える面があります。実際に日本は長い停滞の中にあります。しかし日本はそんなにダメな国なのか…こうした点にも思いを巡らせながらご覧いただけたらと思っています。 【配信後記】 多くの方にご覧になっていただき嬉しかったです。落合さんの言葉は本当に希望が持てる気持ちになりますね。国や地域それぞれに良い面やそうでない面がありますが、悲観的になりすぎないようにできたらと思います。急遽決めた渡米、短い日程で正直大変でしたがライブコメントで「希望がもてた」と声を寄せていただき報われたました。一緒に渡米したスタッフ、協力いただいた方々に心から感謝しております。また機会があれば落合さんと海外からお届けできたらと思います。
474Picks
ジャンプの『伝説の編集者』と落合陽一の対談が1位。9月後半注目番組も紹介
NewsPicks編集部
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
このコメントはアカウントを作成すると読むことができます。
『伝説の編集者』と大ヒット漫画の条件
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
私は「かめはめ波―!」と放てる日がいつか来ると信じていた子供でした。フリーザ戦での「クリリンのことかー!」は心穏やかな悟空が一番に怒りを爆発させた瞬間で、個人的に一番の名場面です。今振り返ると“大切な事”は悟空が示してくれていたのではないかと思うのです。悟空は学歴も定職もなく、悟飯に対しSサイヤ人へのなり方は教えたものの、実際に格闘を教えたのはピッコロであり、ほとんど教育してこず「強え奴と戦いてぇ」が全てです。それでも綺麗な心を持っているがゆえ敵をも味方にするほど皆に好かれる。よく見せようと誤魔化したり見栄をはったり、人と優劣をつけたりすることがないのです。そう思うと世間で言われる「こうあるべき」の人間像って本当に魅力的なのでしょうか?かえって漫画の方が大切な事を子供達に教えてきたのかもしれませんね。 さて、世界の鳥山明先生を発掘したのがDr.マシリトこと鳥嶋和彦さんです。漫画家たちとのエピソード、世界を市場とする漫画の可能性、今の漫画について聞けたらと思います。 【配信後記】 本当に面白かったです!「鳥山さんは朝起きられない人で脱サラし、母親から500円をもらい喫茶店でマガジンを読み、応募で賞金がもらえることを知るも、半年に一回の賞だったため、ジャンプに原稿を送った」こうして伝説が始まったんですね。 ・ドラゴンボールはジャッキーチェン好きの鳥山さんに「カンフーを描いて」と言ったことがきっかけ ・最初は人気なかった。ブルマや亀仙人の方が目立っていた。人気上昇のきっかけはクリリンの登場 ・編集長に就任し前任が決めたことを白紙に戻すため3ヶ月間お詫び行脚 ・ジャンプの強さは①新人起用②漫画家と編集者コンビ③ハガキの3つ ・尾田栄一郎さんはキャラ作りが上手く熱気もあったが、そのことで弊害もあった。連載会議では意見が真二つに割れ「僕も反対した」 ・でもワンピースで編集長として救われた ・ガンダムが衝撃だったのは、アムロの性格 ・マーベルの主人公は“完璧”。日本の主人公は欠点もあり、それを描くのは日本がうまい 話のどこをとっても面白い回でしたが、印象的だったのはネット以後で読者側に起きた変化は「好きなものにしか出会わない」。昔よりもむしろ新しい発見がない環境だとの指摘は痛烈でした。『ジャンプが子供を重視するは“束の間の救い”を与えたいから』深い話なのでぜひ聴いてください!
497Picks
「日本書紀」と「古事記」の真相【時空ミステリー 奈良編】
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
私の祖父母が住んでいた群馬県桐生市では毎年8月に「桐生八木節まつり」が開催され、大きな鉾が登場するのですが、一番上に乗せられているのがスサノオでした。このように古事記や日本書紀に登場する神様を、地元の祭や神社を通じて知っているという人もいるかと思いますが、2つの歴史書の内容を知る人は決して多くはないと思います。戦後、古事記や日本書紀の内容を学校で習うことがなくなったため、私も大人になるまでは「最古の歴史書」であること以外は知りませんでした。日本列島の起源、昼と夜、死者と生者の世界の誕生など、こんな物語で描いているんだなと感心する部分も多く、登場する神様たちが感情豊かでドラマとしても興味深い内容です。機会があれば触れてみてください。(マンガが圧倒的におすすめです) さて、神話以降は神武天皇に始まり歴代の天皇の実績について記され、古代を知るための貴重な資料とされる一方、伝承も多く含まれていることなどから過去には史実かを巡って議論となった部分があることは、多くの方が知るところかと思います。どんな検証がなされてきたのか?歴史書とどう向き合えばよいのか?「六国史」などの著書のある遠藤先生を迎え、それぞれの違いなど基本をおさえつつ、皆様と色々と考えられたらと思います。 ※桐生八木節まつりは4年ぶりの開催で盛り上がったようです https://youtu.be/JcS8h43I6uA 【配信後記】 センシティブな面もあるテーマでしたが、遠藤先生が日本書紀の写本の原本を持参され、それが第9巻だと分かった瞬間、これは核心に迫る回になると思いました。 9巻が何かというと「三韓征伐」について記載された巻です。先生による簡単な説明を引用します。 「“神功皇后が自ら、朝鮮半島にあった高句麗・新羅・百済に攻め入り、それぞれの国王が服従し、以後は日本に服属しますと誓った”と書かれている」 この内容が、古代から“朝鮮半島支配”の根拠とされてきたとのです。先生曰く「そのままを認める方は学会ではいない」そうで、確かに伝承が含まれた書物の“全てが史実”だとして対外的に政治利用すると大変な摩擦が起こるのは無理もないことですよね。 一方、2つの歴史書を現在、遠い存在にしすぎてないかとも思うのです。 戦後78年。接し方を再考してもいい頃かなと。今も続く各地の祭に縁ある「生きている古典」なのですから。
279Picks
社会課題のために「芸術」ができること
NewsPicks Studios
川田 大NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI
統合的な思考力。30年間、世界のアートシーンを見てきた南條史生さんによる言葉。物事一つ一つを丁寧に見る事は大切ではありますが、目先のことだけに飛びついていては、かえって本質を見失う。ふと去年配信した先崎さんの対談を思い出しました。どういう視点で思い考えることが大切か、ぜひご覧になってください。 一方、アートを巡っては、落合さんが世にある展示の中には「テンプレ、コンビニ」的なものも多いと指摘しています。アートに限らず、世で声高に叫ばれる“大切な事”を単なる「トレンド」として捉えては、本質は理解できないですよね。人類最古のアートと称されるラスコーの壁画は紀元前15000年に描かれたものだとされています。人類の歴史とともにあるアートを通し“本質”について考えられたらと思います。あと個人的に生活の中にアートを取り入れたり、好きなアーティストは?と聞かれた時に数人は即答できるようになりたいと最近思っています。一人は間違いなく落合さんですが...アートをめぐる課題、AI時代についても聞けたらと思います。 【配信後記】 南條さんの話の中で、草間彌生さん、蔡国強さんなど大物の名前がサラッと出てくるところに凄みを感じました。ゴッホの切り落とした耳、驚きましたね。ゴッホの孫と母親の家系のDNAを使って組織培養して再現したそうですが、バイオ技術をアートにする、もうそんな時代なんだと、新たな発見でした。 ・作った人間もワクワクしなければ、見た人もワクワクしない ・社会問題はアートで解決はしない。だからアートらしくやって欲しい。  クソ真面目にやると面白くない。 ・ルールを疑うことがアート。このルールは本当に意味があるのかと  ぶち壊した時に初めて可能性が広がる。ここがビジネスに似ている。 ・人種問題は根深い。ずっと恨み続けるみたいな。戦争もそうで、  その後に仲良くなっても、また噴き出す可能性がある。過去の話はすごく危険。 ・目の前のことをどう一緒に解決するかの方が建設的。  でも常にいい結果になるかは分からない。未来の色は紫がかったピンク。 日本のアート市場は対GDPで見るとかなり低いと南條さんがおっしゃっていましたが「料理もスポーツもビジネスもクリエイティブ。つまり誰もが芸術家でありうる」という発想があるとアートとの距離は縮まるのでしょうね。みんな芸術家、良い言葉です。
325Picks
NORMAL