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東芝、買収案受諾を決議 国内連合が1株4620円でTOB
太田 智之Uzabase 執行役員 SaaS事業COO 兼 Data&Partnership担当
プレスリリースの内容を整理すると以下。
1. TOB開始前に、各国の競争法令等や投資規制法令等の承認が必要。それらの手続きが完了するであろう2023年7月下旬にTOB開始を目指している(なので、すぐにはTOBは開始されない)
2. 公開買付者は日本産業パートナーズ(以下、JIP)の買収SPC
3. TOB価格は4,620円。本日の終値の4,213円から9.6%のプレミアムのみ
4. プレミアムが低いため、東芝の取締役会は本公開買付けに対して賛同の意見を表明するものの、株主に対してTOBへの応募推奨はしないことを決議
5. 東芝の執行側のFAは野村證券、みずほ証券、JPモルガン。特別委員会は別にUBS証券をFAに任命。JIP側のFAはクロスポイント・アドバイザーズ
6. JIPの提案価格は5,200円~5,500円(2022年9月30日)→5,200円(2022年10月7日)→4,710円(2023年2月8日)→4,610円(2023年3月3日)へと下方修正。最終的に4,620円で合意
7. TOB価格4,620円は特別委員会のFAであるUBS証券が算定したDCF法による価値算定の4,661円~7,333円を下回る価格(よくこれで特別委員会が承諾したな、という感じ)
それにしても、FAが算定したDCF法による価値算定のレンジが広すぎることに笑ってしまった。東芝の価値は2兆円~4兆円です!みたいな感じ。
UBS、クレディ・スイスを約4300億円で買収へ-歴史的銀行統合
太田 智之Uzabase 執行役員 SaaS事業COO 兼 Data&Partnership担当
本件に関するUBSの買収プレゼンのExecutive Summaryの最初のブレットに本件のエッセンスが凝縮されている「Attractive financial terms which include downside protections and very significant liquidity support provided by the SNB」。
通常のM&Aで買い手が"Attractive financial terms”と書くのは稀。なぜなら、それすなわち、売り手にとって安く売ったというのと同義になり、売り手の株主からすると案件に応じるインセンティブがない。
今回は、スイス政府特例によりCSの株主承認が不要のため、現在のCS株価の半値でdealがdone出来た。それをもって"Attractive financial terms”と記載し、UBSの株主の理解をえることを前面に打ち出したことが分かる。
CS株主の心情やいかに...

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