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中ロ首脳「対話解決」を強調=和平案、ウクライナに対応要請―習氏、プーチン氏の訪問招請
加藤 嘉一楽天証券経済研究所 客員研究員
習近平国家主席がモスクワでプーチン大統領と同席するいくつかの場面を見ていましたが、習近平はプーチンに面子を与えつつも、(例えば合同会見の席で)言外や行間に圧力を含ませたり、プーチンの発言に対して、仕草でいら立ちやフラストレーションを示していました。習近平に同行した王毅政治局委員、秦剛外相は、習近平に代わって、プーチンの言動を注意深くウォッチし、ロシアの真意や戦略がどこにあるのかを探っていたのが印象でした。
習近平がプーチンを見限ることは、中国の世界戦略上あり得ない。ただ、戦術面で調整する余白は残しつつ、独自の判断で2023年も動いていくのでしょう。
利用できるものはすべて利用する、さもなければ中国共産党の正統性は維持できない。亡党亡国。これが習近平が忠誠を誓う党の生存を巡るロジックだと思います。
習近平氏が国家主席3選 長期政権に向け本格始動の体制整う 全人代
加藤 嘉一楽天証券経済研究所 客員研究員
注目は既定路線の国家主席ではなく、国家副主席でした。3月3日のテレ東モーニングサテライトで予測した通り、韓正・国務院筆頭副総理、前政治局常務委員、上海市書記(1954年生まれ)が”当選”。2017年に常務委員入りするまで、文革後ずっと上海一筋でやってきた人物。2007年、習近平が浙江省から上海にやってきて、当時市長を務めていた韓正の上に「空降」、半年間だけ党委員会書記を務めました。上海市政のプロである韓正は、突然やってきて、間もなく去っていき、その後中央入りした習近平を温かく迎え、仕えたと言います。今回の副主席抜擢には、そういう経緯も影響していると見ます。まだまだ健康で元気そうな韓正。国際経済都市・上海における長年の施政経験が、国家副主席として、特に外交の分野でどう生かされるかに注目です。

【特定】米国が警戒する中国のインテル、デル、HP
加藤 嘉一楽天証券経済研究所 客員研究員
特に習近平政権になって、中国は「軍民融合」を体制的、機能的、戦略的に推し進めてきました。分野にもよりますし、AI、半導体、データ、バイオといった先端技術は最たるものになると思いますが、昨今の中国で軍民間の連携と融合はもはや日常的、普遍的であり、一企業と軍との関係を問い、疑い始めたらきりがありません。
例として、先般の米中間の気球問題に関しても、あの中国偵察気球が民間用なのかどうかは本質的問題ではありません。情報収集を経て帰国した気球が、必要や状況に応じて、中国の軍事力強化に関与し得ることは論を待ちません。属性と用途を含め、軍事と民用の境界線があからさまに曖昧に、不透明になっていく趨勢は不可逆的だと思います。

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