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不動産価格の高いエリアに住むのは教育投資である…大学教授が示す"住まい"と"子の学力"の無視できない関係
PRESIDENT Online
竹村 詠美一般社団法人 FutureEdu 代表理事
うーん、親御さんはこういう記事に惑わされないで欲しいと切に願います。 遺伝vs非遺伝の話は本当に気をつけた方が良くて、遺伝に恵まれないと感じると刹那主義や、優勢主義みたいな話になる危険性があります。 生活の基盤は必要ですが、年収が高いから幸せというわけではないです(逆にある一定の年収以上の人は幸福度が低いという研究が米国であります)。親の影響というのは限られているのは確かなので、どうすれば子どもが自分の人生を切り開いていけるか、そのためにどこに住むかは1要因であって、全体感として親はどのような経験を子ども達にさせてあげるべきなのか、ということを考えるべきだと思います。実際研究結果でも、物は人を幸せにしないが、経験価値はウェルビーイングにつながるということもわかっているようです。 家庭の影響が低いとありますが、どこまでが家庭の影響なのかというのはかなり微妙なのではないかと思います。大事なのは、親が子どもの成長へのサポートについて関心を持ち、学び続け、その子なりに必要な成長へのサポートをすることでしっかりした土台をつくってあげることで、高進学率の都心に住むことではないです。親も成長過程の人なので、もちろん教育に熱心な親御さんが周りにいる方が関心を持ちやすいというのはあると思います。とはいえ、ネットの時代、我々のコミュニティでも全国離島からでも親御さんは情報をとりにイベントにも参加されています。 また以下の記述がありますが「生まれれば、若くして死ぬ可能性は低く、生きている間に社会が大混乱する可能性も低く、大学に行った場合の生涯年収の予測も大きくはずれない。」現在の気候変動や地政学的な激変などを考えると、日本に関して大混乱が起きない可能性が低いと考えること自体、かなりナイーブだと思います。 確かに日本の新生児死亡率は、先人の多大なる努力などにより世界でも最も低くなりました。しかし、社会が大混乱する可能性が低いとは必ずしもいえないとおもいます。非正規雇用が主流になっていること自体、すでに大混乱は過去数十年で起きていますし、今後AIが仕事を奪う時代、BRICSの次アフリカの時代とも言われる中、日本が競合優位性を握れる投資を十分に行えているか、人材配置ができているのかというと、EUや中国、米国と比べると、移民も少ない日本ではかなり脆弱なのではないかと心配しております。
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