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経団連、初の女性副会長 IT大手DeNAの南場氏
尾崎 正哉Sumitomo Corporation Assistant to General Manager
南場さんは社会人になってからの留学(学び直し)、起業、家族の看護の為にキャリアをステップバック、スポーツビジネスなど、昨今の日本の経済界が考えなければならない多くの要素を経験されている稀有な方だと思っています。
大企業に新卒入社して順調に出世してきた人ばかりのモノカルチャーな経団連の中で、南場さんの様な「変わり者」なキャリアの方が副会長を務められるという事が、モノカルチャーな日本の経済界がようやく変わりつつあるという感想を持ちました。なのに女性という事しか注目されないのは象徴的です。
似た様なキャリアの方という事で、楽天の三木谷さんを連想しましたが、楽天は経団連を脱退しているんですね。なかなか対照的です。
(多くの方が仰られている、女性活躍・ジェンダーの多様化の観点でも大きなムーブメントである事は間違いないと思いますし、その意味でも本件は好意的に感じています。
あくまで日本の経済界が考えなければならないダイバーシティは性別だけではない、という趣旨でのコメントです。)
理系的発想が、文系社会の日本にもっと必要と思う理由
尾崎 正哉Sumitomo Corporation Assistant to General Manager
文系と理系の議論にするのはちょっと変かなと思いましたが、物事のリスクの割り切りについては大事な観点かなと思います。
あの有名なタイ洞窟事故の時、自分の息子救出作業を見守る父親がインタビューで「息子が死んでしまったらそれは彼のカルマだ、仕方ない」と言っていたのがとても印象的でした。つまりこの父親は息子の死のリスクを割り切っていて認識できていて、もちろん根底には小乗仏教の宗教観があるのは分かるのですが、日本でその様に割り切れる人は少ないのかなと思います。極端な例ですが。
理系・文系の議論というよりは、日本のあまりに完璧やリスクゼロを求めすぎる風潮に対して、適切な割り切りスキルを持ちましょうという事かなと思いました。
パナソニック、テスラ向けEV電池増産 100億円超投資
尾崎 正哉Sumitomo Corporation Assistant to General Manager
記事の通り、2018年時点では5割の増産を計画していたものの、今回は1割の生産能力増に留まります。
LG化学やCATLの投資規模と比べると中途半端な投資額かもしれませんが、一方でLG化学の電池工場の稼働率は低く(*)、現時点では車載用電池は明らかに供給過剰な事を考えると、個人的にはPanasonicは冷静かつ慎重な投資判断をしたと思います。
Panasonicは2019年3QにTesla向け車載電池事業がようやく四半期ベースで黒字化しています。(**)
Teslaの販売とて今後どうなるかまだまだ分からない中、上述の供給過剰、トヨタへの配慮、事業電池専業のCATL・専業になりつつあるLG化学とは単なる投資規模の競争になっても勝てない、、、等々の分析から、これまでの投資回収に専念しつつ、確実に回収できる規模かつTeslaとの関係維持にも寄与する程度の投資額に留める、という判断をしたのではないでしょうか。
トヨタへの配慮と書きましたが、トヨタも昨年末にBYDとも提携しているので、むしろトヨタへの牽制の効果もあるかもしれません。
いずれにせよPanasonicは投資規模ではCATLやLG化学に見劣りしますが、これまでのTeslaへの供給実績(技術力)や、何より電池工場はTeslaと共同運営しているというところからも、Teslaとの信頼関係そのものはCATLやLG化学よりもまだ強固なのだと思われ、そういった関係からも今回は「少額投資」に留めたものと考えます。
Teslaとの信頼関係をCATLやLG化学がどの様に巻き返して行くかに注目です。
(*)LG化学、バッテリー企業への転身加速
https://www.nna.jp/news/show/2082901
<引用>
LG化学は(中略)1~6月期に1兆714億ウォンを投資した。これにより、車載向けを含む2次電池部門の生産能力は1年前と比べて57.0%拡大した。
生産能力を増強する一方、バッテリー工場の稼働率は17年の67.0%から18年は64.0%、19年には57.3%と年々低下傾向にある。
<引用終>
(**)パナソニックのテスラ向け車載電池事業が黒字化、LG化学やCATLの採用は静観
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2002/04/news041.html
NORMAL
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