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パナソニック、テスラ向けEV電池増産 100億円超投資
日本経済新聞
尾崎 正哉Sumitomo Corporation Assistant to General Manager
記事の通り、2018年時点では5割の増産を計画していたものの、今回は1割の生産能力増に留まります。 LG化学やCATLの投資規模と比べると中途半端な投資額かもしれませんが、一方でLG化学の電池工場の稼働率は低く(*)、現時点では車載用電池は明らかに供給過剰な事を考えると、個人的にはPanasonicは冷静かつ慎重な投資判断をしたと思います。 Panasonicは2019年3QにTesla向け車載電池事業がようやく四半期ベースで黒字化しています。(**) Teslaの販売とて今後どうなるかまだまだ分からない中、上述の供給過剰、トヨタへの配慮、事業電池専業のCATL・専業になりつつあるLG化学とは単なる投資規模の競争になっても勝てない、、、等々の分析から、これまでの投資回収に専念しつつ、確実に回収できる規模かつTeslaとの関係維持にも寄与する程度の投資額に留める、という判断をしたのではないでしょうか。 トヨタへの配慮と書きましたが、トヨタも昨年末にBYDとも提携しているので、むしろトヨタへの牽制の効果もあるかもしれません。 いずれにせよPanasonicは投資規模ではCATLやLG化学に見劣りしますが、これまでのTeslaへの供給実績(技術力)や、何より電池工場はTeslaと共同運営しているというところからも、Teslaとの信頼関係そのものはCATLやLG化学よりもまだ強固なのだと思われ、そういった関係からも今回は「少額投資」に留めたものと考えます。 Teslaとの信頼関係をCATLやLG化学がどの様に巻き返して行くかに注目です。 (*)LG化学、バッテリー企業への転身加速 https://www.nna.jp/news/show/2082901 <引用> LG化学は(中略)1~6月期に1兆714億ウォンを投資した。これにより、車載向けを含む2次電池部門の生産能力は1年前と比べて57.0%拡大した。 生産能力を増強する一方、バッテリー工場の稼働率は17年の67.0%から18年は64.0%、19年には57.3%と年々低下傾向にある。 <引用終> (**)パナソニックのテスラ向け車載電池事業が黒字化、LG化学やCATLの採用は静観 https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2002/04/news041.html
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