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【極意】レゴ再建から日本企業も学べる「3つのポイント」
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
V字回復を実現するためのターンアラウンドのフェーズと成長戦略を描いて実行するパーパス経営のフェーズを両方担える経営者は稀というのが通説だと思いますが、それを見事に覆したのがレゴですね。そして当時は多角化で苦しんだ事業にも再度取り組んで、結果を出している。企業ワークショップだけでなく、映画デビューもそれに該当するでしょう。
日本にも35歳に舵取りを任せてみる未上場企業に出現してほしいものです。経営判断の判断プロセスと結果を何度繰り返して見えるかによって、経営者は育っていく気がしますが、若い年齢でそういった環境に挑戦できる環境は羨ましいです。そして個人的にはパーパス経営の時期の前のV字回復の頃を手腕に大変関心があります。
そして次なる成長を求めるステージでは、いざユーザーと顧客とのコネクションを強化して業績アップへ繋げようとしても、社内でチームが一つのゴールを目指し同じ方向に歩いていなければ意味がなかったと思います。そのタイミングで近道を取ろうとするのではなく、時間がかかろうとも、企業パーパスやゴール設定、ベースとなる事業を絞るといった土台固めが1番重要とクリアな優先順位を設けることの大切さを学びました。原点に戻り、売っている製品やサービスの社会に与える価値や存在意義を考えることが、どれだけ中長期的な目で見て価値の高いことであるのか、改めて考えさせられました。
Adobe、Figmaを約2.9兆円で買収へ デザインコラボツール大手
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
難しい判断だったと思います。創業側からしてみると、アドビを脅かす存在になれる可能性を見いだしたものの、今の市場の環境下で実際のオファーをVC含めて断るのは難しかったのでしょう。早期決着になりましたね。
アドビとしては、直近の2021年企業評価額100億ドルの2倍で決めたかったのは、ほぼ無敵領域と化したクリエイティブ(フォトショップ等)と競合の多いMarketoなどを含むビジネスサイドのリバランスを図りたいからでしょう。
ビジネスでクリエイティブ人材の需要が高まるにつれて、利用者を着々と増やしてきたFigmaは、プロダクトの将来性や資金では健全。Figmaらしさを貫ける環境に置かれることが、今後のAdobeの成長へプラスと働くと思いますが、これが最大の試練にもなるでしょう。
2023年末に海外売上比率50%へ、バーチャルオフィスのoViceが45億円調達で攻勢
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
一見流行りのメタバースと思いきや、バーチャル空間でもう一人の自分でなく、本来の自分が引き続き主役である点oViceは違うのかもしれない。露出も増え、攻勢をかけているタイミングであることは明らかだろう。ゲーム感覚で使えるので、ゲームに触れる環境で育ってきた者には、バーチャルオフィスは馴染みやすいプロダクトであることは間違いない。当面ゲーミフィケーションのトレンドは続くだろう。
エンタープライズ利用が多く収入源となっている点は、会社のフェーズと日本市場という点では違和感はないだろう。逆にアメリカのGatherが強みとしていた一回限りのイベント利用の取り込みも必須になっていくだろう。
グローバル市場を視野に入れた日本発のスタートアップは否が応でも応援したくなる。まだ誰もうまく解明できていないオフラインとバーチャルと2つの空間を見事つないで頂きたい。「異なる空間をつなげる」をどう定義するかによって世界が見えてくるだろう。
【最前線】トップ頭脳たちが集まる「緑のゴールドラッシュ」がすごい
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
脱炭素の女王といいのは素晴らしいネーミングですね。何よりもCVC(corporate venture capital)の形態でここまできっかけ作りが出来ていることが驚きです。そのメリットとして豊富な資金を持つStripeならではの脱炭素問題への取り組みは、計画的、効率的かつ迅速であり、政府が掲げる施策とはスピード感が違います。
脱炭素市場の拡大がこのままの勢いを保ち、全米だけでなく世界中に拡大することを願いますが、2024年の大統領選挙でドナルド・トランプが大統領へ返り咲くかによって、この動きの先行きは大きく左右される可能性があります。パリ条約脱退や貴重な大自然の下に眠るエネルギー開発の支援を鶴の一声で行ってきた過去があるがゆえ、今更スタンスも変えないでしょう。
政策とはかけ離れたところでビジネスとして進めることに一票投じたいと思います。
ディズニー4─6月期、動画配信加入者2.21億人 ネットフリックス抜く
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
正直意外ではあるものの、これからはストリーミングも通信のような尺度で見なくてはいけないことを痛感する。通信だとARPU (average revenue per user) アープーと呼ばれるついつい笑ってしまうような指標が重要視される。ボイスとデータの時代であるがゆえ、一人当たりどれくらいのお金を払っているかというのが通信プレーヤー側の最大の関心事項。ストリーミングの場合、加入数だけでなく、やはりアプリ同様一人当たり視聴時間がどんどん重要になっていくだろう。
膨大なライブラリーにオリジナルコンテンツを投入するNetflixとディズニーとマーベルの偏ったライブラリーにオリジナルをスピンオフのように付け加えるディズニーは似て非なる。ディズニー+は、スターウォーズやアベンジャーズの最新が配信されると視聴数は一気に上がるものの、通常時はそこまで開かれないと推測。Netflixは時間ができた時に訪れる比率は高いだろう。
ただし複数ユーザーの規制が緩かったNetflixと違って国を跨ぐ場合はアプリさえも違うストアからダウンロードしないといけないディズニー+がここまで伸びるとは恐るべしコンテンツ力。
【新】無自覚なストレスも「可視化」。メンタルヘルス最前線
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
世の中の複雑性が増し、オンラインでの世界まで拡大するとなるとメンタルに影響を及ぼす事象が今後増えていくのは避けられないでしょう。アイディアとしては面白いものの、表層の部分を利便性高くしたサービスが乱立していることを危惧しています。もちろんカウンセリーとカウンセラーとの相性が群を抜いて重要なのは理解できるし、そのためのマッチングも助けにはなると思います。しかし、海外諸国と比べて絶対的に足りないカウンセラーの母数と精神的なサポートを受けることに対する心地よくない土壌が存在し続ける限り、大きな変化を期待するのは難しいかもしれません。
やはり今後期待したいのは、広義の意味でのカウンセリングが保険適用となること。費用負担というリアルなハードルを取り除くことで多くの人々が様々な理由で受診するのではないでしょうか。需要があれば、Clinical Phychologistの数は増え、彼・彼女らの多くは個人メンタルヘルスクリニックなどを開業するでしょう。
基本はやはり人と人との対面カウンセリング。AIの技術が発展していることは重々承知しているものの、表情の変化、目の動き、声のトーン、そしてシックス・センス(Gut Feeling)を感じられるのは、今のところ人間だけですから。
【超異例】物言う株主、上場企業の経営陣「総入れ替え」に成功
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
このような新しいパターンが加わるのは市場の活性化という観点からは良いことだと思います。ただこれによって浮動票が高い所がどんどん対象になっていくとは考えにくいでしょう。SNSやYouTubeを駆使した現代的な手法で株主に訴えられることが立証されたのは確かですが、上場企業といえども本業がVCだったことが、ミソだったと思います。収益構成に対する考え方という論理で攻め落とせるのが鍵だったのでは。
気になるのはLIXILのガバナンス欠如を描いた読み応えのある本も出ましたが、こういう動きが逆に企業を刺激してより尻込みしてしまいことです。しっかり主張する取締役を置かず形骸化してしまうと、時代にまた逆行してしまいます。貪欲に成長を求める姿勢が応援されることを願います。
IBMがコンサルティングとテクノロジーの両輪で実装する「地域共創」の豊かさ
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
業界内の人間として常日頃から実感するのは、IBMの人を育てる力です。中途主流の海外と少し違い、人材の流動性が低いがゆえにより重要な新卒・第二新卒。彼らをビジネス的にも技術的にも鍛え上げ、その卒業生が日本のIT業界を支えていると言っても過言ではありません。そしてそこに更に厚みを持たせようという想いが施策に反映されている気がします。キャリア採用の積極化、そしてキャッチフレーズに「技術者をリスペクトする組織へようこそ」。リスキリングの機会提供と割と熟練技術者たちに向けたメッセージが強く出ており、とにかく技術者を集めたいという思いが伝わってきます。
近年給与水準も高騰しているクラウド系そしてモバイル開発系の技術者の奪い合いには参戦しない色合いが出ています。我々Red Hatも今転職したら給与が倍増するスキルが高い技術者を数多く抱えてますが、ユニークな企業カルチャーとオープンソースの理念に共鳴して留まってくれている人ばかりです。
IBMはビジネスを長きに渡り日本でおこなってきた産物として地域社会活性化の活動があります。知名度を活かして培われた地域企業や行政との信頼関係といった土台はそう簡単に揺るがない。抜群の安定感を持ってして中期を見据えて力を蓄えているのでしょう。
IT後進国と揶揄されてしまっている今、お互いがお互いの動向から学び、追いつくためのウネリを業界全体で作り出して行きたいと思います。
【社長直撃】最強。日本の「ノースフェイス」の次なる一手
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
アメリカはすぐ寒くなると「The North Face」のロゴを街中見かけるようになる気がします。テック企業だと、シャツないしはポロシャツの上に首だけジップのノースフェイスがビジネスカジュアル。出張時に紛れ込むために購入したのも良き思い出。
でも日本は違いますよね。コラボ商品には「今しか買えない」衝動に駆られた消費者が飛びつき、気づいた時には完売といった場面に多々遭遇します。日本市場にあったファッショントレンドを取り入れた商品開発ができる、どれだけの領域で許されているかは未知ですが、この自由さがあるのはライセンスビジネス企業にとっては大きな強みですね。
ここ最近のゴールドウィンは、世の中のためになることを追求する方向へ転換しているようです。これはいわゆる欧米で流行りの企業存在意義の再定義によるブランディングですが、具体性がなく曖昧な世の中への貢献を謳うさまざまな企業とは異なり、しっかりと行動に移しているところは流石です。
「安いのが良い」から「エコフレンドリーが良い」という思考転換のハードルは極めて高い気がしますが、チャレンジしてこそ学びがあるのでしょう。
【3分解説】「シェリル後」のメタを率いる4人のキーパーソン
岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
そもそもキーマンが4いるのが凄い。そして若い頃から積み上げている経験の広範さが伝わる職歴。ただザッカーバーグが非営利活動に専念して任せるとは考えにくいので、このうち何人かはトップを目指し、去るであろう。
社名を変更してまで社運をかけているメタバースを成功に導く人物が一番のキーマンと考えるが、それはマーク本人なのかもしれない。あとは、エンジニアがビジネスのトップを担えることが存分に証明された昨今はむしろ非エンジニアのキャリアが狭まったのも否めない。
給与水準は高いものの、大義ある仕事という意味でGAFAの中でも半歩後ろにいたメタ。当面は巻き返しは難しいだろう。
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岡 玄樹レッドハット株式会社 代表取締役社長
しばらくは懐疑的な人が多いであろう自動運転。そういえば以前ゴルフ場でカートが自動で動いたり、遊園地で車がある特定のルートを操作する人もいなく動くのを見て感心していたのを思い出しました。強力な磁石を地面に潜らせたりして移動させるなど色々な手法が編み出されてましたが、自動運転もこのように当たり前に利用される日が来るのでしょう。
今センサーを主にした自動運転型の車に乗りたいかと十人に聞けば九人は怖いので遠慮するでしょう。完全に全ての車が制御された環境であれば人的ミスなどの不安もなくなりますが、当面は混在。自動運転車が過半数を占めるようになった段階で一気に日常に溶け込むのでしょう。
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