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【爆増】世界は今、ニッポンに旅行したがっている
NewsPicks編集部
濱野 智成NOVARCA Inc 代表取締役社長CEO|中国ビジネス専門家
インバウンド本丸の中国訪日の完全復活は国慶節シーズンと予測されています。 夏休みにも一定の回復があり、この夏の観光地はかなり人で溢れることと思います。 中国人観光客の戻り方やコロナ前とのトレンド変化として、以下の3点の予想をしています。 (1)ニッチな旅行先の盛り上がり 当社のSNSビッグデータでの訪日観光の定点観測によると、東京に次いで「小衆(ニッチ)」というワードがNo.2に上がっています。合わせて、「鳥取」や「秘蔵の宝物」というワードが上位にランクイン。さらに、そこからインサイトを解析すると、「人気の旅行先はもちろんだけど、皆が行かないニッチな場所に行きたい」、「日本旅行で新たなお土産品を発見したい」という言及が観測されます。 また、中国の国内旅行では「躺平(ねそべり)旅行」というのが流行しており、「人混みを避けて旅行したい」というトレンドとつながるポイントでもあります。 このような背景から、上級旅行者を中心に、個性を大切にしたニッチな旅行体験がブームになるのではと予想しています。 私の知人・友人や取引先である中国からのビジネストラベラーにおいても、同じようなニーズが観測されており、これまでのインバウンド集中店舗での爆買いや東京・大阪・京都・沖縄・北海道などの集中的な観光需要からの分散化・多様化を予想しています。 (2)若者世代を中心とした民泊ブーム そんな中でも、若者世代を中心に流行しているのが民泊。 これは、コロナ前から「城に泊まりたい」などの歴史体験がニーズとして観測されていましたが、特に日本式家屋や歴史のある建造物での民泊には一定のニーズが高まると予想しています。 (3)グラデーション別の観光需要 コロナ前と後では、上記のような新たなトレンドが生まれると予想していますが、一方でコロナ前と同じような動きを見せる側面もあると感じています。その予想の背景は、中国人のパスポート保有人数です。前回のトピックスでも触れたとおり、現在中国でパスポートを保有する人口は1億5000万人ほど。これから、地方都市在住者や中間所得層の海外旅行のブームが訪れ、その選択肢には日本も有力な旅行先に入ることは間違いないでしょう。 すなわち、セグメント別に観光需要が多様化し、細分化されたニーズや観光欲求が生まれていくということです。
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