小木曽 麻里

日本の値段より高いとはいえ、市場での価格、円安を考えるとNYではむしろ安い値段設定の様に感じます。スーパーでサンドイッチと果物と飲み物買って5千円超えましたから。海外の日本酒シーンの火付け役となって欲しいですね。

残念ながら日本人のエンゲージメントは世界でも絶望的に低い。日本が従業員を大事にする、という過去のレガシーは、日本企業は従業員を解雇をしない、という意味合いだったと思います。ただエンゲージメントが低い、つまり幸せに働いていないのであれば、むしろ従業員の流動性を高めるよう努めてあげる方が良いのでは。 エンゲージメントは自己実現、給与、ワークライフバランスが大きいと言われますが、給与以外は従業員自身が自分で勝ち取っていくもの、と感じます。そしてそうであれば、会社側は従業員が自分でそれを実現出来る様な環境を整えてあげる役割となります。そのためには人材の流動性を高めるとともに、採用や転職の時に何がやりたいのかを選択出来る、職種別採用、ジョブ型雇用をもっと広める必要がありそうです。

日本では企業がジャニーズのタレントを使い続けることに賛同するコメントも多く見受けますが、世界的なスタンダードから見ると、歴史上も稀な人権侵害を起こした企業と取引を継続するなどガバナンス上論外、ということと思います。ここに書いてある企業を人権から格付けしているWorld Benchmarking AllianceはNGOと書いてありますが、投資家らの要請からできた機関であり、投資家はこれらのスコアをESG評価などにも参考にしています。人権に対する企業の姿勢がますます企業価値評価に反映されるようになってきています。

いろいろな感情論もありますが、今回の件で最も大事なのは「被害者の救済と補償」です。テレ東がガバナンスと被害者への補償を促しているのは好感が持てる一方、事態の改善を確認する前に取引継続を表明している他社に対しては、被害者の方への対応を遅らせることになりかねないと感じます。

修羅場を潜らなければ成長しないという根性論、それほどの権限を与えられずマネージャーとプレーヤーとしても機能しなくてはならない負担、トレーニング不足。数十年変わっていない構図ですが、抜け出す唯一の道は部下をハイパフォーマーにしていくこと、ということに同意。時間もかかるし上手くいかないこともありますが、結局方向性はそっちしかない、ということのような気がします。

多くのコメントにもあった通り、女性の視点から見て「気持ち悪い」と感じる人が多いのでは。良い悪い以前に多くの女性が不快と感じる時点でもうアウトです。社内でしっかりコンプラチェック体制を作る事が必要かと。

日本に眠っているこういったニッチな凄い技術が商品になって米国で売れるのは素晴らしいです。Agri Food Techのファンドの運営に携わっているのですが、海藻はとてもホットな分野。健康も勿論ですが、CO2を減らすという意味でも大きな可能性を秘めており、今後に期待したいと思います。 また、Cashi Cakeはマイノリティを積極的に雇うなどとてもサステナブルなマインドの会社で、そういった多様でイノベーティブな発想が彼らの成功に結びついているように思います。

「これが今の世の中の動きだとすると、これに従っていかざるを得ない」というやらされ感のコメントは残念です。このコメントの後に選任される、女性取締役候補も相当やりにくいのではないでしょうか。 また、投資家が多様性を求めているのは多様な視点を尊重する組織風土が、収益に影響することが次第に明らかになってきているため。そこがしっかり汲み取られることを期待したいです。

働く女性が8割を超えたとのこと、上昇のペースが早くて驚いています。これで日本はOECD国の中でも女性の就業率は上位の方に行くのでは。そしてこの数字の伸びの背景は、女性にとってのやりがいのある仕事が増えたからではなく、生活が苦しくなっているためと思われます。非正規も含め、ジェンダーギャップの解消と、女性が非正規でなく正規で働ける環境の整備が望まれます。