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【サンデル教授】エリートの「やればできる論」は、他人を駄目にする
NewsPicks編集部
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
大卒であろうとなかろうと、仕事を通じて経済や「共通善(Common Good)」に価値ある貢献をする。そして家族を養い、地域社会に貢献している全ての人に尊厳と尊敬を与えることが必要なのです。 この部分に大きく共感です。今現在の日本社会では、単純に収入の大小で全て価値判断していると言っていいでしょう。そのせいで、私たちが最低限生きていくために誰かがしていなければならない仕事(収入が低く学位も必要ないもの)に対する評価が非常に低いことに、いつもおかしいなと思っています。記事の中でも挙げられていたゴミ収集の仕事に関しては私も、もっともっと尊敬すべきだと考えています。 心理学者のアドラーが言うように、自分は誰かの役に立っている、という感覚(貢献感)が自己の尊厳を保つのに有効です。しかし、誰からも褒められることなく、感謝されることもなければどうしてもその貢献感は薄れて行ってしまいます。仕事をしていれば、誰かの何かの役に立っていること、どこかで誰かにありがたいと感じてもらっていることを自覚する、自覚させることが、皆がそれぞれの生き方に誇りを持ち、互いの生き方を尊敬し合えることにつながるだろうと感じました。
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【激白・川上量生】世界を変えるのは「規格外」の子供たちだ
NewsPicks編集部
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
N高のように「規格外」の子供たちの似た者どうしが集まって好きなことを出来る学校が、様々なジャンルで展開していくことになれば、もっともっと子供一人一人が好きなことを追求していける、多様で自由な社会になっていくのではないでしょうか。 その一方で、好きなことを追求できる場所に似た者ばかりが集まってきて、結果子供のころから自分にとって最適化された環境に身を置くことは、自分とは全く違う人、嫌いだなと思う人、などとの付き合い方を学ぶ場や、自分とは違う人がいるんだ、と言う感覚を知る機会を失ってしまうことになるのでは、と思いました。私にとって最適化された環境は大学ですが、そのコミュニティにいると、自分の考える「普通」の価値観や、人生の在り方、働き方、などがある程度周りの人と合致するため、人類皆が自分と同じように考えているように勘違いすることがあります。一方で、自分の地元の同級生のことを考えると、それぞれ違う進路を歩んで、違う価値観に基づいて違う生き方をしていることを思いだして、色々あるよな、って思えます。 色んな人がいて、色んな価値観があって、色んな人生があり、そんな多様な人々が集まって社会が出来ていることを感覚的に知ることで、視野や思考の範囲を広げることは、どの時代になっても子供のうちにきちんと学んでおいた方がいいような気がします。
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【週末論考】変わっているのは「我々」か「あの人たち」か
NewsPicks編集部
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
文化人類学では、フランツ・ボアズが主張するような文化相対主義に基づいて社会や文化を分析し理解することが現在は主流です。というのも、ダーウィニズム的に人間社会も理解することが主流だった時代があり、自分たちは先進的な文化を持っていると感じた人々が、発展していない、いわゆる未開社会の文化は劣っていて、そこの人々は野蛮である、という何とも自己中心的な価値観で異文化を見下す態度で異文化を解釈してきていました(西洋中心主義)。その反発として生まれたのが文化相対主義です。 西洋ではありませんが、先進国と言われる日本で生まれ育った私たちも、無意識のうちに西洋中心的、資本主義的な価値観が思考の根底に少なからずあると思います。そのため、見知らぬ宗教の理論や、見知らぬ地域の慣習などを見て、理解不能だ、なんて非合理的なんだろう、と思ってしまうことはしょうがない。 その自分の思考の癖や、自分が何を当たり前だと思っているか、根底の部分を客観的に理解したうえでそこから脱却すること。異文化を異文化の立場から構造的に理解して、そこで「普通」とされている価値観を探ること。そしてそれらに基づいて自分とは別の視点から異文化を見ることが出来てはじめて、本当の意味で異文化理解が可能になるのではないでしょうか。 文化人類学を学んでいる身として、この手法を取ることの面白さは、学問的な異文化理解だけでなく、国、企業、家族、一人の人間、など、どんなレベルでも使えることにあると思っています。家族であっても所詮他人。自分以外全員他人で、それぞれが別の世界を持っているわけで、他人のことを知るということは、一番小さなレベルの異文化理解だと言えるでしょう。個人的には、恋人の異文化理解が一番面白いです。喧嘩は異文化理解の絶好のチャンスです。感情的にならず、自分を押し付けず、相手の思考、価値観の根っこにあるものは何かを知り、自分との違いを見つける作業を行い、根本的な原因と実践的な解決策を冷静に見つけていきます。喧嘩してるくせに俄然燃えて楽しくなってきます。 自己を消し、本気で他者の立場に立って物事を考えることは簡単ではありませんが、そうやって本当の意味で他者を理解し、理解されることが、十人十色の人々がこの世界で一緒に生きていくうえで必要なことだと思っています。
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【教養5問】あなたの宇宙人常識度をチェックしてみよう
NewsPicks編集部
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
私は高校時代に地学基礎で受験をしたので、宇宙のことはある程度そこそこ勉強したのですが、太陽系がこんだけ大きいのにその太陽系は天の川銀河の一部でしか無くて、天の川銀河は銀河群の一部で、銀河群よりも大きい銀河団があって、、、って本当に果てしなく宇宙が大きすぎて、ありきたりですが、この広い宇宙の中で鉛筆の先で書いた点にも満たないような大きさの地球って、、、?私って、、、?ってなった記憶があります。 こんなに宇宙が大きくて自分たちはその一部でしかないのに常に自分が世界の中心にいるような感覚を持つって、大間違いすぎますよね。 ダイヤモンドの星の話が興味深かったです。別にダイヤモンドがこの宇宙で絶対的に価値があるわけでは無いのに、たまたま地球にダイヤモンドが少なくて、誰かがそれが綺麗って勝手に意味を付与して、みんなが勝手に価値を感じ始めて、誰かが結婚と結び付けて結婚指輪のイメージを作り上げて、ってなった結果今ダイヤモンドにそういう意味や価値があるだけなのに、ダイヤモンドはただただダイヤモンドなのに、あたかもそれが絶対だと思って右へ左へ踊らされてて、、、人間って宇宙から見たら本当に面白い一種の宇宙人なんだろうなと思いました。
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【入門】ビジネスで使える経済学「レーティング」ってなに?
NewsPicks編集部
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
飲食店のGoogle mapなどの評価って本当にあてにしちゃだめですよね。接客、店の雰囲気、味などの複合的な要素を一つにまとめて評価している点だけでなく、ちょっと自分には多かった、辛かった、とかかなり主観的な意見で評価するし、それが許されているからこそ信頼性に大きく欠けてしまう。 それから、Google mapもAmazonの商品レビューも、たまに、「期待を込めて星4!」とか、「行ったことないけど星3」とか割とまぎれてたりしてるので、誰もが簡単に書き込めるレビューはかるーーく参考程度にしかならないと常々感じています。 性犯罪件数ランキングでスウェーデンが上位にランクインしていることについて。実際多いのも確かですが、他国に比べて圧倒的に「性犯罪」とラベリングされるラインが低いこと、夫婦間の強制的な性行為に関して男女ともに通報しやすい国民性?制度?があることが、性犯罪件数が多くなっていることの大きな原因だと感じています。 特に世界各国のデータを集めてランキング付けする場合には、各国がどのようにそのデータを集めたか、何を基準としているのか、を考慮する、又はその定義の違いやデータ採取の方法の違いについて明示する必要があると感じています。
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【フランス全土で暴動】一体何が起きた?デモが過激化した理由
NewsPicks編集部
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
カルチャー、宗教の点からの意見です。 移民と元からの現地住民との対立に関して、個人的には、移住してくる側がもっとその土地に合わせようとするべきだと感じています。フランスはもともとフランス人の国であって、人種、カルチャー、国籍など無いコスモポリタニズム的な世界ではないので。もともとフランスのカルチャーが、フランス人が支配的位置を占めている場所なので、お邪魔させてもらう側がより配慮するのも、「フランス人」が移民に比べて優遇されるのも当たり前では、と私は思います。日本人お得意の、「郷に入っては郷に従え」を、私自身、肝に銘じている部分があるので他人もそうすべきだと感じているのだとは思いますが。 イスラム教についてですが、現在、国教がイスラム教のマレーシアに留学していて、イスラム教徒と関わったり、イスラム教を学んだりしているなかで、イスラム教は生活の中で宗教上の理由で守らなければならないこと、すべきことが他の宗教に比べて本当に多く、その分信仰心が強く、かつ他の宗教を絶対に受け入れない、否定・排除するような教えを持っていて、言い方は悪いですが厄介だなーと感じてしまうことが多々あります。 私はそれぞれが互いの宗教を尊重することが理想、かつ「宗教が無いのも宗教」だと思ってるので、私のようなほぼ無宗教な人間も、宗教がある人間と同じように扱われるべきだと思っています。が、イスラム教徒を前にすると結構難しいのが現状です。イスラム教徒の友達とよく遊んだり旅行したりするのですが、私はほぼ無宗教なので、常に私が合わせるしかないんです。絶対礼拝しないといけないから、その時間は私は待ってないといけないし、絶対豚食べれないから、私は豚食べたくてもハラル対応の店に行かざるをえないし。相手の宗教を尊重してたら自分のしたいことが出来なくなってて、あれ、、?みたいな。 また、自分の地元にいつのまにかイスラム教徒が増えて、モスクが建てられ、、、自分のものと思えた場所が全然違う場所に変わってしまったら、さすがに嫌になりませんか? イスラム教徒に限った話ではありませんが、どうしてもイスラム教徒と共存するとなると、イスラム教徒以外が身を削ることになるし、国家レベルでこんなことが起こってたら、そりゃあ嫌になるやろなあと大いに共感できるし、それすらも悪いこととは言えないと思うのが私の意見です。
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メリトクラシー(能力主義)と幸福論【宇野常寛×萱野稔人】
NewsPicks
Aihara Kana筑波大学 開発人類学
萱野さんの言う幸せのための必要要素は、アドラーが説く、幸せになるための必要要素、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」とほぼ同義ではないと感じました。 私自身、名著の「嫌われる勇気」を読んでから、人からの評価を期待せず、自分で自分を愛して生きてきました。ですが、これが結構難しくて。私は比較的ポジティブでメンタルが強い方なんですけど、自分のために生き、自分で自分を評価していると、他人と比較して落ち込むことも、傷つくこともないけど、途中で何のために生きてるかわからなくなりました。自分で自分を幸せには出来るし、どんな自分も愛せるけど、そこでどうしても満足がいかない。そこで満足できる人は相当珍しいと思います。だから「自己効力感」、「他者貢献」が必要。誰にも評価されずとも少なくとも自分は誰かの役に立っていると思えることが、幸せと生きがいのために必要となるのではないでしょうか。 また、メリトクラシーの危険性については、富の再分配が出来ていれば社会的に問題ではないと感じました。ある程度能力がない、ハンディキャップがある、が理由で生活が苦しい人が救済される措置が出来ていれば、あとは自己責任と運であると言っていいような気がしています。世界は平等であるべきという幻想から目覚め、自分が行ける範囲には限界があること、上を見ても下を見てもキリがないことを肝に銘じて目の前の自分の人生を精一杯、自責で生きることが、この現実世界で幸せに平和に生きるためにちょうどいいマインドではないかというのが私の中でしっくりくる考え方です。あとは格差がある人同士が互いに文句を言わず、けなすこともなく、そこにリスペクトが存在していればいいのではないでしょうか。 それもある程度今まで成功してきた私だから言えることなのかもしれませんが。
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