ホーム
1045フォロー
376フォロワー
【解説】mRNAワクチンは「危険」の主張をどうみるか
NewsPicks編集部
中崎 倫子昭和女子大学 現代ビジネス研究所 / 都内大学図書館 研究員 / 司書
医療関係の記事を読むときには、エビデンスピラミッドのことを知らないといけないと思いました。統計学・研究デザインのことをしらないと、引用された論文がどの程度信頼できるものなのかを評価できないからです。 医療関係の記事を読むときは、サンプルサイズ(どれくらいの人を調査しているのか)と、比較対象となっている要素以外の条件をどれくらいそろえているか、という観点から見るといいのではないでしょうか。 因果関係を証明するのは難儀です。因果関係は、ある事象ともう一つの事象が原因と結果の関係です。相関関係や時間的な前後関係を因果関係と間違いやすいので注意が必要です。 もし、厳密に因果関係を調べたいのなら、ランダム化比較試験(対象群とプラセボ群に無作為に分けて比較する)といった手法がとれるのでしょうが、mRNAワクチンの場合は、倫理的な問題から、大規模なランダム化比較試験ができないのかもしれません。 記事中には、「大規模なコホート研究」となりますが、リンク先の論文を確認すると、"method"に"retrospective cohort study"(後ろ向きコホート研究)と書かれており、いわゆるコホート研究(前向き調査)とは若干異なるようです。 【参考サイト】 山田悠史「論文をどう探すのか?」『その論文が世界を変える』 https://newspicks.com/topics/yuji-yamada/posts/1 医学界新聞プラス[第2回]「後ろ向き」なコホート研究? | 2021年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院 https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/kanchigai_02 研究デザインの選び方(小山田隼佑) | 2019年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院 https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2019/PA03324_05
337Picks
【読書】現代の若者たちに共通する「いい子症候群」とは
NewsPicks編集部
中崎 倫子昭和女子大学 現代ビジネス研究所 / 都内大学図書館 研究員 / 司書
「現代の若者」云々を言いたいのなら、同世代の若者の意識を時系列で追いながら比較するか、現代の別の世代の意識の比較をしないと、「現代の若者」の意識を調査したことにはならないです。 統計で示されたデータを見ても、疑問点はいくつかあります。 ① > 著者は本書を執筆するにあたり、若手を対象として、1on1に対する態度を調査した。 > 対象は新卒から30代くらいまでの若手で、サンプル集団は47人だ。 調査とはアンケート調査なのか、インタビュー調査なのか、それとも別の調査なのか? もしアンケート調査なら、標本誤差が大きく出るサンプルサイズだと思ます。 具体例で解説!インターネットリサーチの進め方~データの見方編② - 知るギャラリー by INTAGE https://gallery.intage.co.jp/netresarchexample-5/ ② > 実際、首都圏在住の18歳から26歳の社会人男女411人を対象とした調査では、約6割の若者が「大勢の前ではほめられたくない」と回答している。 リンク先の調査を見ると、冒頭では、 > 15~24歳のZ世代を対象に、外部調査パネルによるWEB調査とSHIBUYA109 lab.独自ネットワークによるインタビューから「Z世代の仕事に関する意識調査」を行いました。 文章末では、 > 性別:男女 > 年齢:18~26歳 > 対象:社会人(SC設問は大学・短大・専門学生・大学院生の就活生も含む) と書いてあり、回答者の年齢がずれていたり、本調査の回答者が「社会人」に限定さえていることがわかり、どっちが正しい記述なのか、と考えてしまいます。 論証のプロセスを見ると、内容に一抹の疑問が残る本です。
350Picks
【最新版】「課金」する価値のある生成AIサービスはこれだ
NewsPicks編集部
中崎 倫子昭和女子大学 現代ビジネス研究所 / 都内大学図書館 研究員 / 司書
ChatGPTとPerplexityを課金しており、Claude3とGeminiを課金なしで使用しています。 検索では、PerplexityとGeminiが強い印象です。 Perplexityは情報源の指定をしないと、個人のブログ等も回答の根拠として利用するので、利用者が資料を吟味する必要があります。 GeminiはGoogleを検索エンジンにもつこととGoogle Workspaceのツールとの連携に強みがあります。回答のソースを提示するので安心です。(ただし、URLが無効であったり、リンクが貼られていなかったりするので注意が必要です)回答をGmailやGoogleドキュメントに転記できるのが便利です。 ChatGPTは、他のソフトウェアとの連携が素晴らしい。論文を探すConsensusもChatGPT上で利用できます。ただし、日本語の論文を探すのは心もとない印象です。CiNii ResearchやGoogle Scholarを自分で検索したほうが、精度がよいようです。 ------------- 図書館でも、東京都立図書館が、生成AIのチャットボットで所蔵資料の紹介を行っています。 所蔵資料紹介型チャットボット AI ChatShelf(試行提供)|東京都立図書館 https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/service/chatshelf/index.html 何回か試してみたところ、資料をピンポイントで探そうとするとうまくいかず、緩くテーマを与えたほうが、自分の望む本と出会える感じです。 この傾向は、どの生成AIにも言えることで、ピンポイントで「この資料」という形で探すと、かえってうまく見つかりません。「このようなテーマで本を探しています」という感じで尋ねてみると、意外な情報源との出会いがあり、いい感じがします。
855Picks
「自分は相手に寛大に接しているほうだ」パワハラを"ほぼ必ずしてしまう人"に共通する信じられない自己評価
PRESIDENT Online
中崎 倫子昭和女子大学 現代ビジネス研究所 / 都内大学図書館 研究員 / 司書
ハラスメントの本質は、人間関係を「支配 ― 被支配」の関係に解釈することにあります。「正しく優れている自分」と「間違っており劣っている相手」と認識することにあります。 その背景には、不完全な自分を認めたくない、不完全な自分は見捨てられるという強固な思い込みがあるようです。 暴力は依存性もあるようです。不安や苦しさを紛らせるためにアルコールに依存する人がいるように、暴力に依存する人もいるのではないかと思います。それが、パワハラを"ほぼ必ず"してしまう原因なのではないでしょうか。 【参考サイト】 DV(ドメスティックバイオレンス)とは何か?本当の原因と対策、治し方 - トラウマ、愛着障害、吃音専門のブリーフセラピー・カウンセリング・センター https://www.brieftherapy-counseling.com/dv-3874.html ハラスメント(モラハラ)とは何か?~原因と特徴 - トラウマ、愛着障害、吃音専門のブリーフセラピー・カウンセリング・センター https://www.brieftherapy-counseling.com/harassment-2-905.html モラハラ(モラルハラスメント)への対策、対処法~6つのポイント - トラウマ、愛着障害、吃音専門のブリーフセラピー・カウンセリング・センター https://www.brieftherapy-counseling.com/harassment-910.html
43Picks
【英国名門校】結局「いま、読むべき本」とは何なのか?
NewsPicks編集部
NORMAL