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東京海上日動、自動車保険料2.5%上げ ビッグモーター影響軽微
粟国 隆大同火災海上保険株式会社 執行役員,営業企画推進部長
損保ジャパン社以外の大手社は当初のアナウンス通り来年1月に自動車保険の値上げを行うと発表しました。
1月改定の場合、更改契約のスケジュールの関係から前年の8月には改定の案内をする必要があるので、発表としてはギリギリのタイミングとなりました。かなり悩んだことが伺えます。
株価対策もありますが、自分たちは損保ジャパンとは違うということをアピールすることも狙いの一つとしてありそうです。
自動車保険はコモディティ化した商品なので、これまでは各社とも先行値上げにはかなり慎重になっていましたが、損保ジャパン社のブランドがかなり毀損してる状況なので、対抗できると判断したのだと思います。
横並び意識の強い業界だったので、そういう意味でも今回のBM問題は業界の慣習を変えるインパクトがありました。
損保ジャパン社長 ビッグモーターとの取り引き再開促す発言
粟国 隆大同火災海上保険株式会社 執行役員,営業企画推進部長
役員会議というより、営業会議の一幕のように思える内容です。
会議でいろいろな意見が出るのは当然ですが、最終判断を見れば、その会社が何を大切にしているかが分かります。
損保業界は約20年前までは算定会料率という、どの会社も同じ補償、同じ保険料の自動車保険を販売していました。商品差がないため、損保社では伝統的に営業サイドの方が力を持つ傾向にあります
大手で寡占状態の損保業界で、熾烈なシェア争いをしている中、営業数字を優先する判断をしたということでしょう。
時代が変わっても、複数の会社が合併しても、業界に蔓延る組織文化は変えられなかったということなのだと思います。
損保ジャパン、値上げ延期 自動車保険料、不正請求問題で
粟国 隆大同火災海上保険株式会社 執行役員,営業企画推進部長
資材の高騰やインフレの状況から自動車保険料の値上げが必要な状態になっているのは間違いないと思いますが、一連の問題から損保業界に対する不信感が高まっている中では、全ての問題が明らかになり、信頼を取り戻すまでは値上げの話はできないという判断だと思います。
特に損保ジャパン社はBM問題では不正への加担の疑いを持たれているので、当然の判断だと思います。
ポイントはこれを受けて他の大手社がどう動くかですね。
先行値上げしてその結果相対的に安くなった損保ジャパン社に自動車保険の契約が流れるみたいなことになれば、まさにブラックジョークの世界です。
一方、損保大手社はBMの問題だけでなく、B2Bのカルテル問題も抱えているので、その問題をも棚上げにして、B2Cの自動車保険は関係ないと言い切れるかどうか。
自然災害も多発する中、自動車保険料の値上げは投資家に対するアピールでもあったので、他の大手社はなかなか難しい判断を迫られる状況にあると思います。
大手損保4社の価格調整、幅広い業種で横行か 背景に共同保険
粟国 隆大同火災海上保険株式会社 執行役員,営業企画推進部長
共同保険自体は保険会社にとっては引受キャパシティが確保でき、保険契約者にとってはその結果、保険加入の可能性が高まることになる合理的な制度であると思います。適切に運用できれば双方にメリットがあります。
一方で、共同で保険を引き受けるため、保険会社同士の事前協議が必要となります。本来であれば保険契約者が間に入ってリードする形の協議でなければならないが、実際はそれができておらず、代理店と保険会社だけで協議が行われているところに問題があるのだと思います。
問題の本質を見極め、共同保険自体が否定されることがないようにしたいものです。
ちなみに、共同保険と同じような機能を有するものに再保険があります。再保険もリスクを分散し、引受キャパシティを確保するという点で共同保険を代替できます。ただし、再保険は一定のコストがかかるため、共同保険を代替するにはやや実用的でないという欠点があります。

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