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【ヘドニックトレッドミル(快楽順応)】「長続きしない幸福感」を商品のアイデアで持続可能か考えてみた!
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
嬉しいことがあってもその幸福な状態にすぐに慣れてしまい次の欲望が生まれてしまう現象「ヘドニックトレッドミル(快楽順応)」について調べました。
米ミズーリ大学の心理学教授ケン・シェルドン氏によると「意図的な感謝」と「喜びの多様性」が幸福感を長持ちさせるそうです。とは言え、良いことがあるとつい目の前の快楽に心を奪われてしまいます。高まった幸福感を自分で意識して維持するのもなかなか難しそうです。
そこで「商品」でそれをサポートできるのではないかと考えました。
最近ではウェルビーイング産業という言葉も聞かれますが、ヘドニックトレッドミルをテーマにした商品開発というのはまだ聞いたことがありません。「幸福な気分を長持ちさせる」、これも大切な視点だと思い商品アイデアを出してみました。
未来は後からついてくる!?「時代を先取りし過ぎたデザイン」
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
「未来予測」がビジネスのトレンドワードになっています。デザイン業界も同じです。開発期間が長い製品であればあるほど先の事が気掛かりです。経営学者のピーター・ドラッカー氏は「未来について言えることは、二つしかない。第一に未来は分からない、第二に未来は現在とは違う」と発言されました。ドラマ「不適切にもほどがある」で昭和から令和にタイムスリップした主人公の小川さんが昭和に戻ってみんなに三原じゅん子さんが国会議員になっていたと言っても信じてもらえなかったように今とは全く違う未来はなかなか受け容れられないものです。その時代のプロダクトやサービスの価値となると世の中の気分が大きく影響するのでなおさら予測が困難です。
ドラッカー氏は「すでに起こった未来」という考えも述べられています。氏が意味したこととは異なるかもしれませんが、過去に考えられたアイデアに未来のデザインの種が潜んでいることもあります。振り返ってみると「早かったな」と思う商品のアイデア。そうした時代を先取りし過ぎた事例を材料に過去からの未来想像の可能性について考えてみました。
商品の魅力を一言で伝え、時には売上も左右する「ネーミング」考察
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
7人組のダンス&ボーカルユニットの「BE:FIRST」のグループ名っていいなと感心しました。常にトップでいることを目指す夢をファンと共有できるこの名前を付けたSKY-HIさんのセンスも凄いなと思います。その感動をきっかけに「商品名」について書こうと思いました。
以前の記事で企業のロゴデザインの奥深さについて語りましたが、商品名も同様に考察し甲斐があります。良い商品を作ってもその存在や価値が人々に知られなければ不発に終わってしまいます。ネーミングによって売上が変わることもあります。想像以上に顧客コミュニケーションの重要な役割を果たしている商品の名称。日用品から電化製品まで様々な領域の製品名について分析してみました。
【広告の未来】「おりこうな時代」に人の心を動かす方法
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
ナイキの炎上上等な方針の広告がNFLのコリン・キャパニック起用のことでしたらあれは企業の意思表明なので、他のジェンダーバイアスなどの事例と並べて語るのは相応しくないかなと感じました。
今は確かに昔のような大らかな表現が難しくなりましたが、ふてほどの小川さんが元の昭和に帰って令和に戻りたいと感じたように、コンプライアンスというよりもその時の「時代感覚」の方が重要なんだと思います。24時間働けますか?とか、広告がその時代の生き証人になっているみたいでマーケティングなどの教材になりそうですね。
個人的にはサッポロビールの「丸くなるな、星になれ。」の宣伝文句が好きです。コンプラすれすれのインプレッション狙いではなくても心を掴むキャッチコピーは創り出せると思います。
誰かの役に立つことの幸せ~映画「PERFECT DAYS」に見るウェルビーイングの形
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
ヴィム・ヴェンダース監督役所広司さん主演の映画「PERFECT DAY」を観て、共感したり羨ましく思ったりした人も多いのではないでしょうか。わたしもその一人で作中に描かれていないお金にも地位にも恵まれた主人公の過去のことを想像してしまいました。
今回は、新天地で彼が見出した幸福の一つである(とわたしが解釈した)「人の役に立つこと」に焦点を当てそれについて考察してみました。自分のやっていることが誰かの役になっている実感を持てることはワークエンゲージメントの向上やさらには生きる力にもなると思います。
利他的な行為が自身の幸福感になる、それを叶えるいくつかの事例を採り上げました。そこに見られる仕組みのあり方が事業立案などの参考になると良いです。世界の幸福度ランキングでの他者への寛容度が著しく低い日本では特にそうした仕組みの提供が必要なのではないかと思い、考えをまとめさせていただきました。
大人のウェルビーイングにも必要な「自分らしく居られるもう一つの居場所」の新動向
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
ウェルビーイングの実現に学校や職場、家庭とは別の「もう一つの居場所」が必要だと感じています。そのことをいつか記事にしたいと思っていたところにNPO法人が絵本作家のヨシタケシンスケ氏と共同制作した「かくれてしまえばいいのです」という素晴らしいウェブコンテンツが公開されたので、それをフックに大人も自分らしく居られるサードプレイスについて書いてみました。
一日の大半を過ごす学校や職場、家庭が世界の全てではないことは、理屈で分かっていてもどうしても全てになりがちです。近年は、職場のウェルビーイングに「心理的安全性」の重要性が訴えられていますが、そもそも価値観で結ばれた関係ではない共同体でそれを実現させるには強制力も必要で一筋縄では行かなそうです。また、家庭や学校、職場の価値観に自分を合わせていることにすら気付かないこともあります。
習い事を始める、趣味が合う友人と一緒に遊ぶ、など、日常と切り離されたもう一つの居場所は、人それぞれで多種多様です。ですが、商業的にもそれを提供できるのではないかと考えました。その可能性を秘めた最近の事例を採り上げています。週末の息抜きにお読みいただけたら幸いです。
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