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【追悼】鳥山明。世界に残した「真の遺産」とは
NewsPicks編集部
Kondo Hiroto株式会社BookBase CEO
漫画は専門ではないですが、エンタメの編集者として少し解説してみようかと思います。 個人的な私見として、ドラゴンボールは国内と海外ではその役割が大きく違ったんだと思います。 というのも、国内では漫画というジャンルにおける一つのターニングポイントであり、以降多くの漫画家を生むきっかけとなった作品であるということです。 ドラゴンボール(厳密にはDr.スランプですかね)のコミカルなタッチでありながら、激しいバトルシーンが混在し、緩急をつけた作品として成立させています。 当時の人間ではないので、それ以前にもあったかもしれませんが、しっかり結果を残したという部分も含め、それまで北斗の拳のような荒々しい作品とは一線を画した存在になったんだと思います。 そして、海外での役割は主にアニメーションの領域において絶大だったのだろうと思います。 海外は日本ほど出版の流通は強くないので、そう気軽に漫画を流通させることが難しいわけですが、アニメであればTVさえあれば放映ができます。 記事にもある通り、DBやワンピースなどは多言語に対応しながら、ライセンス料を安価にして繰り返し放送されているそうですし、見慣れないアニメに対して少しずつ浸透させていくという文化の輸出を根気強くやり続けたからこそ、今のアニメ人気があるのだと思います。 もちろん、バトルを主体として国境を超えて感動できる作品があってこその偉業です。 この功績はどれだけ時間が経っても消えないですし、これからの漫画、アニメにおいても連綿と引き継がれていくと思います。
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この店に来れば何か知的なものに触れられる鳥取の定有堂書店が「本屋の聖地」になったワケ
PRESIDENT Online
Kondo Hiroto株式会社BookBase CEO
書店は2006年時点では14500店舗以上あったのが今や7700店舗ほどに落ち込んでいます。これも22年時点のデータなので現時点では7000店舗を切るかもしれません。 書店は再販価格維持制度と委託&返本の仕組みがあるので、場所さえ持っていれば取次から本を委託されて、売れた分だけ精算するという安全性の高いビジネスとして一気に広まったのが日本であり、これだけ書店を全国に持つ国もありません。 日本がコンテンツ大国となったのも、それだけコンテンツにふれるきっかけを作った書店という接点があったから、というのに他ならないと思います。 ただ、近年は少子化や可処分時間の奪い合いなどにより、本自体の需要が減りました。 特に顕著だったのが雑誌ですね。元々、雑誌は書店ビジネスの要で、毎週新しく流通されるので、流通網として発達し、そこに単行本を相乗りさせることで流通費を安く済ませていた背景があります。 ただ、この雑誌が情報の源泉だった昔と異なり、売れなくなった現代では単行本の売上のみにこだわらないといけなくなり、あらゆるコストが上がる結果になりました。 以前は助かっていた再販価格維持制度も書店側で価格競争が起きないためにセールなども行えず、本の豊富さ、つまり大型書店だけが優位性を持てるという状況になっています。 じゃあ、小さな書店はどうすれば?ということで、模索が続いているわけですが、間違いなくその答えの一つはこの記事にある『メッセージ性の高い書店』だと思います。 大型店舗は本の多さゆえに、読者側でセレクトするのが難しいという側面があります。 そこを付いて、押し付けがましい書店にする、いわば司書のいる本屋さん的な立ち位置は全国で少しずつ見られています。 そういう側面でも、本記事はいい教材になりえると思います。
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