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テストで100点とるよりも山で遊ぶ方が将来のためになる…ホリエモン「今の学校教育に決定的に足りないこと」
PRESIDENT Online
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
こうした「大人になったときにためになる」系の議論はほとんど体験談レベルなので「ぼくの・わたしの教育論」ばかり。大人が論じる分には楽しいですが、子供と教育を巻き込むことになるので、きちんとデータで語ることの大事さも忘れてはいけません。 特に成功者は自己のキャリアについては強い回顧バイアスがあるので、今活躍している人の「今になってはあれが為になった」論というのは、たいてい「あれ」の中身を総入れ替えしても成立する言説です。 パーソル総合研究所・ベネッセ教育総合研究所・立教大学中原淳教授による研究では、社会人になる前に「手触り経験」「見渡し経験」「踏み出し経験」が多いほど、社会的な意識が高く、活躍する大人になっていることは示されています。質的なインタビューでの知見と合わせると、かなり頑強な事実ではないかと思います。 となると、重要なのは誰しもが好きなわけではない「山登り」そのものではなく、そうした「手触り経験」のほうにあり、その代替物は何かという発想につなぐことができます。そうした機能的等価物を探せるのも、科学的知見のいいところです。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001151.000000120.html
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【本音】みずほ「年功廃止」で給料が上がった人、下がった人
NewsPicks編集部
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
人事管理の専門家以外にはよく誤解されていますが、「賃金や処遇が年功的になっていること」と「人事制度として年功制度をとっていること」は全く別のことです。この点を区別できているメディアも、管見の限り見たことがありません。 多くの日本企業の能力主義管理は、「能力」というあいまいな基準で査定を繰り返すために、年功制度ではないのに「結果だけみれば年功的処遇」になっているのです。 そもそも能力主義管理は職務給(いわゆるジョブ型)の普及に挫折した財界が、学歴主義・年功主義を脱してより「実力主義的」にするために70年代導入されました。最初から「脱・年功」のための制度だったのが、運用によって年功と区別がつかなくなっているのです。 能力主義管理の弱点は、「能力」という基準があまりにも測りにくいこと。日本のように年齢エイジズムが異常に強く、未経験から就職可能な国では、結局、1年目より3年目の社員が、3年目より5年目の社員の方がよい評価を受けますし、順番待ちをしているベテランが登用され続けます。 「社会的規範」が企業制度ぐらいでは変わらないことを示す例です。 ここ20年広がり続けている役割給も、上記のような「能力」の要素が多分に入り込みます。実運用に苦労するのはここからでしょう。
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