Picks
14フォロー
42133フォロワー


米カナダ、2050年までの温暖化ガス排出ゼロに取り組む=バイデン氏
馬場 渉パナソニック 環境エネルギー事業担当
カナダとアメリカ西部はお互いの再エネを市場取引で繋いで相互支援しています。再エネは地域差がありますから、カリフォルニアの太陽が当たらなかったからカナダの風ください、というような取引を個々の電力会社と完全独立した送配電運用機関がすることで、再エネの出力抑制して自然の発電能力を捨てるとか、逆に再エネが足りないので急に環境性能も経済効率もわるい電源を緊急登板させるなどの回数を大きく減らすことに成功しています。昨年のカリフォルニアの電力危機でもカナダからの大量借り入れで切り抜けた日が多くありました。再エネとなれば広域の調整力で地域差や天候の違いを吸収し合う必然性が高まります。
今回テキサスが危機となっていますが、ここは州の送配電網が隣接市場と繋がっていません。中東の国々よりも大きい世界三位の産油国テキサスでも、実は同時に再エネも最大級だったりします。再エネが主力電源化すれば必ず起こる問題に、どのような対処をするかは王道もあるしまた様々な選択肢もあります。カリフォルニアとテキサスは環境立国と産油国と、政治的にも経済的にも立ち位置は対極にありますが島国日本でも参考になるところがたくさんあります。

【決算解説】テスラがついに、通期で「黒字化」した
馬場 渉パナソニック 環境エネルギー事業担当
テスラのミッションは「世界の持続可能エネルギーへの移行を加速化させる」その一点なので、他社がペナルティを減らすためにEVに移行してテスラの排出権売上がなくなることはおおいに歓迎することですね。
EVにさえすればひとまず排出権ペナルティは消えます。次は
・電力会社のEV用電気もクリーンにしてね
・自動車会社の皆さん電池たくさんいるでしょ
・クルマをインターネットに繋ぐでしょ
です。蓄電池、太陽電池、車載電池、グリッド、衛星インターネット(SpaceX)と目白押し。
○ファクト
自動車事業売上:$27,236M
排出権利益:$1,580M
営業利益:$1,994M

【週末に読む】元素の王様「炭素」を学ぼう
馬場 渉パナソニック 環境エネルギー事業担当
昨日は「なんかマルクスじゃないんだからさ・・」と感じ、今日は「なんかサイエンスライターじゃないんだからさ・・」と感じながら読み進めたら、まさにマルクスでありサイエンスライターでしたね。初回特集であればそこまでスタートラインに戻らずとももっと基本的なことから始めたらいいのにと思うところもありますが、多様な視点が必要ということでしょう。一つの正義に囚われると、なかなか解決しない課題でもありますね。ただ軸や骨格を決めずランダムに情報を得ると繋がりを構築できずエンタメとして消費して終わりとなりがちです。
ところで、この記事にもありますがよくある太陽電池パネルやEVの電池が製造時に大量の電気を使いCO2排出があるためエコでないという話は聞き飽きました。化石燃料であれば製造時ではなく利用時、初期ではなく運用で数十倍もの大量の排出となります。生涯の利用時にわたり化石燃料で排出し続ける現行アプローチに対し、ライフサイクルで大きな削減をする際に初期に投資が必要という話で、その初期も再エネでやる時代です。

【斎藤幸平】本当の気候対策は「脱資本主義」しかない
馬場 渉パナソニック 環境エネルギー事業担当
1.幸せと経済成長
2.経済成長とエネルギー
3.エネルギーとCO2
4.CO2と気候変動
5.気候変動と幸せ
1.は先進国中心に相関が崩れはじめ、一方多くの人口にとってはまだ見事な相関があります。2は強い相関がありコロナのように経済活動を緩めればエネルギーは減ります。3も大気中のCO2の8割は私たちの経済活動によるエネルギー起源ですが、この関係を断ち切るのが脱炭素です。4は科学的事実です。1.5℃上昇で何が起こるか、2.0℃で何が起こるか、それぞれのキャパに対し排出していい量と到達する見込み年数は?という類いの話です。
1への疑念を背景に2にメスを入れる考え方が「経済成長と環境は両立しない」とする主張です。1に変わる乗り物が見つかるまでは多くの人にとっては欲望と自由に反する議論で、関係式にブレークスルーを起こす3の実現に注力すべきでしょう。3は相関しますが成り立つのは化石燃料を用いた場合のみです。現在は8割が化石燃料です。電気の話だけではありません。移動や熱など電化されていない多くの活動が化石燃料で動いています。非化石燃料の場合、エネルギー量が5倍、10倍に増えてもCO2は増えません。今は欲望の制御より化石燃料からの排出量制御の方が簡単です。欲望の力をいかに課題解決に向かわせるかという意味での資本主義の転換は必至でしょう。
コロナ対策と同じで思想や主張を吟味する前に、事実や関係性の理解から入るのがいいと思います。以上が現役世代への推薦です。アメリカのティーンがAOCや民主的社会主義に熱狂している様は日本では想像できないほどの事実です。私も娘2人います。その層はグレタさんに熱狂しているわけではありません。

【超図解】水素は、本当にすごいのか
馬場 渉パナソニック 環境エネルギー事業担当
おお 今日は静かにしておきたかったがまさかの水素!明日はペロブスカイト太陽電池でもやってくれるのかしら。入門編の特集かと思いきや凄いですね。ただ日本の一般世論では脱炭素の革新的なHowより、まだ徹底的にWhyやWhatを報道して欲しい気もする、事実の理解に不毛に時間がかかるから(逆にHowは任せといて!とも)。
欧州、中国は本気ですね。引き合いが非常に多い。脱炭素社会では、これまでのように人間の電力需要に合わせて電気を作るのではなく、自然のご都合に合わせて電気を作り大量に余らせること前提に回す発想になるでしょう。再エネは極度に不安定ですが不安定さを活用し長年続いた常識から発想の転換に向かわせる鍵が水素とデジタル化と捉えています。すると水素のコストが高いというのもまるで嘘になります。電気は貯められない、電気は需給一致が必要はもう古い常識。仲間募集!
ただHowを皆が学ぶ必要あるのか?という気もするのでこれほどわかりやすい記事、ぜひ気候危機やサスティナブル資本主義のそもそものWhyやWhatでも。全ての人に関係しますよね。水素なんかはこの辺のそもそも論がなく現状を前提に考えたら全く不要の技術です。

【株価高騰】「再エネの巨人」にマネーが集まる理由
馬場 渉パナソニック 環境エネルギー事業担当
「世界のCO2排出の3分の1以上がエネルギー開発からきている」とオーステッドがよく言うのは、「電気」であって「エネルギー」ではありませんね。昨日の特集記事で使った数字は24%(1/4以下)、今日は1/3以上。そしてかたや「電気」かたや「エネルギー」。基本的なファクトがズレてきますね。
誤差はありますが単純化すると、CO2排出はエネルギー起源が8割(日本は9割)、ほとんど全てとまず認識し、電気は1/3くらいと認識すればいいんじゃないでしょうか。(電気という中間で言うかその利用先の消費側で言うかは次の問題)
日経新聞などでも誤りがよくあります。power, electricity, energyやgeneration, production, consumption やindustry, business, buildings, agriculture などエネルギー業界用語を経済用語で訳すと間違えたりする変な業界です。
ただ、学校のようなつまらない話しから入るのではなく、伸びている企業や変革する企業にスポットを当て、そこから背景となる基本的な理解にも関心を広める構成アプローチは素晴らしいですね。

NORMAL