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「アマゾン薬局」日本上陸すれば既存薬局に大打撃 「ネットで完結」便利さの裏に生じるリスク
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
現場の肌感覚ではアマゾン薬局に大きな脅威は感じておりません。むしろオンラインによりどのような付加価値を提供できるのか大変興味深いです。
NewsPicksではお偉い薬剤師の先生方が少ないと思うのでぶっちゃけますが、オンライン化の一番のボトルネックは薬剤師との対面による服薬指導です。どんなに時間と場所の制約がないといっても服薬指導による「同時性」が存在する限りオンラインの魅力が激減します。
またプラットフォームの経営学の観点からしてもボトルネックが薬剤師の服薬指導という人的なリソースにある限り、生産性の上限が薬剤師1人あたりが時間あたりに処理できる処方箋枚数に依存してしまい、プラットフォームのWTA理論が全く機能せず大勝ちすることは不可能と考えます。
しかし患者さまの選択肢が増えることは間違いないので今後の審議会で骨抜きのオンライン化にならないことを期待します。

【斎藤環】なぜ、発達障害が「バブル化」しているのか?
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
コロナ禍に入って患者さまの動きが興味深かったのが精神科、心療内科の処方箋でした。処方箋の受付枚数の総数はコロナ前より変わらない、もしくは微増傾向ではありますが患者さまがごろっと入れ替わったのが印象に残ってます。
1年以上うつ病で悩んでた患者さまが在宅ワークへの変更やルーティンの変化で体調が一気に改善されて笑いながら薬局を後にした背中を今でも覚えています。「治療を続けてたおかげで生活を壊さずに立ち直れる機会まで耐えることができた」とおっしゃられてたのが印象的でした。逆にコロナ禍の漠然とした不安から体調を崩された患者さまも多くおります。
メンタルヘルスの治療は短期で終わらないことが多いですが、ちゃんと回復される患者さまを見られるのは医療人としてとても嬉しく感じます。(結果として患者さまとお会いできなくなるのは色んな意味で寂しいですが...)
薬局は近隣の医療機関の情報が最も集まりやすい施設です。
体調を崩されたときに何科のクリニックにかかったら良いかと迷ったときは是非とも薬局にお越しください。
薬剤師への相談は保険点数が一切つきませんので無料です!!(←これ大事)お気軽にご相談ください。
Amazon、処方薬ネット販売に参入 中小薬局と患者仲介
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
調剤の外部委託は何年も前から議論されてきましたが、IT技術の進歩とコロナ禍を背景に何らかの形で構想が実現しそうです。
あまり知られておりませんが、コロナ禍に入ってから厚労省から0410通知なるものが発令されており「患者が薬局において電話等による服薬指導等を希望する場合は、当該患者の同意を得て、医療機関から患者が希望する薬局にファクシミリ等により処方箋情報を送付することができる」が時限的に認められております。
これにより実は既に患者さんがオンライン診療もしくは電話再診といった形で受信した場合、薬局が患者宅へお薬を配送することがすでに可能になっています。
しかし私の薬局でも月に十数件はこちらの0410対応の処方箋を扱いますが、全ての患者さまが薬局での受取りを希望され、コロナ陽性の自宅療養中の方以外で配送したことはありません。
恐らくですが支払い方法が事前に登録できないのと、薬局の数が多すぎて生活導線上の薬局に寄った方が楽という2つの点があると思います。
Amazonのプラットフォームを使えば支払い方法については解決できますが、AmazonのUI以上に多過ぎる薬局が立地的に優位すぎて配送を希望する患者さんはそこまで多くはないのではと考えています。
(NewsPicksを読まれている方はお忙しい方が多いと思いますが..)

【Q&A】メンタルヘルスの素朴なギモンにドクターが答えます
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
薬剤師として「薬の飲み方」を伝えきれなかったと反省する場面が日々あります。
ベンゾジアゼピン系の薬剤は記事にもあるように非常に依存傾向が強いです。漠然と飲み続けないで、あくまでも対症療法として睡眠のリズムを整える為に毎日決まった時間に服用し、体調の回復とともに徐々に量を減らしてくことが理想です。
決して誤解していただきたくないのは「薬を飲むこと=悪いこと」ではありません。
辛いときは薬に一旦頼ってください。
特に眠れないと頭と身体の回復を妨げてしまい負のスパイラルを生み出しやすいです。まずは眠って、食事を摂れるようになってから減薬を始めましょう!
わたしの体感ですが、薬を減らそうと思っている人は少なからず減薬に成功してます。薬局で錠剤を半割にすることも可能です。あまり知られてないですが薬局でいくら薬剤師に相談してもお金はかからないんです。無料なんで気軽に薬剤師にぶつけてください。ふらっと寄って「あの薬なんだけど〜」って遠慮なく聞いてください。薬剤師も相談されると励みになりますのでどんどん利用してください。
調剤薬局大手が「事業再生ADR」申請、金融債務は1000億円規模か
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
10年前、私が新卒だった頃にはクラフトさんは調剤チェーンの中でも優良企業と一目置かれていた記憶があります。しかし昨今ではオーナー薬剤師が引退するM&A案件の相手がクラフトさんと聞くことが多くなりました。言うまでもなくいわゆるパパママ薬局の経営と大規模チェーンでの経営は全く異なります。
個人的な見解では御座いますが、他の大手薬局チェーンさんとクラフトさんの大きな違いは買収した薬局でもクラフトさんはそれなりに自主性を持たせていることだと考えてます。
他の大手チェーンさんが本部主導で徹底してコロナ禍で保険点数を取りに動いているのに対して、クラフトさんはグループに所属しているが中身は個人とチェーンの中途半端な雰囲気のままで今回のコロナ禍に直面し、結果として対策が追いつかなかったのではないでしょうか。
マツキヨ・ココカラ不振の裏で、「肉・魚・野菜」の販売にドラッグストア各社が乗り出す納得の理由
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
ドラッグストア業態について的を射た良い記事です。
生鮮食品は各社10年ほど前から取り組みを始めており、顧客の認知度も高まっています。
スーパーやドンキホーテもヘルス&ビューティーを取り扱っていますが一番の違いはお店の導線です。ドラッグストアは入口付近からヘルス&ビューティーがありますがスーパーは野菜類や生鮮食品が入口に並んでいます。そのためスーパーでは生鮮食品を先にカゴに入れてしまい医薬品や化粧品をじっくり検討できず、おのずと指名買いの商品だけの購入となり価格競争に陥ります。
ドラッグストアは陳列からプライスまで顧客心理を緻密に計算されている業態ということをあまり知られていないのが元ドラッグストア店長として残念に思います。
ファミマ“非対面・非接触”で薬受け取り 日本調剤と連携
Yamashita Genya株式会社薬や調剤薬局 代表取締役 薬剤師
将来的に可能性のあるオンライン服薬指導の規制緩和にむけての取組と思われますが、オンライン服薬指導には2つの大きな法規制があります。
①対面原則:コロナ禍で時限的にかなり緩和されておりますが、服薬指導は原則対面で行わなければなりません。またビデオチャットでは患者との同時性が必要になるのでUI面で患者のメリットが少ないという課題があります。
②薬剤師1人につき40枚の壁:日本では処方箋40枚あたりに対し薬剤師1人を配置することになっております。これの何が問題かと言いますと、オンラインによる経営側のメリットが少な過ぎることを意味しております。どんなにネットワークを強化して囲い込みが出来たとしてもこの40枚ラインがボトルネックとなってしまうからです。
私が知る限りこの2つの条件が今後解禁される見込みはなく、強い意志を持った政治家がトップダウンで法案を通さない限りはあり得ないと考えています。
*服薬指導の不要論もよく聞きますが、正直必要ない人は必要ないと思います(何年もずっと同じ薬を飲んでいるとか)
しかし1日30-40枚程度しか受け付けていない薬局でも処方変更を要する疑義紹介が1日に2,3件あることも珍しくありません。薬剤師の仕事は見えにくいのですが縁の下の力持ち的な意味合いで考えていただけると幸いです。

NORMAL
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