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「ウーバー届くの遅すぎ!」待たされてキレる客も…33歳ベテラン配達員が危惧する「負のスパイラル」
現代ビジネス
Shinano NobuakiMorgenrot Advisory 代表
UberEatsをいちユーザーとして使うとシンプルに「高い」んですよね。Uberの加盟店手数料率は定価で35%。これは配達員への支払いやクレジットカード利用料を含む料金で、ここからよく見るテレビCM等の広告費も賄われる。UberEats上のメニューの価格はこの手数料を上乗せした価格になることが多く、すなわち店頭価格よりも35%高く設定され、ここに更に配達料やサービス料が乗っかってくると、牛丼チェーンやファーストフードですら結構な金額となる。 コロナ禍はこれでよかったが、難しいのがインフレ局面である。この高価格でもUberを使うユーザーは価格感応度が低く、これを理解している飲食店はインフレ局面で積極的な値上げを行う。店頭価格の値上げよりもUber上の値上げの方が価格感応度の違いによりネガティブな影響が少ない。これがポストコロナの需要の減速に拍車をかけ、注文数が伸びないと、配達員が稼げない。いまやタイミーを始めとするギグワーカーモデルが出てきており、稼げない配達員は他の仕事を探す。これにユーザーの不満や飲食店の不満は貯まるという負のスパイラルをどう打開するのか。 一度下げた加盟店手数料は上げにくいため、アンタッチャブルな領域だが、これが値段の高さに繋がっているのは間違いない。ここに手を付けられるか、大変興味があります。いずれせによ革命的ビジネスモデルだと思うのでUberには頑張ってほしいです。
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