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【超図解】歴史を学べば「少子化」が分かる
Bamba Masaru東北大学 助教
フランスの政策が出生率に影響したように出しているけれど,これは少しミスリード。
フランスで出生率が上昇したのは,出生率の高い移民が増えたからだと言われており,フランス人カップルの出生率は減少し続けています。なので,少子化対策に行われた政策と出生率上昇の関連についてはもう少し慎重に考える必要があるでしょう。
こういうのを隠さず出さないと読者に一面的な見方を強いてしまう。
追記
編集担当がフランスについてコメントに追記してくれましたね。追記された資料はコメント書く時に自分も目を通したものでした。ただ,この資料が根拠としている文献よりも,下記の文献 (こちらも資料で引用されている) の分析のほうが信用できるかなと思ったので,移民の影響を無視しないでと思ったのですよ。
https://www.erudit.org/fr/revues/cqd/2015-v44-n2-cqd02448/1035952ar/
例えば,この文献の中では「L’accroissement du nombre de naissances observé depuis le milieu des années 1990 est entièrement dû à l’apport démographique de l’immigration étrangère.」和訳:1990年代半ば以降の出生数の増加は、すべて外国人移民の人口的貢献によるものである。とあります。こちらの文献を見る限り,自分は移民の効果が限定的とは全く思えないのですよ。
これはどちらが正しいというものでないので,書き手がどちらよりでもいいんですよ。ただ,片平編集もご自分で「それをのぞいても出生率は高いとの研究もあったため、」と仰られていますが,異なる見解を示す研究があるときに,一切言及しないで1つの見方のみを記すのがミスリードを招くのですよ。
まあ記事を書く時には短くアトラクティブにしないといけないので,全てをきちんと述べるのは難しいですよね。それでも特集記事として多くの人に読ませるならもっとセンシティブになってほしいものです。
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Bamba Masaru東北大学 助教
「環境問題は福祉と経済発展に影響を及ぼす主要な課題である」というストックホルム会議の人間環境宣言から今年で50年ですね。ようやっとお金が回り始めてきたというところでしょう。
脱炭素など耳にしてもふわっと大事なことなんだろうなーと思うだけで,重要性を詳細に説くことができる人はそこまで多くありません (実感として)。しかしながら,こうして儲かることが説明されるとみんなノリノリで投資してくれます。いい流れですが,あとはこれがどれだけ続くかですかね。
インフレ抑制法案は当面10年だったと思いますが,10年後以降に自立できるかどうかこそが真の持続的な社会への課題でしょう。
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Bamba Masaru東北大学 助教
感覚的には同意。中間層の活性化が高品質論文数の増加に重要だとは思う。
運営費交付金の減少が研究力低下に寄与しているのは間違いないとは思うが,一方で運営費が潤沢であれば高品質な研究ができるかというと疑問が残る。
自分自身はこの記事における第2グループ大学で学位を取得し,現在第1グループ大学で働いているが,研究に対する教員の意識レベルに差があることは感じている (まあNPに張り付いて記事コメントまで読んでいるような方々はそんなことないと思いますけれど)。
運営費を増やすことだけでなく,大学教員の再教育も必須であると自分自身は長らく訴えているが,いかんせん若手の発言力は皆無なものですのでNPコメントでぐだぐだ言っています。
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Bamba Masaru東北大学 助教
同じく若手研究者と言われる身からヒトコト。
アカデミアに残っている人たちの誰しもが,研究力の低下問題を憂慮しています。しかし,世代を問わずほとんどの人が今回のNP記事のように意見を表明するにとどまります。それは研究畑から実際に変えられる部分が少ないにも関わらず,研究者を辞めてまで動こうという人が少ないことを示していると感じますね。まあこの考えは自分自身にも返ってくるので,もうどこかの段階で自分でやるしかないかーとは思い始めています。
今回の記事を読んでいろいろと思うところはある。研究者を名乗るならもっと高い場所から見て問題を解決する手段を提案する必要がある。
書きたいことはたくさんあるけれど時間がない。推敲もない乱文で失礼。
NORMAL
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