Picks
233フォロー
6223フォロワー



【日本発】欧州で大ヒット、ダイキンのヒートポンプの野望
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
ネットゼロ達成のための基本的なアプローチは、
•可能な限り電化できるものを電化する
(この場合でいえば、ガスの温水器や暖炉を使わない)
•それに使う電気をクリーンな方法で作る
ことです。
ただ、現時点では多くの領域で、電化する代替手段がない/あっても費用が高くつく(グリーンプレミアム)ことが課題です。
この点ヒートポンプに関しては、維持費はすでにグリーンプレミアムがマイナス(ヒートポンプにした方が安くなる)になっている数少ない領域になりますが、米国では家庭の10%程度にしか普及していないと言われています。
課題は初期費用と、国によっては政府のインセンティブ設計の歪みでしたが、EUなどのように国の政策が追いついていけば普及が進んでいくことは間違いないでしょう。
(ネットゼロ実現のためにもそうなるべき)

【激白】大手VC「私たちが業界団体に見切りをつけた理由」
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
D&Iの話題になるとNPでも良く見かけるコメントの一つが「だからといって、数合わせで女性に下駄を履かせるのは違うのではないか」という類いです。
この発言の背景にあるのは「すでに男女共に機会や評価が平等で、実力がないからバランスが悪いんだ」と思っており、雑な言い方をすると”ベースマジョリティ側(男性等)が有利である”という状況に気づいていない人がいるということだと思います。
ただし、こういった問題はマイノリティ側が声を上げても効果が乏しく、マジョリティ側の誰かが問題提起するほうが意味があると思っています。
今回のDavidさんのnoteも、界隈では割と話題になっていました。
一方でマイノリティ側としてできることは、「キャピタリストって女性のほうが向いているんじゃ?」と思ってもらえるほどに、圧倒的な結果を残すことかもしれないと感じており、頑張らなくてはと思っています。
2023年、最も富を生み出したのは? Forbes JAPAN「日本のベンチャー投資家ランキング」
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
古巣のSTRIVEでパートナーをつとめる堤さんがランクインしておりました、おめでとうございます!
STRIVEはアーリーフェーズのスタートアップに、リード投資(そのラウンドで中心的な役割を担い、持分比率も高いことが多い)を行うことが多い投資スタイルです。
カバー社への投資は、そもそも大ホームランExitであったことに加えて、バリュエーションが低い時期に、多めの持分比率で入ったために、大きなリターンをもたらした典型的なケースと言えるでしょう。
なお、本ランキングはJVCAに加入していないとランクインしないなど、公平性や算出ロジックの明瞭性に問題があると言われている点は改善されていってほしいなと思います。

【想定外】北欧でうごめく「森スタートアップ」たち
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
カーボンオフセットも万能薬ではなく、色々と課題を抱えています。
そのためによく参照されるのが、Oxford大学がまとめた”カーボンオフセットのベストプラクティス4大原則”です。
1. まずは自身の排出削減を優先し、オフセットの必要性を最小限に留める
2. 炭素除去を行うオフセットを優先する
- 今は排出削減プロジェクトも多く存在するが、ネットゼロ達成のためには大気から炭素を除去するものを増やしていかなければいけない
3. 長期にわたって貯蔵可能なオフセットを優先する
- 地中の貯留層に貯蔵したり、鉱物化して炭素を固定するなど、数百年から数千年に渡って安定的に貯蔵できるものを優先させる
4. 上記方針にアラインするようなネットゼロの取り組み/開発をサポートする
- 上記2, 3に当てはまる高品質のオフセット市場はまだ未成熟でアーリーアダプターの支援が必要(例:長期契約を結ぶ・セクター特化のアライアンスを形成する等)

【気候工学】アルトマンも期待する温暖化対策の「最終手段」
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
ジオエンジニアリングはコスト安く劇的な効果を得られるために注目されているアプローチの一つです。
ただ、サムアルトマンのTweetにも”as a temporary patch”とあるように、一時的な緊急策にしかすぎず、根本的な温暖化解決策にはなっていないことに注意が必要です。
DACをはじめとする二酸化炭素除去技術も同様です。
コストやスペースの問題で除去できる量には限界があり、どうしても除去しきれない最後の一押しには使えますが、現時点の技術では、これがあるから化石燃料を今のように使い続けて大丈夫なことにはなりません。
基本的にはあらゆる手段を電化しその電力をクリーンな方法で作ることによって脱炭素化を進める、ただしそのスピード感やどうしてもそれが難しい部分でこの記事のような技術も使っていくべきだよね、というのが正しい理解だと思います。

【教えて経産省】日本の脱炭素は、なぜ難しいのか
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
米国は地理的に再生可能エネルギーの活用に比較的恵まれている一方、日本は日照時間が短い、平野部が少ないなど地理的制約が大きく、再生可能エネルギーのみでカーボンニュートラルを実現するのは難しいでしょう。
だからと言って化石燃料に頼るべきではなく、原子力や核融合といった、太陽光や風力等ではないクリーンなエネルギーの進化を積極的に目指していく必要があります。
原子力発電というと、福島原発の事故によって安全性に疑問をもつ方もいると思います。が、福島原発の原子炉は第二世代と呼ばれるものであり、現在開発研究が行われているのは第四世代、安全性向上へ重きが置かれているものです。2030年代から徐々に実用化されていくものと思います。

【大企業殺到】レアメタル回収は、新しい巨大産業だ
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
今後EVの普及率が高まっていくのが明らかな中、リチウムイオンバッテリー、すなわちレアメタルのニーズは増していくものと思われます。
欧州では、レアメタルの再利用率を一定以上に定める規制が施行されるとみられています。
また、日本もレアメタルは産出できない国であり、全てを輸入に頼っていることを考えれば、日本でもリサイクルが重要な手段の一つとなることは間違いありません。
ちなみに、記事中で紹介されているRedwood Materialsは、ビルゲイツ率いるBreakthrough Energy Venturesからも出資を受けており、Climate techユニコーンの中でも時価総額ランキングでTop30以内に入る注目されているスタートアップの一つです。

【現実】気候変動で「観光」がすでに激変している
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
各external eventの発生に地球温暖化が寄与していたのかどうか、全ての事象について解明できているわけではありませんが、少なくとも期待値発生頻度が上昇することはほぼ間違いないと言えるようです。
現在、産業革命前と比較すると世界の平均気温は1-1.3℃上昇していると言われていますが、産業革命と比較し、
•10年に1度級の熱波発生頻度は、1.5℃上昇で4.1倍、2℃上昇で5.6倍
•10年に1度級の洪水の発生頻度は、1.5℃上昇で1.5倍、2℃上昇で1.7倍
•10年に1度級の干ばつの発生頻度は、1.5℃上昇で2.0倍、2℃上昇で2.4倍
とも言われています。
https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg1/downloads/report/IPCC_AR6_WGI_SPM_final.pdf
少しでもこのリスクを減らすためには、これ以上の温室効果ガスの放出をなるべく早く減らしていくことが重要であり、今日においては一人一人の日々の努力のみならず、更なる技術のブレイクスルーが必須だろうと私は思っています。
スタートアップ「選択と集中」の時 大企業と挑戦続ける
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
“日本のVCファンドの多くは100億円前後で、数百億〜1000億円規模のファンドはごくわずかだ。調達できる資金が少なければ、企業は事業が十分な規模に育つ前に上場せざるを得なくなる”
これは少し語弊があります。
十分な規模に育つ前に上場するのは、ファンドの規模が小さいからではありません。
•日本はIPO基準が緩く上場しやすい
•セカンダリーマーケットが充実していないので、VCの10年の償還期限内にExitする必要がある
などが大きな要因ではないでしょうか。
むしろ、日本の各VCのリターンを見てみると、ある種リターンが出やすい適正なファンドサイズというものがあり、数百億規模のファンドが日本でパフォーマンスを出すのは難しい環境にあると思います。
美容外科・皮膚科の業務効率化 B4A、ソフトに新機能 - 日本経済新聞

NORMAL
投稿したコメント