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女性研究者の行く手を阻むハラスメントと「無意識の偏見」

NewsPicks編集部
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  • 東北大学 助教

    本学の話が出ていますね。
    女性研究者を増やす取り組みが十分か,適切かなどまだまだ議論の余地がありますが,少なくとも目指す方向に近づいていることは確かです。

    私自身,女性研究者の研究発表を学会で聞いたことがきっかけで研究者になることを決意したので,後進に憧れられる女性研究者がさらに増えていくとことで,無意識下でのバイアスも和らいでいくのかなと思っています。
    今活躍している/これから活躍される女性研究者の方々には,"憧れられる"人材を目指してほしいところです。
    制度面でのあれこれはみなさんよく考えていると思いますので,1つだけパーソナルなコメントとして。


注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    大学教員のキャリアというのは、企業や役所とは違っていて、新卒採用ではありません。
     おおよそですが、
    ・22歳~30歳前後: 大学院生(修士課程、博士課程)
    ・30歳前後~40歳前後: 契約社員(任期付助教、研究員)
    ・40歳前後~: 終身雇用正社員(准教授、教授)
    といったところです。

    大学院の博士課程まで(~30歳前後)だと、女性もかなりいます。人文学だと女性の方が多いくらいです。

    大学院生の後、契約社員、正社員とステップアップしていく過程で、男女ともに人数が絞られていきます。
     ポストの数が限られているからです。
     大学院生→契約社員、となるのはごく一部で、
     契約社員→正社員、となるのはさらにその一部です。
    この、人数が絞られていく過程で、男性よりも女性の方が減っていく人数が多いのですが、それがこの記事でいう「水漏れパイプ現象」です。
     原因の1つは、契約社員の間(30代)は産休がとれないことでしょう。
     3年間とかの任期付きのポストで転職を繰り返しながら終身雇用正社員を目指すわけですが、30代に産休を取りたければ、リタイアせざるをえない場合が多いです。

    大学内に保育園を設置するとか、大学の近所の教職員住宅に入居できるようにするとか、30代の契約社員女性が勤務しやすい福利厚生を行っている大学もありますが、規模が大きくて財政的に余裕がある大学しかできないことです。

    博士後期課程在籍者に占める女性の割合(分野別) - 内閣府
    https://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/6data/2021report08.pdf


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    デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授

    実は、私の母親は化学の教授でして、御年74歳にして現役です。
    ただ、皆さんも容易に想像できると思うのですが、50年前に女性が四年制大学に行くこと、工学部に入学すること、博士号を取得すること、結婚して子どもを2人育てながら働き続けることがどれだけ大変だったか、と思います。

    義理の母から「女の仕事は家庭を守ることなのに、あなたは身勝手だ」と言われて泣いている姿を子どもの頃に見ましたし、先輩女性から「結婚して子どももいるのに、仕事もしたいなんて強欲ね」と言われた等、母の生き様は伝記になりそうです。

    実際のところ、「働く上でのイメージや進路選択において影響を受けた人や物事」として女性は「母親」からの影響が大きく(大学・短期大学・専門学校への進学時では19.8%)、更に「女性保護者の最終学歴が理系の場合、その女児は,自身の認識するタイプを「理系」、また将来の進路を「理系」とする割合が高くなっている」そうです。
    (内閣府 男女共同参画局レポートより)

    つまり、母親から子どもへ、というChainが一定程度あり、それが良い方向に回り出せば、STEM系の女性はもっと増える可能性が高いのですよね!
    母はそれを期待して今も頑張って教育の場にいるようで、すごいな、と尊敬します。
    私もがんばろー。


  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    日本で科学の取材をしていると、教授クラスの女性研究者が少ないなあとよく感じます。過去のノーベル賞受賞者も男性ばかり。国際的に見ても、日本の少なさは特殊と言ってもいい状況です。

    なぜこんなに少ないのか。取材を進めると、現状と背景が複雑に絡み合った状況が見えてきました。

    数学や理科が好きな女子が、社会風土やそれに影響された自分自身の「思い込み」に左右されて能力を伸ばしたり、生かしたりできずにいるとしたら、社会的にもあまりに大きな損失です。まずは誰もが「無意識の偏見」を持っていることを認識することが重要かと。

    また、研究者約1万人を対象にしたアンケートの結果の深刻さには驚きました。差別や不平等を受けたと感じたり、ハラスメントを受けた経験があったりする女性研究者の割合がこれだけ多いのか、と…。でも私自身も思い返せば、物理学科で学んだ大学院生時代、大きなストレスとショックを受けるような出来事を幾つか経験しました。研究者にならなかったのはそのせいではない、と思ってきましたが、将来の選択に全く影響がなかったとは言い切れない気もしています。

    もう一つ、記事には盛り込めませんでしたが、ベネッセの中学生を対象にした学習調査も興味深いです。中学生の男女で、成績の分布はほぼ同じなのに、女子の方が「自分は生まれつき頭が悪いのでは」とか「努力しても成績が上がらない」などと回答する割合が男子よりずっと多いのです。記事中でも紹介したように、15歳を対象にしたPISAの国際学力テストでは、男女ともに世界トップレベルで、男女の差はほぼありません。女子がもっと自信を持てるよう、エンカレッジする家庭・教育環境を作っていくことも大事だと思います。


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