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【最新版】2023年上半期スタートアップ調達トレンド
森 敦子ユーザベース INITIAL シニアアナリスト
2023年上半期の国内スタートアップの資金調達動向を取りまとめたレポートの速報記事を公開いたしました。
前提として、本集計はエクイティファイナンスです。デットファイナンスは公開情報から網羅的に集計することが難しいため対象外です。
2023年上半期は、3314億円と過去10年で最高額だった2022年の35%に留まりました。
他方、資金調達社数については、前年の同じ時期に集計した(※)2022年上半期と比較すると17.3%増加した1,241社。
※公開情報を観測して作成するデータのため、特に社数は観測期間を揃えた前年と比較するとわかりやすいため
年々大型化が進んでいましたが、今回初めて一社あたりの調達額の平均値が減少しました。
2021年末から東証マザーズ/グロース市況が悪化し、2022年は出口のところで「ダウンラウンドIPO」が発生していましたが、未上場市場では資金調達やダウンラウンドの傾向などに大きな変化はありませんでした。2023年は未上場市場へ影響が数値に現れました形です。
なぜ今なのかを有識者のコメントを交えて考察を進めました。
プラスの材料としては、事業法人や金融機関の積極姿勢。とくに金融機関はデットファイナンス合わせてとても積極的だと感じます。
エクイティがやりにくい状況でも資金調達の選択肢は着実に増えています。
新設ファンド数も好調で、スタートアップ育成5ヵ年計画が動き出しその効果が期待されます。
本記事に利用したデータを含む「Japan Startup Finance 2023H1」レポートは、INITIAL(https://initial.inc/)で近日公開予定です。

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