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【日経平均3万円】巨大投資家が買ったホシザキとニデック
NewsPicks編集部
岸川 稔CTFコンサルティング 代表
米の大規模投資企業の一つで日本の投資ファンドを運営しているシガネール氏の分析は非常に冷静で、的を得ていて、世界の日本の状況を非常によく理解した上で投資をされている、という事がひしひしと伝わってくる記事でした。 今日本株を買う2つの根拠として、①構造的に成長の要素がある、②経営に改善の余地がある、を挙げていました。①は、DXの遅れによるITサービスの改善余地であり、②は経営サイドによる資産効率の改善余地です。 裏を返せば人材、個別技術は良いのでポテンシャルはあるが、それを活かすマネジメントや経営が出来ていないという事です。 これについては常に有識者からは散々指摘されている事と思うのですが、いまだに改善されていない。そして、その改善についての戦略が甘く、また国内の経営層の認識が、ついつい技術力の強化、しがらみの回避と、そこからくる先延ばしや短期のノウハウ取得に偏ってしまっているのではないかと思います。 だから、外からの投資家が、もっとこうすれば利益が上がりますよ、リソースが活用出来ますよ、と言われて(それを聞く耳があれば)初めて経営が改善されるという構図になっているのではないでしょうか。 シガネール氏の、今後の日本株投資としての考え方も辛辣で、"国内市場が縮小し、海外での競争力も低下、経営者で英語を話せる人も少ない。"こんな状況でのオーバーウェイトは当然なさそうな状況です。 こういう言葉を真摯に受け止めて、何が出来るか、を考える事こそが経営者の仕事と感じました。、
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岸田首相、構造的賃上げ「最重要課題として取り組む」=諮問会議
Reuters
岸川 稔CTFコンサルティング 代表
構造的賃上げという言葉が先行している印象が有りますが、日銀の金融緩和策にしても、政府の構造的賃上げ策についても、その方程式が非常に閉じた世界で議論されているように思います。 ①物価の上昇安定が、②金融緩和の解除で、それと並行して③賃上げ圧力を政府がかけていく。。という方程式かと思います。 この3つの事象を連立させるだけでも難しいところではありますが、物を買う消費者のマインド、海外との様々な経済指標や円安との関係、民間企業のマネージメントの方針などが絡み合う中で、これらを簡単に成立させるのは皆無。 一方、アメリカでは企業価値を上げるために優秀な人を確保するためにいくらでもお金を積んで、それにより生産性を高め、社会に価値を提供しつつ、優秀な人は給料が上がり、周囲の人たちはそれを目指す。 ヨーロッパでは、家族との時間やバケーションを確保するために、作業時間を削減し、自分がいなくても業務が回るようにマニュアル化し、生産性を向上させる。 少し乱暴なまとめ方ではありますが、日本人が、今の環境と考え方で、政府や社長や、労働者が努力をすれば給料が上がる、という考え方そのものが構造的に間違っているのではないか、と最近感じます。 何かもっと大きな視点での、既存と違う解決策、それが議論されるべき時期だな、と思っています。
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【最先端】世界最速で「EV化した国」がヤバすぎた
NewsPicks編集部
岸川 稔CTFコンサルティング 代表
EVという切り口での新たな都市の風景として、とてもわかりやすい内容だと思います。 EVの販売台数が80%を占め、工事現場の建設機械も電動になり、新たな産業や職業が生まれて、時代がシフトしていく、そんな未来の形の一つだと思います。 ただ、こう言った成功事例のような実例を取り扱う時に重要になるのが、この事例が、スケールして規模が大きくなった時にどんな事が起こるか?という事で、ノルウェーは人口約500万人の国で、日本で言うと兵庫県か、福岡県くらいの規模。新車販売台数も人口規模比と近く、日本全体の約1/20くらい。 日本での文化、歴史、社会構造やしがらみを考えるとノルウェーの様子を20倍したら何が起こるか想像も出来ない。 けれど一方で、500万か、それ以下の規模の県を一つ実験都市として独立させて、自由に政治や、社会の仕組みを構築すれば、日本流にカスタマイズした一つの経済圏としてEV実験都市が出来上がる。 数々の難航する日本再興の議論よりも、どうやって早く手軽な実験都市を構築するか、の方がより有益ではないかな、と感じました。 世界中で多くの成功事例が起こりつつある今、それは急務かもしれません。
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日本は「経営者天国」安すぎる給料の元凶はこれだ
東洋経済オンライン
岸川 稔CTFコンサルティング 代表
この記事でアトキンソン教授が言われていることは本当にその通りと思います。 自分が以前Linkedinの英語のe-Learningで「転職における面接スキルの向上」講座を受講して時に、一番最初に言われたのが、 「あなたが今の会社で頑張って働いたとして給料の上昇はどれくらいですか?2%がいいところでしょう。それよりも転職してあなたの価値を示す事が出来れば10〜20%は年収を上げる事ができます。 だから、しっかりと自分をアピールして、その価値を伝えて高い給料をもらって自分のやりたい仕事を行うべきです。」 と言われました。。 面接の仕方云々の前に転職に対する思いが全く違うなぁ、とショックを受けたのを覚えています。 けれど、アメリカでは多くの転職者がほぼ同じ感覚で次の職を探しているとすれば、当然その能力を向上させ、それに似合う給料を得られるように、個人も企業も努力する、というバランスの取れた競争状態が起こると思います。 日本では、評論家が議論したり、政府が法律を変えて給料を、上げようとしてしまいますが、そもそも個人の能力と給料ってさっきのような関係で成り立つもので、何も努力せずただ上乗せされるものではないと思います。 その感覚を多くの日本人が持たない限り、この硬直状態は抜けきれない、と本当に思います。
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【保存版】沸騰中の生成AI、「5つのポイント」で理解する
NewsPicks編集部
岸川 稔CTFコンサルティング 代表
現在のAIの進化スピードは、想像していた指数関数的な変化のレベルを超えているのではないかと思います。 現在の人が成長、学習していくスピードを遥かに超える変化、航空機に例えれば、プロペラ機からジェット機へと変化したようなスピードも高度も、操縦性能もまるで別物の衝撃ではないかと思います。 そうなると、素人が扱うには危険すぎるので、あるトレーニングを受けた人のみが扱えるようになり、それに合わせた教育がされていくことになるのかもしれません。 個人的にはそのために必要なのは、複数の次元を並行して取り扱える立体的な思考能力ではないかと思います。なぜなら生成AIは多数の人の能力と世界観の融合によって生成されるから。 そう考えた時に、彼らが何故日本に注目するのか?のヒントがあるような気がします。 それは、技術や法律のような表面的な結果ではなくて、多面的な世界観を包含した国だからではないでしょうか。 信じる神もなく、非合理や不完全な美を認識し、それでいて人間と自然を境なく一体として全体を捉える価値観。様々な文化を受け入れて許容する世界観。これらこそが日本人は気づいていないけれど、他国からは奇異と捉えられ、けれどAIの進化には大いに役立つ要素なのではないでしょうか。 AIを進化させる文化、AIを使いこなす人材が日本の中に原石のように眠っている可能性を感じているのでは、とこの記事を読みながら強く思いました。
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月面着陸失敗。それでもispaceが「成果大」と言える理由
NewsPicks編集部
岸川 稔CTFコンサルティング 代表
今回の失敗は宇宙ベンチャーの試金石として非常に興味深いし、刺激的な内容だと思う。 CEOが述べているように、月面着陸の10のステップのうち、8つまでのステップを着実にこなし、その後もデータを取得し続けた部分というのは、研究開発としては非常に有効で大いに評価すべき内容だと思う。 一方で、月面へのペイロードリリースは絶望的であり、事業的な成果には繋がらない。それにより今後の研究開発費が調達できるのか、市場、投資家とどう向き合うのか、が非常に重要になってくるし、ビジネスとしての成立性を常に問われることは今後も継続してくるでしょう。 ただ、これだけのハイリスクな要素を抱えつつも、宇宙への挑戦が継続して出来る状態となっていること自体が、祝福すべきことで、株価の乱高下はある意味想定内と言ってもよいかもしれません。 1969年、人類が初めて月に降りった時のアームストロング船長の言葉を思い出すが、「これは人類にとって偉大な一歩」と同じように、今まで国家としての大量のお金と威信でしかできなかったプロジェクトが、民間事業として、挑戦出来るようになっている、という事こそが「偉大な一歩」なのだ、と感じました。
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