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コロナ流行「危険な新段階」とWHO 新規感染が過去最多に
www.afpbb.com
中谷 泰章ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 senior specialist
今後、With コロナを考えるうえで、その国の根底にある思考を形作ってきた歴史や生活習慣というものの影響がより多くなるような気がします。 人は慣れてきたり、長期戦の中では、その個性や思考パターンが出やすいと思われますし、今回ここまで世界的に拡大してしまったウイルスとの戦いは、たとえ治療薬やワクチン開発が想定以上に速まったとしても、かなりの長期的、継続的なものと考えるのが現実的になったと思っています。 日本人というのは、島国であったり、農耕社会的な歴史が長かったからこそ、共存社会の中で”個”より”全体”の思想感が根底に根付いていて、自発的に規律を守ったり、与えられた環境な中で全体がより生き残れることは何か?のような発想が得意なように思えます。 一方で、他の広い大陸の国々で、狩猟民族的な社会の歴史を持つ国は、今を生きること、Give&takeが根底に根付いていて、個の能力を伸ばすことや、その個をつなぎ合わせる契約やリーダーが発展し、それによる強制的変革が得意なように思えます。 なので、日常の感染対策の自発的定着化は、日本型が優位に進むだろうし、強いリーダーシップで仕組みを強制的に変革させる手法は大陸狩猟民族的諸国が得意と思われます。 今回のウイルスとの長期戦、それらがどう進むのでしょうか? それぞれがその得意分野を進めていくのか、はたまたそれらを融合させてパラダイムシフトを起こせる国が生まれるのでしょうか? そのあたりを見つめることもこの戦いには大事なような気がします。
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コロナ収束に自粛は関係なかった、大阪の専門家会議で明言
Lmaga.jp
中谷 泰章ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 senior specialist
いま改めて思うのは、医療というのは常に検証を繰り返し、それによって少しずつその真相が見えてくるものと思います。今ある「標準化された医療」というものも、これまで計り知れない多くの患者様の病気との戦い、そしてそれに向き合った医療従事者の方の献身的な医療行為と研究の積み重ねの結果出てきた、”その時点での最も論理づけられた仮説”であると思います。 これは医療に限らず、他の分野でもそうなのかもしれませんが、すべてはあらゆる不変でないものと影響しあうからこそ、その組み合わせは無限大であり、わかっていると思っていることはその一部なのかもしれません。 だからこそ、医学の進歩には、起こっている事象を客観的に見つめなおし、常にそのことを検証し続けたり、掘り下げていくことが大切と思います。 少し話は手術分野と絞り込まれた領域のことになりますが、手術分野における感染対策も、1999年にCDC(米国疾病予防管理センター:日本の厚労省のようなもの)がエビデンスに基づいたガイドラインを出してから、世界中でそのガイドラインを精査する動きが加速し、より多くの検証が拡げられた結果、この20年間で大幅に感染率は下がってきたと思われます(もちろん単純に医療技術の科学的な進歩などの複合要因もあったかもしれませんが)。 その中には、最初と比べて真逆の対策となったものもあれば、創部洗浄(手術創をポピヨンヨードであらうこと)のように最初は”有用”から、”有用でない”ということになり、さらに研究して濃度さえ一定条件であれば有用ということがわかったりしてきています。 ましてや、このコロナの戦いはまだ半年たつか経たないかの状態であり、今後よりデータを集め、そこから導かれる仮説を冷静に、客観的に受け止めることが大切であり、それこそが、これまでに犠牲になられた患者様やそのご家族に対する、恩返しにもなると思っています。 専門家会議のDr、吉村知事の様に、自分たちがやってきたことでも素直にそれが効果があったかなかったかを、しっかり受け止め、検証をし、それらの情報をオープンにしていることには、個人的には好感を持てます。
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