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母の死受け北朝鮮から電話 寺越さん「苦労かけた」
松田 崇裕TBSテレビ 報道局 総合編集センター長
25年ほど前、寺越友枝さんを取材しました。北朝鮮で暮らす武志さんが掛けてきた国際電話の音声が収録されたカセットテープを聴かせてもらいました。当時も北朝鮮で国際電話は高価で、コレクトコールでの電話でした。頭痛に悩まされ、薬が手に入らないため送ってほしいという話でした。その後、武志さんは一時帰国を果たしましたが、ほとんどは友枝さんの訪朝で、親子の交流は続いていました。友枝さんは、訪朝のために早朝から働きに出てお金を貯めていました。出漁中に行方不明…その後、生存が確認されたということですが、寺越さん親子もまた北朝鮮に翻弄された人生です。友枝さんには本当にゆっくりとお休みください、と伝えたいです。
工藤会トップ、2審は無期懲役 1審死刑破棄 殺人罪は無罪
松田 崇裕TBSテレビ 報道局 総合編集センター長
野村被告が無罪となった98年の元漁協組合長射殺事件について、22年の年末特番で捜査に当たった警察官と検事への取材などをもとにドキュメンタリー・ドラマにしました。上意下達の組織である工藤会で、トップである野村被告の関与をどう立証するかが焦点でした。事件直後の捜査で、関与を証言する「間接証言」があったとされています。つまり当事者から直接話を聞いた訳ではなく、「又聞き」の証言だったため、証拠採用されなかったものがありました。2013年頃、再捜査の過程で直接の証言者が亡くなっていることがわかり、この時点で「間接証言」が法的に証拠として認めらる法ルールに着目。改めて補充捜査で間接証言を取り直し、立件につなげました。この経緯を考えると、「間接証言」をめぐり改めて裁判所が判断した可能性があります。判決全体としては、今後の暴力団対策が後退しないか…影響が心配されます。
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