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【脱コピペ】ChatGPTと向き合うプロンプト思考術
ChatGPT時代の人間の知性・機械の知性
権藤 祥太郎独立系ITコンサル デリバリ職
一昔前に(今も?)流行った「フレームワーク」に似ている。 ヒトは、想像的・創造的な生き物じゃない。なるべく新しいことを考えず、過去の経験に沿ってパターン化した行動をとりやすい。そんなヒトに、敢えて頭脳を働かせて新しいパターンで思考させたければ、大枠は既知のパターンに沿っていながら一部に新たな要素を考え出させる「トリック」が有効にはたらく。マーケティングの4Pだの3Cだのといった「フレームワーク」は、そのためのもの。 自分の日頃の生活を鑑みるに、おそらくヒトの本能(?)に刷り込まれている習性として、なるべく過去の記憶からの経験を踏襲し、新たなことを試したり考えだしたりしないで過去のパターンに沿い、できれば複雑な思考を省いて行動しようとする。安全かつ省エネに生きる術。複雑な思考を働かせると疲れやすく休ませるのに時間がかかるので、理にかなっている。例えば、メシ、フロ、ネルの順番は、毎日の生活で概ねパターンとして決まっている。メシが終わると、考えも理由もなく、フロに入りたくなる。大脳が知覚を認識する基本的なプロセスでも、感覚が知覚したものを過去の経験と関連付けて認識するんだそうだ。(そんな事をどうやって確認したのかは知らないが。) 以前に勤めていた大手会社の社内講習のちょっとしたケーススタディで、ワークグループのメンバーから、「マーケティングの4Pに沿って説明して貰わないと頭に入ってこない」と言われたことがあった。想定外のコメントに驚いて、どう返答してよいか思いつかず考えた事をちまちまと積み上げ説明してしまい、話の流れがツマラなくなってしまった。後で、どこで彼とボタンが掛け違ったのか考え、「フレームワーク」の捉え方が私と彼は逆なのだと気づいた。私にとって「フレームワーク」は思考をサボりがちな自分の頭を強制的に働かせるためのもの。自分が同じ発想のパターンにハマって堂々巡りすることを避ける方法の一つと私は捉えている。それに対し、彼にとっては、逆に、思考を省くためのツールとして使うものであるらしい。 フレームワークをどう使うかは人それぞれだが、過去のデータを俯瞰して得た経験から最適な行動を決めることにおいては、既存技術によるAIがヒトを上回るのも時間の問題だと考える人が多いようだ。だとすると、「思考の省力化」のやり方を変える方が、生きる術としてよいのかも知れない。
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まさに「オールスター」最強の認知症予防ダイエット「MIND食」の真の実力とは?
その論文が世界を変える
権藤 祥太郎独立系ITコンサル デリバリ職
ここ1年半くらいの間に30キロ減量したりムエタイやり始めたりして、ボディメイクのプロにもアドバイスもらいながら食事制限のやり方を色々試した経験から、被験者実験と統計学的有意性を根拠とする現代のアカデミア手法でレビューされた様々なメタボリズムに関する医学生理学的な知見は、マスメディアから入手できる情報の中では最良といえるけれども、個人として自分自身や身近な人の健康管理、増進のための手段としては、必ずしも最良とはいえないと思うようになった。 医療者が求める知見は不特定多数の誰か(本当のところ、誰なんだろう?)のためのものであって、特定の人のためのものじゃない。つまり、医療者向けのアカデミアからの情報は、「自分」のためのものではない。 色々とやってみると分かるのは、メタボリズムの挙動は、人によってかなり違うということ。他の誰かがやってうまくいったとかどこそこのテクニカルレビューを経た論文に書いてあることとかをやっても、大抵、自分にとっては同じ結果がでない。そりゃそうだ。関係ない他人の結果なんだから。 今ちょうど、人生初の格闘技の試合を控えて、減量に苦しんでる。食べないとか、運動するとか、一時的に何グラム減らすとかいうのは難しくない。走って汗かいたら減るし、食べなければ、ちょっとくらいは減る。簡単。しかし、スタミナを落とさず、何月何日何時何分の時点で体重が何キロ以下になるように体重を落とし、しかも体調もスタミナも良好状態を保つというのは、とても難しい。方法がわからない。誰かがやった方法を真似しても、その通りにはならない。 だから多分、今現在X歳の◯◯さんがY歳になっても認知症にならない方法というのも、とても難しいだろう。医療者にとって目指すのは、認知症の人口比率をxパーセント下げるとか、そういうことなのだろうけど、生活者としての大抵の人にとって意味があるのは、その人自身が認知症にならないこととか、自分の両親がならないことなのであって、全人口に対する認知症患者の比率なんて、殆ど気にしていないだろう。 マスメディアなどから一般の生活者に届ける価値が最も高い医学生理学の知識というのは、医療者向けのアカデミア手法の成果ではなく、自分や身近な誰かで、毎日の行動とメタボリズムなど生理学的な自分やその人の現象を観察して自分で知見を見つけていける手法についてなのかもしれない。
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【最新機能】エクセル、パワポの「AI化」がすごい
NewsPicks編集部
権藤 祥太郎独立系ITコンサル デリバリ職
その昔、パソコン使うようになって漢字が書けなくなったのと同様のことが情報整理・構造化と資料作成のスキルなどで起きそうだけど、それで失われる「ヒトのスキル」を惜しむほど魅力的な手製のコンテンツを見ることなど滅多にないから、おそらく、面倒や負担が減るメリットの方が大きいだろう。ECのレコメンデーションや広告のターゲティングなんかと違って極端にパラメータが多いモデルで動いてるせいか、「最適化Hell」に陥りそうな気配も今のところ感じない。 では、このツールの範疇外/このツールで楽ができないせいで、ないがしろにされて困るかもしれない既存の仕事は何だろうと考えてみると、 1) パッとみても面白いのか価値があるのか分からないけど暫く噛んでると味が出るスルメ系コンテンツ 2) 慎重にコンテクストを前おきしないと政治的(教育的、・・)に微妙な効果を懸念する必要があって汎用コミュニケーションに載せにくいコンテンツ 3) 誰も想像だにしなかったアイデアが含まれてないと価値を享受できない成果物 くらいかな? 汎用性の高いコンテンツの作成に割く時間が節約できて、寧ろ、そういった「ロングテール」需要に応えるコンテンツにヒトの作業時間をこれまで以上に割けるようになるというのが肯定的な期待として考えられるかもしれないが、時間ができたからといってそういう仕事をしたがる人がどれくらいいるのかはわからないですね。それらが必要な場合に、どのようなインセンティブをつけられるのかも不明。
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ChatGPTの言語モデル「GPT-3.5」、司法試験を受ける 結果は?
ITmedia NEWS
権藤 祥太郎独立系ITコンサル デリバリ職
ChatGPTの話題は、A)深層学習技術の進化達成、B)人間性や既存職種の侵食への警鐘、C)それらの弁証法的シンギュラリティ議論、の3パターンに見えるが、B)とC)は、大仰に語られすぎていると思う。 既存の Generative AI は既存データのパターンを認識して最適特徴量値をもつ擬似サンプルを出力するだけのものというのが私の理解で、ChatGPTの場合、雑誌記事や時代劇やワイドショーなど、「新作が創られ続けてるけど大体いつも同じ(それでよいので消費され続ける)」文字コンテンツのようなものを生成するもので、以前からある、演歌作曲プログラムなどを少し複雑化効率化したようなものだと思っている。活用のされ方次第では、確かに人材需要が減る既存職種があるかもしれないが、それはAIや産業技術発展の影響に限ったことではない。寧ろ需要に対するビジネスモデルや産業構造のあり方の問題のはずで、Generative AIが「人にとって代わる」というのとは話が違う。 ChatGPTのアウトプットはこれまで人間が生成したコンテンツ(の要約の仕方?)の「模倣」なので、時代劇のように慣れ親しんだマニエリスムの需要が高ければそれをAIで量産してデリバリできる人が出てくるかもしれないが、そうではなく、ちょっと違う感じ(?)のするコンテンツの需要を捉えて提供する場合、過去に一度も存在しなかったパターンまで「次に来る」需要を予測して生成するGenerative AIはChatGPTやその直線進化上では開発できない。なので、人が作るだろう。 敢えて(良し悪しの話ではないという点の誤解リスクを犯して)オレオレ感覚アナロジーでいうと、MONGOL800の売れ筋作曲プログラムは開発できそうだが米津玄師は無理そう。そして、どちらも需要がある。ではMONGOL800マーケットはAIに取られてしまうのか?Noだろう。携帯電話で写真が撮れてもデジカメはなくならない。需要量や売れ筋価格帯は影響されるかもしれないが、要因の一つに過ぎない。世代間人口比率の偏りなんかのほうがよっぽど影響大きいだろう。 まして、人間性なんて、全く関係ない。人とAIのアウトプットが内容から「絵解き」で区別されて欲しいという作家主義的思い入れもあるかもしれないが、これも創り方と読み手の受け取り方の問題であって、人間性とは関係ない。
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