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【佐渡島庸平】なぜ今、仏教が必要なのか?
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
面白そうですね。
現代の心理学、経営学、哲学などの学問的な知見は、実は、古典や宗教の知見の再発見がとても多いのは驚くべきほどです。
最近、話題になっていた千葉雅也さんの『現代思想入門』を読みましたが、ドゥルーズ、デリダなどの思想は、どれも『易経』により明確にかつ体系的に書いてあることばかりでした。
楽しみです。
ほぼ全員がムダと思っている「朝礼」を、日本企業がやり続ける本当の理由【2021編集部セレクション】 - あなたは凡人を組織した事があるか
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
言いたいことはわかりますが、違和感も残る記事でした。
まず、ティール組織は朝礼をしない、と決めつけているところです。
どんなコミュニケーションツールを使うかは、所詮手段なので、実態や状況に合った手段を選べばいいと思います。
その結果、ティール組織的な運営を実現するのに、朝礼的な仕組みが必要になるというのは、大いにありうることだと思います。
また、「凡人」という言葉の使い方にも違和感を覚えます。凡人には所詮大したことはできないと決めつけたような書き方だからです。
ドラッカーは、組織とは「凡人をして非凡な働きを可能にすること」と書いています。人には、一人ひとり制約がある一方で、持てるものを最大限発揮すれば無限の可能性があります。
これを活かす意志のない経営者には、私は落第点しか与えられないと思います。そのような経営が、日本の賃金を低迷させ、成長を止めてしまったと思うからです。
先端半導体「日米一体で」 経産相、IBM幹部らに意向

【実録】たった一人の「熱狂」が、2000人の仲間を生むまで
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
参考になる記事です。私が務めている日立製作所では、先週発表した中期経営計画で、プラネタリバウンダリとウエルビーイングを事業の大きな目的とすることを発表しました。
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/04/0428/f_0428pre.pdf
地球の生態系の持つ制約を考慮し(プラネタリバウンダリ)、人々の幸せ(ウエルビーイング)を常に高めることを事業の目的にすると宣言しました。
このような大きな目的を追求するには、このインタビューで示されているような、市民一人ひとりが考え行動することが不可欠です。
これまでの事業を成長させる考え方とは違うアプローチが必要です。大いに参考になります。
アマゾンが経済学の博士を100人雇う理由
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
データ分析には、大変多様なやり方があることがこの背景にあります。データを活用する人の能力や背景で、結果は全く異なるものになり、それはビジネスの浮沈に大きく影響するのです。
同じデータを分析のできる人に与えたら、同じような結果になるのではないか、と思う人が多いと思いますが、実際には、そうなりません。
それどころか、全く違う結果になります。
私は、これを実際にやったことがあります。我々は、人や組織のデータを大量に収集してきたので、これを学術目的で活用してもらおうと、経営学、心理学、組織心理学、数理解析、などの専門家に提供してきました。その結果、全く異なる分析手法と結果が用いられて、結果も全然違う物になったのです。
分野の違いだけではありません。分析者の能力が大きく影響します。なぜなら、問題の捉え方やアプローチの仕方は無限にあるからです。
理系の問題は、答が一つに決まる、と小中高での経験から、そう思っている人がもしかしたらいるかもしれません。とんでもありません。現実には、無限の可能性の中で道をつくる作業です。
だから、博士が重要なのです。博士で学ぶのは、正解ではありません。
博士は、答のない問題に、いかに迫るかを格闘する経験をもった人です。さらに、その結果を独りよがりにならずに、より広い人達にコミュニケートした経験を持つ人です。
だから博士が必要なのです。この事実が日本では認識されていません。博士を、実務には役に立たない専門を深めた結果、視野が狭くなり、会社では扱いにくくなった人ととらえている人が多いのではないかと思います。
(日立は全くそんなことはありませんので、誤解のないように)。
日本の現場や実物を重視する風土が、抽象的な問題解決能力やその体験を尊重しないことになっているのです。ここは一気に変えなければいけないところだと思います。
この見方を変える必要があります。

【悟り】「本当の人生」を始めるために必要なこと
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
何事も受けとめて、逃げずに立ち向かうこと。
これが、幸せの本質ですし、この記事でいっていることとピッタリあてはまります。
これは古代には宗教家が説いてきたわけですが、現代では、心理学者や組織行動学者が、データから明らかにしています。「心の資本」と呼ばれているHEROの4要素(Hope/Efficacy/Resilience/Optimism)は、まさにこのことをいっています。
さらに、人生には、困難や試練がさけられません。困難や試練の大きな原因が、人間関係です。人間関係の問題は、相手と共感や共通理解ができて当たり前、と思うことから始まります。常に人は異なるものだからです。
その人との違いから逃げずに、安易に相手にそのギャップを埋める責任を負わせない。そして、自ら責任を引き受けることこそ、生きることの本質です。
これらは、現代のコミュニケーション研究の結果でもあります。
既に、我々は、過去の賢人の経験から学べ、そして、現代の学問的な知識から学べます。それは互いに重なり合っています。
この知見を生かさない手はないと思います。

【解説】なぜAIスタートアップの企業価値が「不調」なのか?
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
本質的には、今の大部分のAIプロジェクトが、さらなる効率化によるコスト削減しかできないものなのが問題です。
ここで、もっと根源的な問いに行き着きます。
それは、AIはデータを使いますが、
「過去のデータで本当に未来の判断ができるのか?」
という疑問です。未来は、今我々が生み出していることを考えると、この答は、どこからみても、ノーです。
この問いに向き合わず、無邪気に過去のデータで未来の判断を行おうとするプロジェクトが多いために、トップラインの拡大につながらず、ちょっとしたコスト削減に終わっているのです。それでいて、課題毎に人的コストがかかるために、それに見合ったリターンになりにくいのです。単に時間がかかるのが問題なのではありません。
今こそ、この問いに正面から向き合い、発想を変える必要があります(どうやってこれを可能にするかについては、拙著『予測不能の時代』に書きましたのでご参照まで)。
資本主義は株主と市場が基本、株主そのもの否定しない=岸田首相
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
タイトルで反応するのは、この場合あまり意味がないと思います。
むしろ、下記の、日経に出ていたスズキ・トモ氏の議論や状況が、首相の議論の背後にあると思いました。
過去20年に渡り、株主への配分が5倍に増え、従業員への配分が15%も低下し、しかも株主には3割も外国人がいて、日本の富が苦労した従業員に回らず、外国に流れているという状況が、国政のリーダーとして、バランスが悪い配分になっているという認識ではないでしょうか。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD032870T00C22A2000000/

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