竹井 淳平

こうして大手が安さを全面に出した戦略をとり、それをメディアが祭り上げることで、ステークホルダーの賃金が上がらず生活者としての購買力が下がり、サプライチェーン全体で貧しくなっていくというデフレ構造がいつまでも繰り返されています。 なか卯は元々、最大の特徴は"和風"であって、競合との差別要因は安さではなかったはずなので、ここにきて安さアピールする効果よりもデフレを促進する心理的効果の方が強い気がします。 むしろ和風に磨きをかけて、吉野家の牛すき鍋に対抗する商品を作るとかの方が、ポジショニングとして正しいのではないでしょうか。

仮想通貨を既存のポイントシステムの延長線くらいに考えてしまう日本のおじさん脳がweb3.0を議論すると、なんとなくわかりやすいメタバースに辿り着いてしまう。でも数十年前に先代が築き上げた体力があるので、数千億を全損しても生き残れるという、大企業あるある。 日本の資産を使い果たす前に、団塊ジュニア世代の引退が急務だと思ってます。

数字のマジック。比率ではなく金額で示し、人口が1/10の国と同等水準だと堂々と発表していてスゴい。安いPR会社みたいだ。

Waymoの車両調達先がクライスラーとジャガーから、吉利へ。 LiDARが６つと中央にSensor Suiteという盛り盛りの仕様で、人が関与するパーツが無い完全ドライバーレス型。 吉利汽車が世に出てきた2000年代前半、日本の自動車会社は、サイバーパンクな見た目を揶揄して"ハリボテ"と小馬鹿にしていましたが、それから20年間、日本のおじさんがボーッとしている間に、中国のおじさんはモーレツに追い上げていつの間にかゴボウ抜きしていました、という話。

仮想通貨を投機商品と見なす(またはweb3.0への理解が追いつかずそういう解釈しか出来ない)金融資本業者たちが仮想通貨の真価を見誤らせているから、中央集権的な世界で価値が出てこないのは仕方ないと思います。 これで良いと思います。投機的な価値が出てしまって加熱したら、またそこに金融資本が流れ込んできて、すぐに基軸通貨換算され、結局は今の世界の価値観を超えられない。 今回下落した相場の分、旧来の世界の権力者たちが抜けた事になるので、これで良いと思います。

まさかのイギリスもこの景況感の中で利上げに踏み切る勝負師みたいな政策を取り、スナク首相の下で厳しくも未来を見据えた引き締めを進めています。 日本は未だに金融緩和を続けて赤字国債をさらに発行して外国債権を売り捌いて瞬間的な効果しかない為替介入をしております。 なぜ利上げできないのか？ これは個人的見解ですが、借金まみれで生きながらえているナショナルゾンビ企業や、革新性は全く無いけど細々やってる中小を守るためでしょう。なぜならそこには高齢層の票が眠っているのです。。。 こうして経済的なイノベーションの芽を摘みながら内向きの選挙のための政治を繰り返して、未来にツケを、不良資産のようなレガシー企業を残し続けています。 僕らの世代は団結して海外に逃げるしかない。