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GMOに聞く「どんなスタートアップに投資したい?」 経営者に次ぐ「No.2」の重要性
村松 竜GMOペイメントゲートウェイ&GMOVenturePartners 副社長 & Founding Partner
投資家視点でも、事業運営側の視点でも、共同創業者やNO2の存在の重要性を繰り返し強調してきましたが、今回のインタビューでは改めて言語化頂きました。
「すごく分かりやすい点だと、共同創業者や“No.2”がいるかどうかですね。20年にわたって200社くらい投資してきた経験ですが、No.2がいる人の方が長く成功し続ける傾向があります。
この話をすると「じゃあイーロン・マスクはどうなんだ」とよく言われるのですが、もちろん外れ値というか、超天才もいます。一方でAppleもMicrosoftもホンダもソニーもだいたいNo.2がいるんですね。
その理由を考えると、No.2は“社員が相談しやすい存在”だからだと思っています。社員数が100人1000人と増えると、社長はどうしても現場との距離が空いてくる。No.2の存在は意思決定の質に大きく影響すると考えています。
No.2は(創業者にとっても)相談できる存在です。創業者は孤独で、皆さん「相談できる人がいない」と仰います。もちろん、私も創業者から相談を受けることもありますが、それは投資家としての相談になる。内部で相談しようと思うと、No.2のような立ち位置の人になると思います。
そして、10人の時点でNo.2がいない経営者は、100人になっても(No.2)がいないことが多い。逆に10人のときにNo.2がいる人は、100人になってもいる傾向があるので、(最初の段階でNo.2がいるかどうかは)重視しています。」
医師の3人に1人が利用。急成長の医療プラットフォーム「HOKUTO」が描く勝ち筋
村松 竜GMOペイメントゲートウェイ&GMOVenturePartners 副社長 & Founding Partner
以前から注目して投資して応援しているプロダクト。
巨大な先行者がいる領域でも「時代の屈折点」にしばしば「思わぬ角度から現れる」変革者に見える、そうした会社に投資することがベンチャーキャピタリストとして最もやりがいのある事の一つだが、変革者が共通して備える要因が今回もあると思っている。
PCではなく、スマホにフォーカスした
若手の医師にフォーカスした
メディア開発ではなく(医療の現場変化の対応に必須な)ツール開発にフォーカスした
既存大手が製薬会社の問題解決にフォーカスしたのに対して、医師が中心となり、医師の問題解決にフォーカスした
それらをさらに詳述した記事。是非お読み頂きたい内容。
グロース上場基準厳しく - 日本経済新聞
村松 竜GMOペイメントゲートウェイ&GMOVenturePartners 副社長 & Founding Partner
要するに業績なのだが、上場してからもさらに伸続ける会社と伸び悩む会社、何が違うのか。
市場要因
組織要因
社長要因
あたりに大別して考える必要がありそう
市場要因
最初か次に選んだ市場がどの程度大きいか、あるいは大きくなるか。
これは起業家にも初期投資家にも意外にわからないもの。
ただ上場してからの成長継続にはかなり影響する。
市場環境が頻繁に変化するか、それを支配して左右する強烈なプレーヤー、GAFA等がいるか、も影響する。
組織要因
頻繁なPMF力を組織として有しているか。
起業時のプロダクトに組織が最適化している事が多いが、実際には毎年のようにPMFし続けないと成長継続出来ない。Sansanはいまだに毎年PMFメッセージを変えている。
収益逓増型のビジネスモデルは投資家を惹きつけ続け、成長継続のためにはあって欲しいが、これも組織次第なところがある。
成長欲、達成欲が組織としてあるか。これも重要要素だが、カルチャーといってもよい基盤となる要素。
社長要因
起業して上場までいける時点で、一定すごい「馬力、人材吸引力」を持っているはず。ただ上場後の継続成長となると、未上場時のような高揚、つまり「一緒に上場を目指す」というわかりやすい初期ゴールがなく、「馬力、人材吸引力」の維持はかなり難易度が高いがそれが出来るか。
つまり起業して上場するまでの初期グロースフェーズが得意な人と、上場後伸ばし続ける事(プロ経営者的な要素も必要)が得意な人は、タイプが違うように思う。上場後に後者も兼ね備える人も稀にいるが、創業時には投資家にも本人にもわからない事が多い。
※あえてプロダクトの事を挙げなかったのは、その良し悪し、マルチプロダクトかコンパウンドプロダクトか等は、すべてが上記の3つ次第のため
ベンチャーに警鐘鳴らすウィーワーク破綻
村松 竜GMOペイメントゲートウェイ&GMOVenturePartners 副社長 & Founding Partner
「ベンチャー投資家は投資先への経営指南をこれまで以上に強めて有望企業の成長を支援すべきだ。」
その通りだが実際には簡単ではない。
「ユニコーンへの投資ブームに乗り遅れた投資家には、投資先を見極めて割安な価格で資本参加するチャンスでもある。特に日本の大企業などは、有望な技術やサービスを持つ世界のベンチャー企業との連携を深めたい。」
その通りで、今こそ好機。大挙して出動したい。
「一方、市場が拡大する生成AI(人工知能)関連のスタートアップに米巨大IT企業が巨額資金を出資するケースも出てきた。日本の投資家も長期の視点に立ち、慎重かつ大胆に資金を投じて新たな流れを逃してはならない。」
VCが群がる、期待値が急騰する産業初期のところで飛びついてはならない。それが教訓。生成AI関連はValuationがこなれてきたら投資の好機。
NORMAL
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