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【バーテンダー直伝】もう怖くない。バーの扉を開けるためのQ&A
宮崎 哲郎iichiko USA, Inc. General Manager
海外のBARはカクテルメニューありますね。
どのお店もお店独自のシグネチャーカクテルを載せたメニューがあり、その中から、カクテルの原材料を見ながら注文するのが一般的です。
確かに日本のバーにメニューが少ないのは不思議です、そこはハードルを上げている部分かもしれません。
茶道文化と欧米のバー文化が融合して形成された日本のBAR文化は欧米のバーからすると特異で、それゆえに世界から注目を浴びています。特に近年の若手バーテンダーさんの活躍がそれを押し上げています。
一般的な違いとしては、
●日本BARの一般的特徴
服装: 蝶ネクタイ、ベスト。
シェーカー: シェーカーの中の氷が溶けにくいスリーピース。
シェーキング: 一杯ずつ作る美しいシングルシェーキング。丁寧。
お店の雰囲気: 静か。
タイミング: 食事して二軒目から。
●アメリカBARの一般的特徴
服装: Tシャツにエプロン、カジュアルなシャツ、タトゥー。
ツール: 大量に作れるツーピース(ボストンシェーカー)。
シェーキング: 2つのシェーカーを同時に両手で振るパワフルなダブルシェーキング。
雰囲気:カジュアル。
タイミング: 一軒目からでも。夕方3-4時くらいからも開いてる。
カクテルの値段は日本も海外も同じくらいだと思います。
ただ日本の方々には、カクテル一杯1500円だと高く感じてしまう。この感覚には日本独自のチューハイ文化が大きく影響していると考えています。
カクテルとチューハイは凄く似てますが、元々のコンセプトが異なるものなので、このズレを混同してしまうことでカクテル=高いという感覚を生んでいます。
チューハイのコンセプトは「このお酒を何と【割る】の?」という割り算文化に対して、カクテルは「何と【ミックス】するか」の掛け算文化。
例として10のポテンシャルのあるお酒をジュースで「÷割る」とお酒が10÷2=5の価値になるというのがチューハイ。
10のポテンシャルのある素材を二つミックス(×掛け算)させて、10×2=20という新たな味わいの価値創造して提供するのがカクテル。
だからカクテルはチューハイより高いのです。
世界に誇る日本のバーテンダーさん達の素敵なカクテルをお楽しみください。
【図解】人生を豊かにする、バーとお酒の基礎知識
宮崎 哲郎iichiko USA, Inc. General Manager
米国で日本の蒸留酒である本格焼酎をBarに広めようと活動しています。NewsPicsのバー特集拝見して嬉しかったです。コロナで大変な思いをされているバーテンダーさんたちの後押しになると思います。
欧米人にとってのBarは、日本文化の中での居酒屋くらいの位置付けで日常生活の中に溶け込んでおり、日本でもBarが身近な存在になっていって欲しいと思っています。
毎年ワールドベストBar1位から100位が発表されていますが、今月2021年版ランキングが発表されています。
https://www.worlds50bestbars.com/list/1-50
その中で日本人が関連するバーは以下です。
第10位 KATANA KITTEN (ニューヨーク, 米国)
第18位 THE SG CLUB (東京, 日本)
第32位 Bar Benfiddich (東京, 日本)
第39位 The Sober Company (上海, 中国)
第61位 Bar Kumiko (シカゴ , 米国)
第76位 The Bellwood (東京, 日本)
またTales of the cocktailという、世界のBar業界のアカデミー賞の様なイベントでも、多くの日本人バーテンダー、ジャパニーズバーが表彰されています。
昨年はNYにある老舗ジャパニーズバーAngel’s Shareが、アメリカのバー文化に大きく貢献したとして、初めてタイムレスアワードを受賞しています。
ジャパニーズバーテンディングは世界から注目されていて、世界中で新しい風を起こしています。
NORMAL
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