及川 卓也

コロナ収束後はオンラインではなく会って飲みたいという意見が多いとのこと。当たり前と思うが、働く方が変わって、地方から東京の会社にリモートワークしているなどのように一箇所に集まることが出来ないことも増えるので、ある一定の割合は残るだろう。

自分ではゲームをしなかったので、FF14のことは知らなかったが、ここで書かれている、成功体験に溺れることで周りが見えなくなり、追いつけなくなったというのは、日本の他の業界でも現在進行系で言えることではないだろうか。ゲーム業界が世界での戦いで競争力を維持できている理由とその歴史を学ぶことは多くの企業にとっても参考になるのではないかと思った。

学び直し以前に社会に出てから、OJTという形以外で学んでいる人が少ない印象がある。社会人の読書量も少なく、目の前の仕事以外に打ち込むことが無い。 朝から晩まで会社のことだけをやっている（夜の飲み会も含めて）と、当然学びの時間は確保できない。余裕／余白が必要。一方、時間的余裕があっても、成長への意欲が少ない人もいる。危機感が薄いのか、新しいことに興味がないのか。 ただ、二極化しているようにも思う。副業や兼業をしている人などは学び続けないと仕事は得られないし、キャリアアップを目指す人は勉強に励む。 この二極化状況から考えれるのは、世界の広さに気づくかだろう。自分の所属企業が世界のすべての人は世の動きにも疎い。同じ価値観の人に囲まれると、見えないことが多い。 もう会社が一生面倒を見てくれる時代は終わったので、外に目を向けよう。そうすると、自ずと継続した学びの重要性がわかるだろう。

日本人のことかと思ったら、特にそうではなかった。記事に挙げられている研究は興味深かった。書かれているように引き算は過去の労力が無駄になる負い目があるため、軋轢も生みやすい。しかし、ウォークマン（録音機能を引いた）やiPhone（ダイヤルボタンを引いた）のように革新的なものは引き算から生まれる。

> ワクチン接種の現場から感じるのは、細かな無駄は気にせず、とにかく圧倒的な物量で兵たんを充実させ、最後に勝てばいいという思想。戦時と同じ超大国の発想で、米国はコロナと戦っている。 これだと思う。日本が超大国かはともかく、大局を見る視点が必要だろう。

米国に留学していた娘が昨年の4月に日本に帰国し、オンラインで勉強を続けている。記事にあるように時差対策が大変。それとともに現地で勉強していたならば出来ていたリアルな交流を通じた学びが難しくなっている。これは会社での仕事のオンライン化で抱える課題と一緒だが、国際的な繋がりからの学びが留学の醍醐味であっただけに残念。娘の大学は地域課題の解決を教育に取り入れていただけに特に。