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COCOA開発受注企業が事業費94%を3社に再委託、さらに2社に…不具合の原因企業「分からない」
東京新聞 TOKYO Web
及川 卓也Tably株式会社 代表取締役
本件に関しては政府調達に関する事情なども背景にあるのは理解しているが、私は本質はビジョンないままに進めたことと、関係者にプロダクトに対してのオーナーシップが無かったことが原因と考える。 コロナとともに生きなければならない社会がどのような姿になるかをビジョンとして掲げ、その中でCOCOAやHER-SYSがどのように振る舞うかを考えるべきだった。もはやそれは単体アプリの話ではなく、保健所を含めたオペレーションをどのようにするべきかであったり、濃厚感染者とされた人にどのように振る舞ってもらうか、それを自治体や医療機関がどのようにサポートするかを描く必要があった。そのようなビジョンを示して、国民に変容を促すことが必要だったにも関わらず、それが行われなかった。 さらには今になって他国の状況からわかった部分もあるが、COCOAのような接触検知アプリそのものがどこまで感染拡大防止に役立つかが不透明だったという可能性を排除されたまま物事が進んでしまったのも不幸だった。技術的にもBLE (Bluetooth Low Engery) で機種間の差異が激しいAndroid端末でどこまで機能するのかは今でも疑問だ(100%完全に機能しなければいけないというアプリではないことはあるが)。 そして、一番の問題はオーナーシップの欠如だ。言い換えると、関係者の誰もがこのアプリを愛していなかったのではないかということだ。私が関係者だったら、人の命を左右するかもしれないこのアプリが動いていないかもしれないと考えたら夜も眠れない。逆に、人の命を救えるかもしれないことが強いモチベーションとなるだろう。最初のOSS開発者含め、皆が「自分の手を離れた」「私の担当外の話だから」としているように見える。プロダクトは関係者全員が自分ごととしてプロダクトの成功にコミットしない限り成功しない。日本のプロダクト力が弱い原因はここにあると考えるが、残念ながらCOCOAはそれを象徴するものとなってしまった。
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