勅使川原 真衣

心配な時期です。 他方で、毎年無料相談電話ウィークはあれど（救われる方ももちろん一定数いらっしゃるとはいえ）、毎年この時期が深刻なのだとしたら、いよいよ構造的に、学校の閉塞感を打ち破ることが喫緊の課題視されるべきです。 行き場のない状態は、どこかしらに吐き出せたほうがいいことは疑いようがありません。しかしそれは四面楚歌の状態そのものを手つかずにしていては焼け石に水と言わざるを得ません。 新しい施策を打ち出そうという話ではなく、これまで散々負ってきた「傷つき」を先生方も含め、手当て（ケア）することが今こそ求められているのだと考えます。 その意味で、「子どもの〜」と銘打つことは、その背後のおとなの（先生方の、親の、コミュニティの）ケアを含むのだと社会全体が認識したいところです。

サムネ画像のネーミングの圧と、「選んでやる」感が不用意に強すぎると思いますが……要は職場の人間関係がパフォーマンスに影響し、その「関係」とは双方向的な相性の問題だから、入れ替えをオフィシャルにタイムリーにしていきましょう、という話と理解しました。問題は個人にあるというより、個人と個人のあいだ、関係にあるというのが言うまでもなくポイントです。ゆえに、欲を言えば、ネーミングも一方的感がないほうがいいように老婆心ながら思います。

うちの子どもも小学生で、私が教育に関わる仕事をしているものですから、正直言うと当初よくある「子どもが主体性を獲得した」ストーリーかと思ってしまいました（すみません）。 引っ張り続けるのではなく、疲れたら休みたいと周りに言うリーダーシップのところ。うるっときました。「自分たちの社会は自分たちでつくるものなんだ、という実感を得られたのであればこの企画は大成功だった」はまさにこの、自他のありのままの状況の受け止め合いからはじまるのだと、味わうことのできる記事でした。 ちなみに私はこの弱さの表明ができるまでに42年を費やしました…そのくせ今も言えたり言えなかったりです。次世代にぜひ伝えたいことです。

「外資系コンサル」と一括りにできない専門性のばらつきが元々あるという話なので、タイトルに「外資系経営コンサル」とあるのは煽りかと。 コンサルのコモディティ化。“若くて学習能力の高い人材なら出身大学は問わない傾向“と途中にありますが、その方々がメーカーその他の産業ではなく、一見潰しのききそうなコンサルに流れ込んでよいのか？は別の問いでしょう。

「真面目」とはつまり、周りの多くの人がやっていること・やっているタイミングに合わせ、他者評価を参照して自分の価値を他者に問いがちな姿勢——と言い換え可能かと。それは、傍若無人で自分の価値は自分が決めるのだ、と割り切る人よりも、レッドオーシャンに突っ込みやすいし、他者評価に振り回されるので傷つきやすい面がある、ということかなぁと咀嚼します。

「ニューロダイバーシティにより、より生産的で、互いに協力し合うポジティブな職場環境が生まれ、何より発達障がい者への偏見を払拭するための社会的貢献にもなる。」 とあるが、この文中でも、職場で好意的に評価される特徴のことは「能力」とあり、そうでないものを「特性」と、おそらく無自覚に書き分けている。これぞアンコンシャスバイアスであり、スティグマであり、「偏見を払拭」する道の険しさを暗に示しているように思う。 個々人で発揮しやすい「機能」は異なる。それを「受け入れましょう」と道徳的に謳うのではなく、いかに「凸凹を組み合わせる」か？ その実践を試行錯誤するか？だと思っている。