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一級建築士が指摘する「住宅展示場」の罠。日本人が家づくりに失敗するのは「とりあえず住宅展示場」のせい
現代ビジネス
長谷 守保(株)長谷守保建築計画 建築家
私も住宅をメインに設計する立場から。 他の方も書かれているように、ハウスメーカーに敵対的な事を言っても始まらず、建築士側のPR不足と言われればそれきりです。 でもプロ同士でしたら理解できるはずですが、それには根深い問題があります。 一つは設計の「専業兼業」の問題。アメリカなどは兼業を禁止していて、つまり建築家は施工者から独立していなければならない。もしそうなら日本のHMは存在できないけれど昔からの「棟梁」が家をつくってきた文化があったからそれが実現できなかった。僕はそれを今更実現できるとは思っていないけれど、せめて設計料を明示したうえで、設計が終わった段階で止める、つまり施工までしないで設計料だけ払って、施工は他の会社に依頼する、という選択肢を持たせるべきです。 独占禁止法で抱き合わせ販売が禁止されているのと同じ趣旨で。 またそれを言うと、建築条件付きの土地は明らかに独禁法違反ですが不動産業界団体が強いからうやむやに続けられ、それがHMの営業の力になっている。 一方の設計者(建築家)たちはさまざまな団体にバラけて所属してしまっていることで、政治に対する影響力が皆無。それも改めて、上記のようなことを変革してゆけば、住宅展示場、と言う存在も変わらざるを得ない。 けどそれができないから、こんな、負け犬の遠吠えをするしかなくなる。 僕は個々の設計者がHMでは実現できないような質の設計を続けていれば、今の時代仕事は来ると思っているけど、その努力もしていない建築士がなんと多いことか。
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