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東北北部は土砂災害などに厳重警戒 台風は土曜日に東海・関東直撃へ 台風接近前から激しい雨に注意
ウェザーマップ
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
今回の台風は、中心付近の積乱雲が風で流されてしまい低い雲の渦巻きだけが残っているような状態から、再び強い積乱雲を発達させて成長しつつある過程にあります。ここでの発達が期待外れ(?)に終われば大したことはない台風ですが、予想外に立派に発達したとなると上陸直前まで発達傾向であった2019年台風15号(房総半島台風)のように予想外の強さにより対策が遅れたり被害が大きくなったりする状況が懸念されます(さすがに3年前ほど強い台風とはなり得ませんが)。 現時点では東京湾かその周辺へ到達する可能性が高くなっており、特に千葉県では3年前同様に台風の進行方向に対して右側の、風が強くなりやすい危険半円と呼ばれる側に入る可能性が高くなっています。台風そのものの発達に加えて太平洋高気圧との間の気圧差が大きくなることが強い風の原因で、台風の中心付近で急に強くなる風には注意が必要と考えています。 また降水量については、同様に台風の中心付近でよく締まった積乱雲が発達すると見込まれており、これが山にぶつかる富士山や丹沢、箱根などで特に大雨となると見込まれています。平野部についても台風が上陸する可能性がある南部では大雨についても注意が必要です。 13日は関東は朝から雨、夕方からは急に雨風が強くなりそうです。12日中には台風対策を終えておきたいところです。排水溝のつまりと、ベランダや庭に置いてあるものに特にご注意下さい。
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台風に発達してお盆休みに東日本接近か 発生すれば「台風8号」
ウェザーニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風8号になりそうでならない熱帯低気圧ですが、関東地方には13日土曜日に最も接近する見込みとなっており、場合によっては上陸という可能性も出てきていますので注意が必要です。 現時点では台風は下層の渦と活発な積乱雲がうまく一致しておらず、いわゆる台風の卵という意味で熱帯低気圧の状態にあります。これは、太平洋高気圧上空に北風がやや強く吹いていて、せっかく発達した積乱雲が台風から南にどんどん引きはがされてしまうからです。 日本に近づいたところで発達できる理由は2つあり、1つは今紀伊半島沖で暖かい海流である黒潮が蛇行しており、このためちょうどこの熱帯低気圧の進路に当たる部分で海の持っているエネルギーが十分大きいことです。もう一つは上空の風が日本付近で弱くなっているため、発達した積乱雲がしっかり中心付近に残りやすい環境場に移行してくることです。ふつう台風が日本に接近したころにはすでに勢力のピークを越えていることも多いのですが、今回は発達しながら接近する環境にありますので要注意です。 進路についてはあまりブレはなく、静岡から関東の沿岸のどこかに上陸するか、関東の南岸をなめるように通過するかのいずれかになる可能性が高いです。速度についても関東への最接近はおよそ13日昼から午後ごろとみています。 台風の進路に対し左側に入れば「可航半円」と呼ばれて風が弱く、雨を心配すればよいようなものですが、台風の進路に対し右側になると太平洋高気圧との気圧差も大きいため風が強く吹く見込みで、急に吹く暴風による被害が出る可能性はあります。 現時点で台風でもないものについて細かな進路やタイミングを考えても精度が低くあまり意味がないため、また今夜から明日に正式に台風8号となった後で、細かな進路についてみていければと考えております。
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北海道中川町で震度5強と震度5弱 地震相次ぐ 津波の心配なし
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
地震のメカニズムは東南東ー西北西に圧力軸を持つ逆断層型と速報されています。この辺りでは数少ない活断層である問寒別東方断層と整合的と考えられ、この断層ないし周辺の断層における地震活動ととらえるのが自然であると考えられます。 少し西側にサロベツ断層帯という、地震本部の長期評価の対象となり、最大でM7クラスの地震を発生させうるとされている断層もありますが、場所も向きも若干ことなるため、今回この断層は関係なさそうです。 ただし、8月4日未明には幌延町でM2~3の地震が相次いで発生し震度4が1回、震度3を2回観測する地震がありましたが、この地震は今回よりもやや北西寄りの場所で発生しており地震のメカニズムからもサロベツ断層帯ではないかと考えられます。もしかしたらですが、西隣のサロベツ断層帯の活動で動いた分のずれを、隣の問寒別東方断層でも解消しようと動いたということになるのかもしれません。 この手の地震があるといつも言っていることですが、日本では活断層と分かっていない断層もたくさん地面の下にあると考えられており、局地的な断層による地震で震度6前後の揺れにいつ見舞われてもおかしくありません(これに加えて海溝型の地震による揺れや津波の可能性が乗っかってきます)。 強い揺れに見舞われる可能性があることを考え、建物の耐震補強を行ったり、家具の固定などの揺れの対策を行っていただくようお願いいたします。
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東北北部 11日までの72時間雨量 “過去最多を大幅超の可能性”
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
今回予想される大雨で最も危ない点は、9日から12日ごろまで東北地方に梅雨前線がかかり続けることです。2018年の西日本豪雨においても、7月4日から7日にかけて梅雨前線が活発な状態でかかり続けたことによって、猛烈ではないものの強い雨が長く続いたことにより各地で土砂災害や洪水、浸水の被害が発生しました。先日の新潟を中心とした大雨では気象庁の雨量計では1時間に149mmという観測史上トップクラスの雨量を観測していますが、そのような激しい雨でなくとも、長い時間続く雨によって、あと一歩斜面が持ちこたえられずに崩壊するというタイプの災害もありますので要注意です。 総雨量については断定的なことは言えませんが、確かに可能性の一つとして500mmを超えるような雨になることは考えられます。東北地方で500mmというと、梅雨期の2か月分を超える雨量となります。西日本豪雨の時も広い範囲で7月平均雨量の2倍以上となっていました。 このシミュレーションでは白神山地を中心に大雨となっているようですが、ではそれ以外は安心かというとそんなことは全くなく、100kmほど南北にずれることはよくあることですし、目だった山地にぶつかるような場所でなくても、海上で線状降水帯が発生して陸地で平野部を直撃することもあります。 すでに道南の函館では大雨となっていますが、今後12日ごろにかけては北海道道南・青森・秋田・山形を中心に大雨に対して厳重な警戒が必要な状況となります。 短時間での強い雨も当然ですが、前述しましたように長い雨にも警戒し、この期間はできればハザードマップで大雨による被害が及ぶとされている箇所には近づかないほうが良いでしょう。自宅や職場が被害想定区域に入っている場合には、避難ルールを決めてあらかじめ避難するタイミングを決めておきましょう。避難にはできれば自動車は使わず、足元が明るい日中に徒歩で行いましょう。
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北日本はお盆休みにかけて、長丁場の危険な大雨のおそれ(杉江勇次) - 個人
Yahoo!ニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
各国の数値予報モデルによる演算で共通している特徴についていち早く紹介した記事です。 今週末から来週にかけて前線や低気圧が東北地方を通過しやすい状況が続く見込みで、地上付近には太平洋から回り込んできた湿った風が入り、上空には前線の北側の寒気が入りやすい状況が数日にわたって続く見込みとなっています。予想される雨量については予報のブレも大きく軽々しいことを言える段階にありませんが、8月3日から4日にかけての東北や北陸で発生したような状況が再現されてもまったく不思議はありません。それを上回る可能性すらあります。 数値予報モデルではよくあるのですが、「位置ずれ」を起こすことがあります。現象は割と正確に再現できているのに、その時間や位置が違うことを指します。今回の場合危ないと考えられるのは東北地方北部ですが、南北200kmほどは平気でずれる可能性がありますので、それを考えると再び新潟や山形などで危険な大雨となる可能性もあります。北側にずれた場合には大雨の経験や防災対策が弱点ともいえる北海道も危険となります。 お盆で帰省の機会もあるかと存じますが、ぜひご実家についてもハザードマップを確認し、手遅れになる前に避難することを徹底することをお勧めします。またどの災害でもそうですが、自家用車での避難は基本的には推奨されません。移動は徒歩で、持ち歩くものを限定して避難することを鉄則としていただくようお願いいたします。 先日の豪雨で一つ明るいニュースは、最も激しい豪雨災害となった新潟県荒川流域で、50年以上前の羽越豪雨の反省から声掛けが行き届き、怪我人は出したものの死者が現時点で報告されていないことです。次の雨が災害級になるかは分かりませんが、災害級の大雨が本当に災害を招くかどうかは人間の行動によっても変わります。そういう意味で「意識高い系」を普及させたいと考えています。
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なぜ今回「予測情報」は出なかった? 日本海の「線状降水帯」の特徴 15年前に初めて定義した専門家に聞くと
RCC中国放送
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
加藤博士は記事中にもありますが線状降水帯研究の第一人者で、気象界隈でその名を知らない人はいません。線状降水帯という現象自体が世界的に見てもほとんど研究が進んでいない分野で(日本で特有の現象だから?)、国際的に通る英語での名称すらまだついていません(直訳すればLinear Rain Bandとなりますが、まだコンセンサスを得たというレベルにはありません)。 また線状降水帯という言葉を気象庁が報道発表で使い始めたのは2011年の新潟・福島豪雨からで、この時から新聞にこの言葉が躍るようになったと加藤博士は述懐しておられました。 前置きが長くなりましたが、九州の東シナ海沿いで線状降水帯が発生するというのが件数としては多いものの、災害史を振り返ると日本海側の存在感も大きく、例えば今回の災害とほとんど同じ場所で発生した1967年の羽越豪雨をはじめ、1983年の島根、2004年の福井、2004年と2011年の新潟・福島など実は日本海側でも湿った空気が暖流に沿って入り込み、線状降水帯を発生させる事例は多くあります。 太平洋側でも例外ではなく、2000年の東海豪雨や、2014年には北海道でも線状降水帯による豪雨が発生しています。熱帯と似たような海面水温を持つ暖かい海流が流れて水蒸気が多く、かつ強い上空の寒気が入り積乱雲が発達しやすい場所で特に発生しやすい事象であるといえるのかもしれません。日本周辺は全世界で見てももっともその条件の揃ったところで、日本では線状降水帯の脅威からは逃れられないと考えたほうが良いかもしれません。 しかしながら個別の積乱雲を予想するには私たちの科学力がまだ及んでいないというのが適切な言い方で、まずはデータを集め、予報精度を向上させていくのに何が有効かをつかんでいくステージにあります。 正確な天気予報に期待されている皆様には申し訳ありませんが、どうぞこの現状についてご理解いただければ幸いです。
17河川氾濫、土砂災害11件 2人不明、避難対象54万人
共同通信
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
今回の大雨は天気図の形が2011年の新潟福島豪雨とよく似ており、太平洋高気圧が本州の南にあって海上から湿った空気が太平洋→東シナ海→日本海と入り込んでいて、かつ上空の気圧の谷の位置が本州上空にあるような状況だと湿った空気が山にぶつかって雲になる、という動きが続き半日以上にわたって同じような場所で雨が降ったために発生したということが言えそうです。 特に新潟県の荒川流域では4日未明に文字通りの集中豪雨となり、3時間で300mmを超える大雨を観測しました。先日の埼玉県鳩山の豪雨でも3時間で300mm弱でしたので、それを超えたとなると日本の気象観測の歴史でもトップ10には入るような記録ではないかと考えられます(気象庁の公式の記録として3時間雨量のトップは1988年4月の沖縄多良間島での383mmというのがあります)。 一般に3時間雨量で150mmを超えると何らかの災害が顕著に発生すると言われています。3日から4日にかけて青森や石川でも3時間150mmを超える雨量を観測しており、極端な豪雨の事例が九州に比べ少ない東北でもこんな大雨になるのかと認識を少し改めなければならないような状況です。 温暖化との関連は社会的関心も大きいところですが、気象学的には確率の問題なので温暖化によってどれほどその確率が上げられてしまうのかという点にフォーカスして研究が進むものと思われます。ただ一般論としては温暖化が進むと水蒸気は7%増えると言われており、今まで大雨が少なかった高緯度地域でも大雨の頻度が高くなると言われています。治水対策という意味で想定すべき大雨の基準が西日本や九州並みになってきているということは言えます。
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ペロシ下院議長搭乗のSPAR19、Flightradar24史上最多の追跡者記録
Aviation Wire
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
今回のフライトは、クアラルンプールからまっすぐに台北へ向かうとするとマレーシア、シンガポール、ベトナム、中国の海南省と香港、そして台湾の空域を飛行するのがベストとなると考えられます(直線距離で3200㎞あまり、飛行時間で5時間もかかりません)。 中国の空域を回避するとしても、南シナ海上のシンガポールとフィリピンが管轄する空域を飛行していけばそこまで遠回りにならずに問題ないように思われます。しかしながら南シナ海に中国軍が展開していることを考慮してインドネシア側まで回り込んで台湾に向かう経路を取りました。結局5000㎞を超える飛行距離となり、7時間近くの飛行となりC-40Cの性能として持っている航続距離のぎりぎり最大まで使い切るような飛行となったと考えられます。 目的はもちろん中国側に捕捉され迎撃されないことですが、あとはもう一つ、実際に台湾有事となったとしたときにどのような飛行経路が利用できるかを事前にシミュレーションした可能性があると考えられます。ウクライナの時も、紛争地帯の上空を飛行していたマレーシア航空機が誤射により撃墜される事件が発生しており、仮に台湾有事となるとその影響は南シナ海全体に及ぶ可能性が極めて高いことが分かります。すると、現在日本と東南アジアを結ぶ路線はことごとく影響を受けることとなり、737やA320などの短通路機では航続距離の関係から一度フィリピンに立ち寄って給油しなければならなくなるかもしれません。また、現在ロシア空域を避けてヨーロッパへ飛行する経路として利用されているシルクロード上空についても利用できないこととなるため、北米を経由してヨーロッパに行かざるを得ないような状況が発生するかもしれないことを示唆しています。 民間航空の発展を語るうえでは、コロナのような疾病の流行もそうですが、国家同士の紛争のような状況があると一気に需要が落ち込むものです。米国の同時多発テロでもそうでしたが、例えば1991年の湾岸戦争でも大きく需要が落ち込んだことがありました。仮に台湾有事ともなれば、湾岸戦争どころの騒ぎではすまないことは容易に想像できます。国家間に多少の争いがあることは止むを得ませんが、非戦闘員の自由な移動は保障されてしかるべきとも思います。各国の指導者の冷静な行動を望みます。
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中国ロケット残骸、無制御で落下 最大級の宇宙ごみ、米が批判
共同通信
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
中国も国際的な批判があることは百も承知でこのような行為を行っています。もっとも、言い訳として米国のスカイラブやロシアのサリュートなどの例を持ち出せることも勉強済でしょう。要するに核開発などと同じで「あなたたちが過去に通ってきた道なのに、違うやり方をしろとは随分勝手ではありませんか」ということになります。 それほどまでに中国は宇宙開発における「実効支配」を急いでいるということの裏返しになります。国際協調を重視して、後ろ指をさされないように慎重に開発を進める、というタイプの国ではないことはすでに皆知っていることですから、納得はできませんがそのように理解するしかないと思われます。 今回の打ち上げは中国の宇宙ステーション「天宮」に実験モジュールである「問天」をドッキングさせるのが目的であり、ある程度の危険は承知の上で宇宙開発を進めたい意図が透けて見えます。 これに対し国際協調的な宇宙開発を進めてきた側としてできることは、中国に一切のノウハウや資源、また資金を流さないよう努力することです。ロシアの戦争関連の問題もあり、国際宇宙ステーションの存続が相当に危ぶまれている状況ですが、これについても中国の力を借りずとも継続していける状況を示し、また中国が宇宙を軍事利用しようとすれば即座に警告を発することができるような仕組みを作っておくことが重要です。 宇宙ステーションに限らず、すでに中国は月面探査や火星探査にも手を伸ばしており、いわゆる西側諸国がまごついているうちにその目の届かないようなところまで宇宙開発を進めてしまうのではないかという懸念が生じます。少なくとも中国が今どのような宇宙開発を進めているのかについてはきちんと目を光らせ、状況を把握しておく必要があるでしょう。そのために必要な技術を磨き、必要十分な資金をきちんと供給することが重要です。日本もH3ロケットでまごついている場合ではなく、宇宙開発についてきちんとしたロードマップが必要であることをマスコミはきちんと報じるべきであると考えます。
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ニューヨークからロンドンまで3.5時間…超高速旅客機「オーバーチュア」の最新情報
Business Insider Japan
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
コンコルドもそうですが、デルタ翼の飛行機は低速飛行時は抗力(≒空気抵抗)の割合が多くなるためエンジンはそれなりに強い出力に設定する必要があります。エンジン3発の設計として一つあたり15000~20000ポンドの出力が必要といわれていましたから、機体の大きさにしてはまあまあ大きなエンジンでした(コンコルドはアフターバーナーなしなら31000ポンドのエンジンが4発でした)。この機体でも4発にすることでエンジンの開発費用や運用コストが圧縮できればそれはそれで良いことでしょう。 胴体のほうでは機体前部をやや膨らませたデザインにするのは、747がそれにあたります。初期デザインでは2階部分はほとんどなかったのですが、その後に2階部分を長くしたSUDという仕様の機体を出したところ、これが思いのほか胴体回りの気流に影響して燃費がよくなったという効果がありました。それを再現しようとしているのではとみられます。 あとコンコルドとの比較で忘れてはならないのが、離着陸時の機首部分です。コンコルドでは下方の視界確保のため機種部分がぽきっと折れるようになっていました。この機体は機首が折れるようにはなっていないようですが、これは何もしなくても下方の視界が確保されているということなのか、あるいは自動操縦や航法技術の発達により視界確保が必要ないとしているのかもしれません。 この機体が商業的に成功するかどうかを語るはまずは実機が飛んで燃費などのデータが必要です。ビジネスクラス並みの運賃でどうするかがもっとも気になるところです。
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北海道で死者14万9000人 日本・千島海溝地震で独自の被害想定
毎日新聞
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
予想される地震や津波の被害に対しては国の被害想定はもちろんですが、これとは別に各地方自治体で被害想定をまとめることは特に問題ないことで、例えば東京都では海溝型の地震や、それ以外の直下型地震についてそれぞれの被害想定を取りまとめて防災対策に生かしています。 北海道にとっては千島海溝での巨大地震が周期がおよそ400年程度とみられており、前回からすでに400年以上経過しているという背景があるため切迫した状況と考えられるだけに、地震が発生したときの状況を正確に見積もることで効果的な対策を打っていきたいと考えるのは当然とも思われます。 結果としてはやはり太平洋側の低地に市街地が広がる釧路と苫小牧がやり玉にあがりましたが、これについても死者が多いから危ないということを言いたいのではなく、例えば徒歩での避難はどこまで間に合うのか、避難所となっている場所が安全であるのか、より生存者を増やすにはどのような対策が有効であるかを考えるためのデータを与えたいだけです。これを受けて例えば両市とも市役所は確実に津波により浸水すると考えられますが、機能を失わないためにどのような設備が必要か、時間的余裕がどの程度ありどこかの建物に一時的に機能を移転するのが望ましいのか、などといったBCP対策にもつなげることができます。 公的機関でBCPが進むと、いわゆる民間企業でもBCPなど防災対策が進み、結果として被害や死者などを大きく圧縮することが可能となると考えられます。低地にある住宅地でも同じで、日ごろから避難経路や持ち物を確認し、被害が発生する前に避難するようにすれば、低体温症による問題もクリアすることができます。北海道の巨大地震に限らず応用できることですので、各企業や家庭に浸透してほしいところです。
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台風5号(ソングダー)発生 明日から奄美接近 西日本などで大雨のおそれ
ウェザーニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風5号は上空の寒気に誘発される形で発生した熱帯低気圧がもととなって発生しましたが、上空に強い風もいっしょについてきてしまったためにせっかく発達した積乱雲がどんどん流されてしまっていて、安定して台風として発達できる状況になっていません。今後も顕著な発達傾向はない見込みですが、台風の進行方向に対して右側では引き続いて積乱雲が発達しやすく気圧の差も大きく風が強い状況が続きそうで、これから進行方向右側にかかる鹿児島県やその離島では注意が必要となるでしょう。 またこの台風とは別に沖縄の南に現在低圧部(熱帯低気圧の卵)が気象庁によって解析されていますが、今後これが熱帯低気圧ないし台風として台風5号の後を追うような進路をたどる可能性が出てきています。立て続けの台風や熱帯低気圧による大雨に対し注意が必要となりそうです。 本州各地については、台風があると周辺にある上空の高気圧が強められる作用により、ちょうど本州上空にある高気圧が強められ、各地で来週前半にかけては夏らしい暑い日々となりそうです。 そしてこの先も沖縄の南では積乱雲の活動が活発な状況が続く見込みで、また熱帯低気圧が発生する可能性もあります。引き続きこの部分の動きには予断を許しません。常に最新の気象情報をご利用ください。
桜島で噴火 噴火警戒レベル5に引き上げ 33世帯に避難指示
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
桜島については普段に比べ特に巨大な噴火が発生した、あるいは巨大な噴火が切迫しているという状況ではなく、20時過ぎの爆発的噴火の際にカメラの映像から2.5kmの地点にまで到達したことが確認され、事前に気象庁から公表されている噴火警戒レベル判定基準の2.4kmを超えたため最高度のレベル5に引き上げられたというのが真相です。ただし桜島周辺の居住地域近くまで噴石が飛んだのは事実で、名指しされていますが桜島南側斜面の一部集落では避難指示が出されました。 桜島の今回の噴火については噴煙は3000m程度の高さとされており、衛星写真でもそこまで顕著に高い噴煙があったり大量の噴煙が観測される状況ではありません。桜島としては平常運転で見られる噴煙とほとんど差がない状況となっています。単に居住地近くへ噴石が飛ぶ状況となったためにいきなり高いレベルが適用されたというものになります。 ちょっと噴石が飛んだ程度で、特別警報に相当するようなレベルはやりすぎではと思われる向きもあるかもしれませんが、これは桜島に関して気象庁がコンサバティブにやらざるを得ない背景があるためです。 桜島が非常に大きな噴火を見せた1914年の大正大噴火の際、気象庁は頻発した地震データの解析が追い付かず、結果的にそれが火山性地震であり噴火が逼迫していることを把握したのが噴火のわずか10時間前となり、それまで周辺の住民から多数の問い合わせがあったにも関わらず噴火の恐れがないと回答していました。当時の東桜島村では避難が遅れたことで25名の犠牲者が発生したこともあり、桜島周辺の住民にとっては苦い記憶として定着している部分があります。噴火警戒レベル判定基準で客観的な判定を行うゆえんがあるわけですが、噴火の大きさと周辺居住地への影響がただ比例するわけではない、という良い事例なのかもしれません。 桜島については山体膨張が完全に解消したわけではなく、今後も爆発的噴火を発生させ噴石が遠くに飛ぶ状況は少なくとも今後数日は警戒する必要があるでしょう。巨大な噴火については現時点でそこまで逼迫しているわけではないのでその点は安心して大丈夫ですが、100年前の轍を踏まないような工夫が私たちに求められています。
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グリーンランドも異常気象、1日60億トンの氷が解ける
CNN.co.jp
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
60億トンというととてつもない量が融けているように聞こえますが、グリーンランドの面積で割り算すると、約0.3mmの氷が融けた計算となります。グリーンランドの氷床は平均で1700mの厚さと言われていますので、割り算すると全て融けるには約1500年かかることになります。また、夏場は氷が融けますが、冬場は雪となって積もる分がありますので、一日で何億トン融けた!ということを取り上げて慌てるべきことではありません。 ただし(ここからが大切です)、温暖化がこのまま進行した場合、融けるペースはさらに早くなり、冬場の雪の補給すらままならなくなるでしょう。すると、グリーンランドの氷が全て融けて世界中の海面が7m上昇するのは1500年ほどかかると高を括ってはいられなくなるでしょう。1500年先まで待てる話なら、1500年待っていてほしい話ですから、わざわざ自分で自分の首を絞めるべきではないことはご理解いただけるものと思います。 地球温暖化に関する議論は、要は私たちの生活に対する影響というところに着地させるのが一番です。原因が人為的か自然の摂理なのかは、究極には関係ありません。このままのペースで進んだら現在の都市が水没したり、農業生産がままならなくなったりしますが、そのペースを少しでも遅らせるように努力しませんか、少なくとも自分で自分の首を絞めることはないですよね、という話なのです。 温暖化を唱える科学者も、温暖化懐疑を唱える科学者もいますし、双方にそれなりの根拠もありますが、とりあえず私たちにできることは建設的な議論でしかありません。どんな対策があるかと言えば、できる限り温暖化ガスの排出量を減らすことですから、地道に取り組んでいくしかないのです。もしかしたら私たちは中世の錬金術のようなことをやろうとしているのかもしれませんが、その過程で得られる科学的知見は必ずあり、それは未来の人類にとって有益な財産となっているはずです。そういう視点を関係者全員が持てるようにしていきたいところです。
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九州南部・北部、19日午前に線状降水帯予測 避難の確認要請
毎日新聞
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
すでに今日、対馬で3時間雨量が200mmを超えるような大雨となり、線状降水帯が形成されたという情報が出たばかりですが、明日は九州北部および鹿児島県で線状降水帯が非常に発生しやすい環境が整ってしまいます。過去の線状降水帯や集中豪雨となった事例の特徴と共通する部分が多くあり、今回も無傷では済まないだろうという雰囲気になっています。 たとえば、東シナ海の暖かい海の上を流れてくる湿った空気が多いことが計算されていたり、その結果運ばれてくる水蒸気の量が台風の中心部並に多いことや、積乱雲が発達することで湿舌と呼ばれる天気図上の特徴や下層ジェットと呼ばれる比較的低い高度(1500m付近)で強い風が吹いていること、また積乱雲が吸い上げた空気をうまく発散してくれる上空10km以上の風の流れの場が整っていることといった、線状降水帯など極端な大雨になりやすい環境が揃ってしまっています。 毎年何回かこうした情報が出て警戒を高めることがありますが、今年についてはまさに「今こそ」です。すでに深夜ではありますが、皆さんご親戚やお知り合いにも連絡をとりつつ、身の安全を早めに確保することを心がけてください。ハザードマップ上で土砂災害や水害による被害が発生しない場所を選んで、落ち着いて準備して避難できるよう、避難情報が出る前に避難しましょう。避難所でなくとも、安全な場所にある大型の商業施設などでも良いので、ぜひ早めの行動をお願い致します。
梅雨末期のよう 海の日は西日本で激しい雨に注意 連休明けは広く雨 再び大雨の恐れ
tenki.jp
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
18日はすでに東シナ海から九州へ前線による活発な雨雲が接近する見込みで、午後から夜にかけては現時点では激しい雨は対馬海峡周辺と予想されていますが、この前線の南側には暖かく湿った空気が台風周辺部並みに流れ込んでくると予想されています。過去に水害が発生するような大雨となったパターンで、何度も痛い目にあってきたパターンであるだけに、関係者の警戒の目もひとしおです。おそらく明日にはまた九州や中国地方に線状降水帯の予報が出されることになるでしょう。 問題は時間帯と場所で、大雨となりやすい時間帯はおおむね二波あり、第一波は19日の日中、第二波は21日の日中となりそうです。場所については範囲が広く、第一波は九州地方のどこか、第二波はさらに広く中国地方から九州地方にかけてのどこかという漠然としたものでしかわかりません。先日はやや空振り気味に終わった線状降水帯の予報ですが、ポテンシャルとしては十分なところを、雨雲が停滞せず動いてくれたおかげで集中豪雨とはならずに済んだというようなものでした。今回はその時よりもさらに線状降水帯が発生しやすい状況であるだけに、本当に被害が発生するような大雨になるのではないかと心配されます。 こうしてみると、6月下旬から7月上旬の猛暑こそが一時的な暑さであり、7月中旬以降本来の気候に戻ったと考えることもできるかもしれません。その場合7月中旬から下旬の梅雨の末期は、西日本では何度も大雨や集中豪雨に見舞われている忌々しい季節ということになります。梅雨はともかく出水期はまだ続いています。今のうちから取れる対策については万全の準備をお願いいたします。
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ソラシドエア機「予期せぬ揺れ」で乗務員が骨折 那覇を離陸12分後 航空事故として調査へ
沖縄タイムス+プラス
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
当時の気象状況としては、那覇から石垣にかけての空域には顕著な揺れをもたらす前線帯等は見込まれず、散在する積乱雲はあるものの適切に回避をすれば問題ないように見受けられる状況でした。 航跡と雨雲の様子を重ねるとちょうど小さいながらも積乱雲に入ったかのように見受けられ、そこまで強い雨雲でないから回避をしなかったのか、あるいは回避をしようとしたけれども管制上の理由でできなかったのかのどちらかの状況であったと考えられます。 こういう場合客室乗務員は難しい立場にあります。コーヒーなど暑い飲み物をサーブしているときには、揺れにより乗客にやけどをさせてしまうことがあるので、どうしても自分の身を犠牲にして乗客を守ることになります。ただしその結果自分が骨折や深いやけどなどを負っては結局事故扱いとなり同じことなのですが、自分が同じ立場でもそうしますので、これはもう仕方ないと思います。 ただ、揺れがある程度予想される中においてサービスの形態は適切であったのか、積乱雲についての回避の状況がどうであったのかということは明らかになってしかるべきでしょう。 ちなみに日本の航空会社間では揺れの情報の共有化がすでに行われており、一部の細かい状況を除いておよそ全ての揺れの情報が共有されています。 また事故認定される事象が発生したと航空会社が認識すると、証拠保全のため機体や機長以下乗務員の全員をすべての乗務から外します。今回の玉突きの欠航もそのためでしょう。
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