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2024年の政府向けテクノロジートレンド
林 雅之国際大学GLOCOM 客員研究員
ガートナー社は2024年の政府向けテクノロジートレンドのトップ5を公表
本トレンドでは、公共セクターのリーダーがより良く、速く、そしてよりコスト効果的な市民サービスを提供するための指針として位置づけ
<政府向けテクノロジートレンドのトップ5>
Adaptive Security(適応型セキュリティ)
Digital Identity Ecosystems(デジタルアイデンティティエコシステム)
AI for Decision Intelligence(決定インテリジェンスのためのAI)
Digital Platform Agility(デジタルプラットフォームのアジリティ)
Programmatic Data Management(プログラマティックデータマネジメント)
グローバルITで整備すべき仕組みと機能
林 雅之国際大学GLOCOM 客員研究員
■IT部門のイネーブラーとしての4つの機能
BPM(Business Process Management)
プロセスオーナーの設定やプロセスの可視化・構造管理など、企業全体でビジネスプロセスの最適化をリード
ITBP(IT-Business Partner)
ビジネスパートナーとして事業部門をサポートし、デジタルテクノロジーを利用してビジネスモデルの革新等の新たな価値を創出する
CoE(Center Of Excellence)
新しい技術の研究や開発、データガバナンス、ITマネジメント等を標準化し、企業全体に普及・統制
OPs (ITオペレーション)
セキュリティやネットワーク、インフラ~アプリケーションの内製開発、外部利用、運用保守等のオペレーション
■4つの基盤的仕組み
「ビジネスアナリシス」
「デジタル戦略の策定・実行」
「データマネジメント」
「アセット管理」
企業は村社会からバーチャル化されたグローバル・ワンカンパニーに
林 雅之国際大学GLOCOM 客員研究員
日本企業では、“組織の壁”がもたらしている日本企業の”子会社問題”が顕在化しています。子会社の経営は基本的に親会社の人員(兼務・出向・転籍)によって執行されている傾向があり、グループ全体での人材の最適配置、活用、育成を阻んでいる可能性も指摘
欧米企業グループではHQを中心に人事・報酬制度がジョブベースで統一的に運用される一方、日本のグループ会社では“組織の壁”によってこれらがリーガルエンティティごとにバラバラ
また、それぞれの子会社においてフルセットで機能を持つ「連邦経営」が未だに残っており、グループ全体でバラバラな仕組みとなり、固定費が利益を圧迫するという課題も直面
こういった中、多数のエンティティがあたかも1つの企業体であるかのように振る舞うグローバル・ワンカンパニーの実現が重要に
自動配送ロボットのユースケースと活用の手引き
地域の産業振興に求められるデジタル基盤
林 雅之国際大学GLOCOM 客員研究員
地域の人口減少や人手・働き手不足が進行する中、地場産業の維持・発展のためには、デジタル技術を活用した労働生産性の向上や産業の高度化・合理化が不可欠。
特に、衰退が指摘されている地場産業の振興・高度化のためには、地域社会のDXを支えるデジタル基盤の実装・活用を推進することが重要。
①デジタル公共インフラ(DPI)
②通信ネットワークとカメラ・センサ等の端末、データ連携基盤やメタバース・3Dモデル、AIエンジン等が共通機能として活用
③共通機能となるミドルレイヤーでは、情報銀行、3Dモデル、デジタルツイン、メタバース、AI(データ処理)、そして、データ連携基盤など
世界で注目すべきAIの13の予測
林 雅之国際大学GLOCOM 客員研究員
<AIソフトウェアの予測>
・2030年までに、AIソフトウェア市場規模は2379億米ドルに達する
・2028年までに、北米がAIソフトウェア市場の37.4%を占める
・中国では、AIソフトウェアの採用が34.6%の成長率で増加する
・自然言語処理(NLP)ソフトウェアは、2030年までに年間1100億米ドル以上の収益を生み出す
・エッジAIソフトウェアの収益は、2030年までに1480億米ドルを超える
・AIデータサービスの収益は、4年間でほぼ4倍に増加する
<AIハードウェアの予測>
・2024年には、エッジAI RISC-Vチップセットの出荷が180万個に達する
・TinyMLデバイスの出荷は、2028年までに32%の割合で成長する
・デバイスに搭載されたAIのグローバルインストールベースは、2028年までに53億に達する
<生成AIの予測>
・生成AIは、今後7年間で12の縦断面を通じて事業実施者に4500億米ドル以上の機会を解放する
・金融サービスと小売/電子商取引は、2027年に生成AIで約800億米ドルの価値を創出する
・製造業者は、2029年に生成AIを使用して55億米ドルの追加収益を持つ
・3年以内に95%の消費者が自動車内でボイスアシスタントを使用する
安心・安全なメタバースの実現に向けての「メタバースの原則」
林 雅之国際大学GLOCOM 客員研究員
メタバースにおける民主的価値の主な要素として国際的な共通認識とした上で、メタバースの将来像の醸成を図ること
① メタバースが自由で開かれた場として提供され、世界で広く享受されること
② メタバース上でユーザが主体的に行動できること
③ メタバース上での活動を通じて物理空間及び仮想空間内における個人の尊厳が尊重されること
<メタバースの原則(1次案)>
■メタバースの自主・自律的な発展に関する原則
オープン性・イノベーション、多様性・包摂性、リテラシー、コミュニティから構成
■メタバースの信頼性向上に関する原則
透明性・説明性、アカウンタビリティ 、プライバシー、セキュリティから構成
NORMAL
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