ホーム
180フォロー
320フォロワー
【実録】炎上した精神科医が、「心を守る」ためにやったこと
中居 広起NewsPicks 記者
炎上への「処方箋」として、自らも炎上を経験した小児精神科医の内田舞・ハーバード大学准教授が、認知行動療法にも使われる「再評価」という手法を伝授してくれました。
再評価とは、ある出来事についてネガティブな感情が湧き出たときに、いったん立ち止まって、その感情や前後にあるものを見つめ直すことです。
この 再評価を実践する際の重要な要素として「内的評価」というものがあります。
自分の努力や生きがい、「自分が何者であるか」という内定評価をしっかり持っていれば、SNSなどで流れてくる「外的評価」がどうなっても自尊心が揺らぐことはない。
個人的には、これこそが情報が氾濫する現代社会において自分を見失わないための大原則なのだろうと得心しました。
【必須教養】なぜ、世間では「炎上」が増え続けるのか
中居 広起NewsPicks 記者
山口真一・国際大学准教授(計量経済学)によると、最新の炎上のトレンドとして、インフルエンサーとマスコミ(主に週刊誌)の「共振現象」があると指摘しています。
週刊誌がすっぱ抜いた記事をインフルエンサーが取り上げる。すると、インフルエンサーのもとにタレコミが殺到して、今度はインフルエンサーが独自の取材に基づく記事を投稿する。
週刊誌側も、インフルエンサーが引用することで記事が読まれるので、ある意味共存して炎上を拡大させるというものです。こうした現象が今後も広がっていきそうです。
また、記事には盛り込めませんでしたが、炎上の一種として被害者バッシングが起きるのは、心理学的な要因として「公正世界観(公正世界仮説)」という認知バイアスがあるからです。
簡単に言うと「悪い結果が起きたのは悪いことをしていたからだ(その逆もしかり)」というもので、しばしば性犯罪などが起きたときに被害者の方が批判されるといった現象に見られます。
なぜこういうバイアスが生じるのかというと、「人には、見聞きした悲劇が、自分自身や自分の家族とは関係ない他人事だという証拠を見つけ出したいという欲求があるからだ」と北村英哉・東洋大学教授(社会心理学)は、指摘しています。
世の中は偶然に満ちているはずなのに、その曖昧さに耐えられず、ついつい因果関係を求めてしまう。すると心はどんどん疲弊していきます。
知らず知らずのうちにこうしたバイアスの罠にはまらないように、気をつけようと思います。
「機能性表示食品」として届け出された全製品のうち約2割を事業者が撤回 小林製薬の「紅麹」問題受け消費者庁は5月末めどにあり方を取りまとめへ
中居 広起NewsPicks 記者
小林製薬の紅麹サプリの問題が、ついに他の機能性表示食品に波及しました。機能性表示食品は企業が安全性の評価結果や機能性の根拠となる臨床試験や文献調査の結果を消費者庁に届け出し、受理されれば販売できます。
一般の食品は「コレステロールを下げる」などの効果を表示できませんが、国が個別に許可した特定保健用食品 (トクホ)と国の規格基準に適合した栄養機能食品は、こういった効果を表示できます。しかし、審査や基準のハードルは高く、企業にとっては使いづらい制度でした。
そこに登場したのが、機能性表示食品です。機能性表示食品なら審査なしで、健康増進に役立つことなどを消費者に伝えることができるので、使い勝手が良く届け出が爆増したというわけです。
ただ、制度を管轄するのが消費者庁なのに対し、食中毒が起きた場合の対応は厚労省が所管する保健所なので、対応が一元化されていないといった問題もあります。
紅麹サプリの問題は、この課題を浮き彫りにしました。今後、機能性表示食品の制度自体の見直しにも波及するかもしれません。
【超簡単】怒りを鎮める「最も」簡単な方法が発見された
中居 広起NewsPicks 記者
名古屋大学の研究グループが、客観的なエビデンスに基づいた「最も」簡単な怒りの鎮め方を発見したと発表しました。
それは「怒り」の内容を紙に書いて捨てるだけ。なんとも手軽な方法で、誰でも今日から実践できそうです。
そして実は、よく似た「儀式」が古来から行われている例もあるようです。
愛知県清須市にある日吉神社では、苦しみや、悲しみ、恨みなど捨てたいと思っている感情を「はきだし皿」という皿に封じ込め、境内の所定の場所で割るという習わしがあります。感情のわだかまりや執着を祓い清めるのが目的とのことです。
思いをモノに重ね合わせることを、認知科学では「プロジェクション(投射)」と呼ぶそうですが、私たち人間は、こうした心の働きを経験的に知っていたのかもしれません。
【朗報】中年太りの仕組みが解明された
【提言】「出口なき迷路」。日本の核ごみ問題への処方箋
中居 広起NewsPicks 記者
日本の核のごみは、いったいどこに捨てられることになるのか──。
高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定を巡り、北海道の寿都町と神恵内村で行われていた「文献調査」の報告書案が2月13日に公表されました。
今後、経済産業省の審議会で数か月かけて議論され、正式な報告書がまとめられる予定です。
一方で、町村長と北海道知事の同意がなければ、次の段階の「概要調査」に進むことはできません。
日本の核のごみ問題は、どこへゆくのか。果たして現在の最終処分の方法や候補地の選び方に問題はないのか。
内閣府原子力委員会の委員長代理として国の原子力政策に関わった、長崎大学の鈴木達治郎教授へのインタビューをお届けします。
【徹底解説】核のごみ処分、ニッポンの現在地
中居 広起NewsPicks 記者
最終処分場は、どこに作られるのか、安全なのか、いくらかかるのか──。3つのポイントに絞って、徹底解説しました。
原発を動かしていいる以上、他人事にはできない核のごみの問題ですが、まさか自分の住む街やゆかりのある地域に処分場ができるなんてことは、なかなか想像がつかない話だと思います。
一方で、処分に関わる費用については、私たちがすでに支払っている電気料金が原資になっていると聞けば、少しは身近な問題として感じられるかもしれません。
そしてその費用は今も、増え続けています。いったいなぜでしょうか。そこには日本特有の事情があるようです。記事ではその理由も解説しています。
3つのポイントを通して、少しでも最終処分の問題に関心を持っていただければ幸いです。
【衝撃】スノーピークが前年比99.9%減益でMBO実施へ
中居 広起NewsPicks 記者
決算説明会は20日午後6時からオンラインで開催される予定でしたが、1時間半ほど前になって、Zoomで設定されていたウェビナーが突然キャンセルされました。もしやと思い待ち構えていると、立て続けに説明会中止のお知らせが。
MBOの方針については、発表前に海外メディアなどが報じていたので、当然説明会でもその話題になるだろうと思っていましたが、まさか説明会自体が中止になるとは思いませんでした。
40ページにわたる「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」には、MBO実施を決定するまでの経緯が事細かに書かれていましたが、やはり、山井社長の生の声でその理由や今後の方針について聞きたかったというのが正直なところです。
今後改めてそのような機会を設けていただくことに期待します。
【株価2倍】三菱重工を浮上させた意外すぎる事業
中居 広起NewsPicks 記者
先日、新型主力ロケット「H3」が種子島宇宙センターから打ち上げられ、搭載した衛星を正常に分離してプロジェクトは成功しました。
三菱重工といえば、H3を始め日本の大型ロケットの開発や、航空機製造などの事業で知られていますが、現在の稼ぎ頭は火力発電用のガスタービンです。
世界的な脱炭素の潮流の中で、化石燃料を燃やして二酸化炭素を大量に排出する火力発電は風前の灯か……。ですが実は、石炭火力から、CO2の排出量が半分の液化天然ガス(LNG)への転換が進み、ガスタービンが世界中で売れているのです。
一方、昨年12月のCOP28でも「化石燃料からの脱却」を進めていくことが合意されたばかり。天然ガスは脱炭素への「移行燃料」としての役割が一定認められたとの指摘もありますが、長期的には削減されていく流れに変わりありません。
ガスタービンの好調な売れ行きは、移行期の一時的なものに過ぎないのか──。どうやら三菱重工には、その先を見据えた秘策があるようです。
NORMAL
投稿したコメント