野原 弘輔

私は大方の予想に反して、民主党(バイデン)有利と思ってます。追い詰められれば、追い詰められるほど、嫌トランプの動きが広がるからです。 金曜日の討論会でも、トランプはほとんど何も政策については話をしませんでした。2020年よりも更に酷い。こういうのを冷静に見ている一般市民は民主だけでなく共和党にも、無党派には相当数いて、彼らが動けばトランプ再選はないでしょう。 ただ、民主党側からすると、バイデンが余りに酷すぎたので、その流れが作れるか不安を覚えたのは間違いありません。報道されている通り、これまでバイデン大統領の健康状態をひた隠してきたホワイトハウスに対する怒りも根底にあると思います。 一方で、こうやって候補者を見てみると、その流れを起こせそうな人が非常に少ないのも事実です。カマラハリス副大統領は大変不人気ですし、ブディジェッジ運輸長官はゲイをカミングアウトしています(能力も人気もありそうだが、カマラハリスとの組み合わせは厳しい)。 ウィットマー州知事は、コロナの時に名を上げて人気もありますね。ニューサムが一番オーソドックスな候補ですが、カリフォルニアですからね。。 ミシェルオバマ待望論(VPでも)が出てくるのはよく分かります。

トランプ氏は起訴された34件で全て有罪になり、重犯罪を犯した最初の大統領になりました。。。 トランプ氏は勝てると思っていたようです。というのも、今回の裁判でトランプの関与を直接証言したのは元顧問弁護士のマイケルコーエン氏だけだからです(本件は、トランプからコーエンへの支払いがポルノスターの口止め料か否かが焦点)。この人は、トランプの腹心で色々問題もあるし、そもそもトランプを裏切った人です。弁護団は、コーエンの個人攻撃を作戦の中心に据えていました。 この判決、熱狂的なファンは気にもしないでしょうが、流石に中間層は投票しにくくなりそうです。 いずれにしても接戦なだけに、その影響が気になりますね。

銀行のコンプラ対応に問題があるのは分かりますが、この方も問題ありそうですね。 退職勧奨されるようなら、辞めればいいのに。 4年間も時間を無駄にして、こんな経緯で裁判では、いい転職も出来ない。 銀行の待遇が捨てきれなくてこうなっているのだから、自業自得という面もあると思います。 通報制度を何度も利用するって、それで何となく分かりますが。。。

オリエンタリズムとは言いますが、西洋思想のような極があるわけではなく、実際には多様化です。 グローバルサウスの話で、中国、インド、アフリカなどがG7に対抗する構図と似てますよね。対抗はするけど、まとまるわけでない。まとまれない。 X世代などが、多様性や被差別についての関心が高いのは世界的な事実だと思います。 それが本当に社会を、世界を動かす力になるのか、その上で、どんな世界を理想としていくのかは我々も考えないと課題だと思います。 ただ、そこまでのことを考えて抗議行動に参加してる人よりも、イスラエルにもう少し言えよ、出来ることあるよね、というバイデン政権に対するプレッシャーの必要性を感じている人の方が圧倒的に多いと思います。

そもそも、数億円の売上の何千倍ものバリュエーションがつくのが異常。 トランプが大統領になり、仮に、全てのメディアを排除して自分のSNSに寄せることができれば、今の株価も正当化できるのかもしれませんが。。。実際には、そんな事はあり得ません。 プレスクラブも残るでしょうし、既存のメディアを超越する要素も殆どないでしょう。 それよりも、大統領候補が自分の発信を、自分が所有するプラットフォームの寄せて、バリュエーションをあげて訴訟費用を賄うとか、異次元すぎて。。。しかも高株価は熱狂的な支持者が作っていると言われていて、彼を信じる層の献身には本当に驚かされます。 いずれにしても、その期待は裏切られる可能性はそれなりに高いように思いますが、 そうなった時に、アメリカがどうなるのか。。本当に内戦のようになるのではないかと心配です。

共和党の2州の結果を見てもトランプ氏が大統領候補になるのはほぼ確実。 一方で、ニッキーヘイリー氏の献金者(大口ドナー、エリート層)がトランプ支持に転じる気配もなく、今後、間違いなくトランプ氏陣営は中道層、エリート層の取り込みに苦労します。 そして、このテイラースイフト旋風。こういう流れが続けば、間違いなくバイデンは相当有利に大統領選挙を進められます。 保守系メディアが陰謀論を唱えるのもよく分かります。 ただ、3回目の選挙で支持者が固まれば固まるほど、こういう陰謀論はコアな支持者以外には届きません。 私はトランプ氏、トランプの共和党は今回で終わるような気がしています。