永濱 利廣

体感インフレ高まると、もっと高くなる前に買おうというよりも節約しようとなってしまうデフレマインドのほうが深刻でしょう。

世界ランクだけで見ても、日本の１３位に対してアルゼンチン９位ですから、かなりの強敵ですね。

前回介入がそうだったように、ドル円ピークアウトのタイミングでの介入を狙っているのかもしれません。

完全失業者は季節調整済み前月比＋１万人増えましたが、就業者数は同＋５万人増えてますから、実質的に雇用環境は改善といえるでしょう。 背景には、非労働力人口が同▲９万に減っていることからもわかる通り、労働参加率の上昇があります。 また、失業者は増えたとはいえ、主因は自発的失業者の増加で、むしろ非自発的失業は▲６万人減っています。 とはいえ、一方で倒産件数が増えてますから、引き続き雇用環境には注意が必要であることには変わりないでしょう。

最大の押上要因は生鮮食品除く食料品で、これだけでコアCPIを＋1.9％ポイント押し上げています。 しかし、ここについてはすでに小売りの現場で節約志向が強まっていることから値下げが始まっていることに加え、来月から小麦の政府売り渡し価格が1割以上下がりますので、エネルギー除くcpiのさらなる伸び鈍化は必至でしょう。

でも、そもそもコロナ前よりまだ日本への直行便がかなり少ないようですので、さすがにコロナ前ほどは来ないのではと思います。