ホーム
24フォロー
11フォロワー
新型コロナ治療薬を探すドクターが頼る「AIの力」
大村 淳一Laval university, Canada 循環器内科医、postdoctoral fellow
疾患に対する治療ターゲット(治療効果を示す遺伝子やたんぱく質()を過去の論文から検索するいうことは AI 以前から研究者たちは行なっています。 AI を介することでこの文献検索のプロセスが効率化することは良いことですね。
ですが、前臨床試験(疾患の動物モデルでの効果検証)で良い結果を示した多くの治療ターゲットが臨床試験において、その効果が実証されないことは珍しくありません。
また有効性が示されても有害事象(副作用のこと)から、安全性の理由より市場まで到達しない化合物も多いです。今回の記事で紹介されている薬剤(バリシチニブ)は既に臨床現場で使用されており、安全性が明らかになっていることは大きなポイントだと考えます。
AIによる文献検査での治療ターゲットの確定+ドラッグ・リポジショニング (ヒトでの安全性と体内動態が実績によって既に確認されている既存薬から,新たな薬効を見つけ出し,実用化につなげていこうという研究手法)は新規性があり興味深い。
市販実績があり,臨床レベルにおける安全性と体内動態が確認されていることによる「確実性」と,多くの既存データを使用できる「低コスト性」をバリシチニブは有しています。
COVID-19における治療薬としての可能性を検証する臨床試験の結果を待ちたいと思います。
都が買い物「3日に1回」要請 スーパー密集解消、商店街支援も
大村 淳一Laval university, Canada 循環器内科医、postdoctoral fellow
カナダ ケベックに住んでいます。
食料品店における、購買者の行動変容が既におきています。
食料品店の入口での手指消毒や2mのphysical distancing、入店後の移動方向の制限(一方通行になり、買い物客が交差しない)、不用意に商品を手に取らない、高齢者等(コロナウイルス重症化のハイリスク群)へのデリバリーサービス等。
このように感染を防ぐことが食料品店員を含むエッセンシャルワーカーの感染を防ぐと説明を受けています。
東京都による今回のアナウンスがエッセンシャルワーカーの感染を防ぐ効果を示すことを期待します。医療のみならず、食料品店、流通業、一次産業に携わる人を疲弊させない、感染させないことは非常に大切だと思います。なぜなら、これらの産業は社会のインフラだから。自助努力による新たな環境(コロナパンデミック)への適応が良く語られるが、これらの産業には国策としての保護も同じように必要と思う。自粛要請と村八分がセットになっている同調圧力だけでコロナウイルスパンデミックのコントロールができるか不安。
NORMAL
投稿したコメント