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「裏金でぜーんぶ処理するから」“常軌を逸した散財ぶり” 楽天モバイル巨額詐欺事件 300億円詐取か 元部長側と妻とのやりとり
小川 一毎日新聞 客員編集委員
この事件を知って真っ先に想起したのは、2001年に発覚した外務省機密費流用事件でした。首相外遊などを担当したロジの責任者が10億円近い官房機密費を受領し、その大半を詐取していた事件です。逮捕された外務官僚は、競走馬14頭を保有、馬に愛人の名前をつけていました。愛人とは高級ホテルで会い、もちろんそのお金も経費で落としていました。ゴルフ会員権、高級マンションも。人間の悲しい性ですが、私たちの社会は人の財布のことに口を出さないことを美学にしている面が確かにあります。だから、小さな工務店の経理担当であれ、100億円を動かす経営幹部であれ、ブラックボックスに容易に隠れることができるのだと思います。
まったく関係のない話ですが、今回の使い込みの主人公は、愛妻家ですね。かつてこういう事件が起きた時、必ずといっていいほど愛人の存在があったものです。時代の変遷を思います。
北朝鮮 弾道ミサイルの可能性あるもの発射 落下か
小川 一毎日新聞 客員編集委員
北朝鮮はミサイル発射の世界の反応の弱さに苛立ち、頻繁に繰り返すことで余計に反応が弱くなる結果を招いています。北朝鮮は深刻な食糧事情から国の外の危機をあおる必要があり、そのためでもあるミサイル発射によって国の財務が悪化し食糧事情がさらに深刻になるという悪循環に陥っているとみられます。一方の日本の国民はミサイル発射に狎れてしまい思考停止に近い状態になりつつあります。もともとテポドンや銀河の発射があった10数年以上前から日本国民の関心は薄く、新聞号外を出してもほとんど受け取ってもらえず、号外をさばくのに苦労した経験があります。
双方の思惑違い、惰性と緊張感のなさ、こうした流れの中にはいつも大きな落とし穴が潜んでいます。そのことを強く懸念します。
統一選、23日スタート、子育て、少子化で論戦―9知事選が告示
小川 一毎日新聞 客員編集委員
今回の統一地方選の注目点は、地方選そのものより第二ラウンドに衆院で4選挙区、参院で1選挙区の補欠選挙が同時に行われることでしょう。第一ラウンドの知事選・政令市長選でサプライズが起きると、それが国政選挙に影響を与えて政局を動かす可能性があります。もうひとつの注目点は、統一教会と関係の深い地方議員を有権者がどう審判するかだと思います。その結果が、国政に直接影響を与えることはないでしょうが、統一教会と関係する国会議員の動きに微妙に絡んでくるとみられます。それは同性婚や夫婦別姓といった政治の判断にもつながっていきます。その意味では、後世から見て大きな意味を持つ選挙になる可能性があります。
高市大臣が「質問しないで」答弁を撤回 委員長が異例の厳重注意「敬愛の精神忘れている」
小川 一毎日新聞 客員編集委員
君子の綸言汗の如し。政治家は言葉により重い責任を持たねばなりません。そして、自分が発した言葉の責任に追い込まれていくのが政治家です。高市氏は今、まさにその状況にあります。少し気になるのは、自民党の中の彼女への冷たい空気です。政治の常道からの空気感ならいいのですが、そこに女性への古い時代のまなざしが入っているとすれば了解できません。ただ、それはあくまでも枝葉の話。幹の話に戻ると、一連の言論弾圧とも言える動きについて、きちんと高市氏は説明し切らなければいけません。高市氏が今後も宰相候補でいられるかどうかは、そこにかかっています。理解者の安倍晋三氏はもういません。さすがの説明力だったと後世に言われるような対応ができるかどうか。逃げ切ろうと考えたら、より重いダメージを負うことになります。
警察庁長官狙撃事件「実行犯逃走手助け」 当時参考人の元自衛官新証言
小川 一毎日新聞 客員編集委員
毎日新聞が一面トップで報じています。私は現役時代、警視庁記者としてオウム真理教事件を担当しました。当時は国松長官狙撃事件をオウムの犯行だと疑いもしませんでした。しかし狙撃犯とみられていた信者が10数年の逃亡の末、逮捕され、国松長官狙撃事件との関係が解明されなかったことから、オウムの犯行との見方そのものを疑うようになりました。そして2018年、出版されたのが衝撃の本、原雄一著書「宿命 警察庁長官狙撃事件 捜査第一課元刑事の23年」でした。捜査一筋、日本の刑事警察の誉れとも言える警視庁捜査一課からの内部告発であり、その内容は、まったく別の犯人の仕業であることを明確に語っていました。この本が出た後、警察庁の元最高幹部たちから話を聞いて回りました。「デタラメ〕と根拠を挙げずに否定する人がほとんどで、ごく一部は細かな矛盾点を挙げて「犯人じゃない」と否定しました。ただ、それぞれの目には自信のなさが色濃くありました。この説については、NHKスペシャル未解決事件や鹿島圭介氏のノンフィクションがさらに追求しています。
今回の毎日新聞の報道は、警察が否定してきたことを反転させる意味合いがあります。共犯者の証言は重く、この事件のナゾがついに解けようとしています。

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