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ベンチャーキャピタル規範策定、有識者会議で異例の反発 - 日本経済新聞
日本経済新聞
朝倉 祐介アニマルスピリッツ 代表パートナー
海外機関投資家からの資金流入を促すために公正価値評価の導入を促進するのは良いのですが、これを全VCに対して一律に課すことになると、二桁億円前半規模のファンドは実質的に組成が不可能になると思います。 監査等の対応コストで年間に数千万円は追加費用が生じることになり、これでは肝心のベンチャーキャピタリストを採用することができません。 ましてや新規VCによる一桁億円規模の1号ファンドなど設立できるはずもありません。意図せずして、既存VCにとっての強固な参入障壁として機能することになるでしょう。 新規参入は不要でマイクロファンドは一律に退場せよというのが政策意図なのであるとすれば、さすがにそれは乱暴な議論でしょう。 機関投資家からの資金獲得を目指す大規模ファンド向けの枠組み整備を進めようということであれば結構な話だと思います。 また、「投資先の経営支援」といった文言を見るに、どうも官界の方々はVCの経営手腕なるものに幻想を抱いているのではないかと、「支援」を受けるスタートアップ経営者の立場だった現VCとしては感じる次第です。 経営経験の乏しい人間の筋違いなご指導なんて迷惑で不必要です。
【真相】あの有名な社外役員、株主総会の前日に謎の辞任
NewsPicks編集部
朝倉 祐介アニマルスピリッツ 代表パートナー
過去にインサイダー疑惑等も追求しているNewsPicksきっての社会派番組ということでおっかなびっくり出演しましたが、一連の経緯を説明する良い機会になりました。本来は株主総会の場でご質問いただければいくらでもお答えしたんですけどね。 社外取締役の役割は「企業価値の向上」と「少数株主の保護」を担う「社内アクティビスト」であると考えています。そうした職責の下、面と向かって言いにくいことも取締役会では相当踏み込んでお伝えしてきたつもりです。 これからの経営体制の移行を責任持って見届けることができないのは心残りですし、議決権行使助言会社のISSやグラスルイス、大量保有株主であるオアシスからも再任にご賛同いただいていた中で少数株主のご期待に応えられないのは残念ではありますが、社外取締役はあくまで株主からの負託を受けて活動するもの。必要とされる限りは職責の完遂に務めますし、不要と言われれば去るのみです。社外取締役のポストに執着する気は毛頭ありません。 以下、取材時のご質問にお答えした内容の内、動画から漏れたものを列記します。 ・オアシス・マネジメントとのコミュニケーションについて 独立社外取締役全員が1on1を実施している。非常に建設的な議論ができたし、指摘や提案の多くはリーズナブルな内容だったと自分は認識している。一部、外部からわかりづらい内容については自身の見解を伝えた。 ・佐藤氏の実績 佐藤氏が社長に就任して以降、企業価値は20倍以上に成長している。これは特筆に値する実績だと評価している。 ・社外取締役としての取り組み コミックスマート社のスピンアウトやOBガバナンスの撤廃など、執行側の方針に真っ向から反対する主張も時にはした。電通グループとの資本提携に際しては少数株主保護の観点と先方の支配権獲得を踏まえ、第三者割当増資における割当価格へのプレミアム上乗せやEPSベースでの説明追加などを最後まで主張した。 なお、取締役会における執行側の提案のほとんどは極めて真っ当な内容でした。 私自身はセプテーニには非常に大きな可能性があると思っていますし、大変好きな会社でもあります。 新経営チームの皆さんが新生セプテーニのさらなる発展を実現されることを心から望んでいますし、残られる独立社外取締役の皆さんも健全な緊張感を持って経営の意思決定をされることと期待しています。
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