Picks
73フォロー
1668フォロワー
日銀、大規模緩和策の維持決定 低金利で経済下支え、全員一致
共同通信
馬渕 磨理子日本金融経済研究所・代表理事 経済アナリスト
会見を拝見して。 従前の説明と相違はない印象です。ただ、今回の会見で、あらためて確認できたこと。内閣府の見通しや総務省の家計調査と日銀の見通しには乖離があるということです。 まず、需要ギャップについて。安定的な賃金上昇を伴う物価上昇に自信を持つには『強い総需要に支えられて賃上と物価が好循環を迎える姿が確認できることが重要であり、その確認に時間がかかっている』との回答。内閣府の調査で「需給ギャップがプラスに浮上」したことで需給ギャップ解消されたという見解もありますが。植田総裁の今回の発言から「需要はまだまだ必要」だと考えているというメッセージだと受け取れると思います。 そして、家計調査では家計消費支出5か月連続のマイナスですが。日銀のヒアリングでは家計は7月は緩やかな回復で8月も回復傾向との判断しているとのこと。日銀の調査と家計調査との整合性については今後、検討すると、乖離を認めるています。 政府の調査データと日銀の考え方が必ずしも一致しているわけではないわけですが。「需給ギャップ」や「家計消費支出」については政策に直結するデータですので、この部分の乖離の視点は重要かと思います。 そして、一貫して「賃金上昇」が確認できるまでは短期金利は触らないというご説明でした。
235Picks
NORMAL