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【冨山和彦】全ビジネスパーソンは今、「法律」を学ぶべきだ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
リーガルマインドというものを、ビジネスパーソンとして意識させられたシーンが、いくつかあります。一つは海外企業のPMIに携わった瞬間、最後は自身がM&Aの責任者になった瞬間。海外企業では法務責任者がCBO(事業開発責任者)を担うのは普通でしたし、M&Aにおいては法務がわかっていないと話にならない。
リーガルとプログラミングは、目的やインターフェースは違えど、プロセスや思考は近いところはあるかもしれません。与件・タームを整理したうえでそれを専門的な言語で表現したうえで実行し、効力を発生させる。
コンサル時代に、まさに冨山さんのような方が、経営共創基盤のコンセプトを通じて、「コンサルは法務に無知すぎる」と言っていたのを思い出しますが、今ならばものすごくうなずけます。世の中の仕組み=法的枠組みを理解し、良い意味でそれをハックする、というマインドが重要ですね
30代の親たちの消費行動に「アルファ世代」が想像以上の影響を与えていた | 「お金」に対する意識が高い世代
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
アルファ世代=「ゲートウェイ世代」。つまり、2010年代序盤〜2020年代半ば生まれのアルファ世代を通して、その親であるミレニアル世代に対してのマーケティングアクセスができるということ。
むかしのビジネス書において、マーケティングするうえで難しい商材の一つとして朝食用の食品が挙げられてた記憶があります。利用者が子供や父親がメインである一方で意思決定者は母親であることが典型的である、つまり利用者と意思決定者が異なるのでマーケティングが難しい、と。
一方で現代においては、これは逆にユニークなビジネスチャンス。アルファ世代でさえスマホを保有しているためダイレクトなアクセスができるし、同世代だけでなく一つ上の世代にインフルエンスが及ぶというのは、一石二鳥。アルファ世代が10代半ばを迎えるタイミングに向けてこの流れは重要になるかもしれませんね。
なぜ日本はITに“めっぽう”弱いのか? 根本原因が「大学教育とOJT」と言えるワケ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
日本のIT産業が立ち遅れているということの根本原因は、日本企業の伝統教育「OJT」と国の“間違った”資源配分である、という主張。他にも、企業サイドの観点からいくと、よく言われる戦略的思考の欠如やイノベーションを阻害する社会文化的構造など、上にあげたような国の政策的な部分だけでなく、複合的な要因がありそうですね。
つまるところ、そうしたITや昨今のAIのような先端技術における教育・研究・応用(産業への適用)が根本にあって、企業サイドとしてもそれを求めていないし、その活かし方も十分にわかっていない(ので優秀な技術や人材は外に流出してしまう)、という流れに思える。
でもよくよく考えると、かつてはこの先端領域で日本は勝っていたわけであり、またこのITやAIといった産業で世界トップに伍していくのが本当に正しい戦略方針なのか、というのもありますね。日本のグランドビジョンが失われてしまった、というのがことの本質なのではないか(なので再設定するのが良いのではないか)、という気もします。
【独自】アップルの「次期CEO」が判明した
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
ベンチャー・スタートアップ界隈でも、CEOのサクセションの事例が昨今、増えてきていますね。経営において最重要のテーマである一方で、なかなか外に出てきづいらテーマでもあります。
Appleも実質的に2度目のサクセッションですが、社内外に対する影響は大きいでしょうし、ここで書かれているようなこと以上に、長く、慎重に検討を重ねてきているものと推測します。
指名報酬委員会のような機構を入れて、現CEOではない議長をたててこうしたサクセッションの取り組みを、数年の時間軸で進めるような日本企業も増えてきており、良い傾向なのではないでしょうか。今後のAppleのサクセッションの動向には注目ですね。
【独占】プロ集団が教える「社会人の生成AI使い倒し術」全公開
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
お金を払ってでも使いたい機能は、GPTsの作成と活用(cf. ChatGPT)、画像生成サービスの活用(cf. Midjourney)、リサーチと情報収集(cf. Perplexity Pro)、業務効率化とワークフロー改善(cf. API, GAS)、の4つ。
サンプル数が少ない・かたよっているのでこれが世の中の標準的な傾向とは思わないですが、使っている人は使っているし、お金を払う人は払う、ということですね。払い続けている人がどのくらいいるかは気になるところ。
Googleが肝入りで始めたGeminiが引き続き苦戦していて、ClaudeやPerplexityにも遅れをとっているというのは印象的。汎用的でマルチモーダルな生成AIはChatGPT一択になりつつあってGeminiは劣勢、一方でリサーチに強みをもつPerplexityなどはChatGPTと併用する人も多い、という感じでしょうかね。
【読書】「優しさ」だけのリーダーシップでは時代遅れだ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
マッキンゼーにおけるリーダーシップの定義は、かなり幅広かったです。Client Leadership, Thougt Leadership, Entrepreneurial Leadership, People Leadershipなど。まずは何よりもクライアントへ価値を出す。すべてはユーザーのために。
ただし、それをやるためには、課題を設定してそれを分解して優先度を立てて仮説を立てるThought Leadershipも重要だし、自ら動き自ら示す"Enterpreneurial Leadership"も重要だし(それを理解するまわりのFollowershipもあわせて)、最終アウトプットを出せるチームを動かすための"People Leadership"も必要。
マネージャーごとにこのLeadershipの資質を適切に評価し、ガイドし、補完できる仕組みがあったのが素晴らしかったですね。マッキンゼーの評価の仕組みのすごさについては、↓にてお話させていただきました
https://newspicks.com/news/3698133/?ref=user_280855
都市と自然を“なめらか”につなぐ、最新別荘ライフのススメ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
世のサービスには、役に立つもの(cf. Doing)と意味のあること(cf. Being)、があると思っています。 福島さんの語る暮らしの中での「余白」は、後者の「意味」に働きかけるとても重要なものだと思っています。センスメイキング。
これだけ世の中が便利になりつづけ、「役に立つ」ものがあふれた中で、ヒトはより「意味のある」ことの重要さに気づき始めているのではないでしょうか。
『オンライン時代の戦略的リモート・マネジメント』という著作にも書きましたが、これは、個人についても、組織についても言えることだと思います。
www.amazon.co.jp/dp/B096RTDTF6
つまり、個人としてのBeing(cf. 自己効力感や心のレジリエンス)や、組織としてのBeing(cf. 目的意識や仲間同志の信頼関係)をどう高めていけるか、という問いがより重要になってくるということです。
安宅さんが進めていらっしゃる「風の谷」構想ではないですが、課題先進国・日本において、都市化が進み切ったその先の未来の社会における「住まい方≒生き方」をどう考えるかは重要な社会課題の一つ。その意味でも、SANUはすばらしい社会実験・実装をしているな、と感じています。ぜひこの新たなモデルが今後ますます広がっていってほしいですね。
【ビザスクCEO】米国M&Aで大赤字。「リサーチ不足」を猛省
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
こうしたチャレンジとそこからの学びをインタビューで赤裸々に語ってくれるCEOの端羽さんの姿勢に感謝。きっとここでは書き切れない・語り切れないほどのHard Thingsだらけだったと思いますが、大胆な挑戦に、勝手ながら賞賛をお送りしたいと思います。
個人的にも過去、楽天に在籍した時代にも国際部という部門にいて、主にデジタルコンテンツのサービスのM&A・PMIに携わる中で、数百億円規模の減損・全損を経験し、グローバルPMIの難しさを実感し、たくさんの学びを得ました。
少し前の本ですが、森本さんの『SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだグローバル・リーダーの流儀』で述べられている、労働観・組織・人材育成・コミュニケーション・リーダーシップの「5つの谷」は当時、早めに知っていればと思わせてくれる良著でした。
日本のインターネットサービスプレイヤーによるアメリカ市場への挑戦。メルカリ・スマートニュースのようにオーガニックで参入したケースもあれば、UZABASE・VISASQのようにインオーガニックにM&Aで参入したケースも。業界全体として、まだまだチャレンジは続くと思うので、先人たちの学びをいかしてチャレンジが続くことを期待します
【トップ直撃】社員3割減。AI教材「アタマプラス」は大丈夫か
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
Newspicksらしく深掘りした記事。CEOの稲田さんも真摯に丁寧に回答されていて好感が持てますね。優等生と言われるatama+の英断を掘り下げることは、今後のスタートアップ全体にとっての学びにもなると思います。
レガシー産業を変えていく中で、新しいモデルを市場に浸透させていくうえでのプロダクトとビジネスモデルのあり方、そしてその浸透スピード。レガシー産業を完全に変える「2.0」的なプロダクトを浸透させるのは時間がかかるし、またキャズム理論的にも、どうしても15%のレベルで一度、足踏みをすることになりがち。
そうしたときに、新しい「2.0」のプロダクトをどの時間軸で誰から浸透させていくのか。スピードを早めるために、少しなじみやすい2.0ではない「1.5」のプロダクトをつくるのか、あるいは1.0のプレーヤーと組みにいくのか、あるいは自分たちでバリューチェーンすべてをカバーするプロダクトをつくってしまうのか。
また株主構成の観点でも、いわゆる「セカンダリー」の需要と供給をうまくとらえていて、すばらしいなという印象を受けました。10年など一定期間の償還期限をもつVCがいる中で、未上場期間が長くなると、どうしても株主の中での温度感が出てきがち。そうした「温度差」がある中で既存株主と新規株主との間でのセカンダリーの取引がもっとスタートアップにおいて増えていくべきと思います。
レガシー産業を大きく革新するプロダクト・ビジネスモデルのつくり方とその浸透のさせ方、そして深い社会課題を長い時間をかけて解決するディープテックのスタートアップの資本政策のあり方、その両面において大変に参考になりますね。
なぜいいアイデアは「ぼーっとしている時」に出るのか…脳専門医が「創造には集中より分散」と考える理由
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
集中系と分散系、意識と無意識、深い脳の使い方と広い脳の使い方、セントラル・エグゼキュティブ・ネットワーク(CEN)に対するデフォルトモード・ネットワーク(DMN)。分散系の重要な働き=「記憶の統合と整理」。
↓の石川善樹さんの記事がわかりやすいですが、それによると脳の機能にはもう一つ含めた3つのモードがある。つまり、アイデアを100出す機能=直観と、アイデアを3つに絞る機能=大局観と、アイデアを1つに決める機能=論理。
https://newspicks.com/news/4481622/body/
イノベーティブな人とは、この3つのモードをうまく切り分けて自由自在に行き来できる人。自分のこれまでの経験でも、非常に納得のいく話です。ひとりでぼーっとしているBeingの状態と、みんなでぐーっとなるDoingの行動と、その間くらいのなんともいえない領域。
サウナにいったり公園で散歩したりしてぼーっとしながらアイデアを出し(=直観)、オフィスの会議室で議論してアイデアを決めるけども(=論理)、適度に無目的な少人数の飲みやサシの何気ない会話とかで、すごい大局的に世界の構造が見える瞬間がある(=大局観)。時間の使い方をうまく設計したいですね
いま新卒採用で「集団面接」「グループディスカッション」が再び重視されるようになったワケ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
新卒採用面接では特に、メタ認知力、レジリエンス、究極のマッチング、の3つをみるようにしています。メタ認知力=どれだけ俯瞰して自分のことを認知できているか、レジリエンス=困難な状況をのりこえて次にいかすことができるか、究極のマッチング=ここでなければならない理由があるか。
AI面接も増えてきている中で集団面接は反対派ですが(効率が良いというだけ)、グループディスカッションは意味があると思います。メタ認知力や究極のマッチングをみるのは1on1面接が適している一方で、レジリエンスをみる場合はどうしても過去の経験談を聞くにとどまってしまう。
不確実な状況に直面したようにどのように受け止め、考え、行動にうつすか。想定外の状況に対する耐性・靭性を知るうえで、難しい問いやお題にどうこたえるかの動きの一部をグループディスカッションでみるというのはありですよね。『宇宙兄弟』での面接の過程とかその中でのグループワークとか見ていると、なおさらそう思います
「25卒」が注目する企業 3位「キーエンス」、2位「NTTデータ」 1位は?
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
アクセンチュアやNTTデータ、富士通、日立、NEC、オービックといったシステム開発・SIerとしての事業をもつ超大手、サントリーやニトリ、エン・ジャパンのように強烈なオーナーがいる大手企業がランクインしていますね。
冷静にみると、日本という市場においてDXはここからまだまだ長い時間をかけて進んでいきますし、特に長い時間をかけた変革を必要とする大手企業を顧客にもつプライムのSIは、今後の安定的な成長が見込まれる。つまり、新卒からすると社会の要請に即している安定路線。
一方で、創業者オーナーが、強烈なカルチャーをつくっている企業もけっこうランクインしているのは意外でした。企業としてのDNA・らしさが明確なので共感を持ちやすい、一方でベンチャーほどリスクはとりたくない、ということか。つまり、新卒からするとらしさに共感できる上記とは別の安定路線。
転職やキャリアアップを前提に考えている、というコメントとは裏腹に、比較的安定路線で企業を選別しているようには感じました。個別のコメントは周囲の流れや同調圧力に左右されることもあるので、真意は別のところにあるのかもしれませんね
【最新版】あなたは大丈夫?実例で学ぶ「ハラスメント判例」
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
ハラスメントの議論がここまで広がっているのは、多様性の時代における「自分らしさ」という現代の価値観の裏返しでもあると思っています。働くということは、自分らしさと社会との接点を見出すことなので、その接点には一定の摩擦・フリクションが生じうる。これが極端に精神的な苦痛につながった場合にハラスメントが生じる。
特にパワハラに関して、配下のメンバーに指摘をするときに気を付けるようにしているのは、ヒトではなくコトについて指摘する、伝えるときは事実と解釈をわけて伝える、そもそもの目標や基準を目的とセットで伝える、ということでしょうか。
ある行動が何かの目標や基準に対してずれている状況に対して、それを補正していくのが上長の役目なのだとすると、人格についてまで言及する必要はないですし、受け止めやすい事実と、それが周りにどう見えたか・影響を及ぼすかの解釈はわけて話すべき。常に実践するのはなかなか難しいですが、意識するだけでも反応は変わると思います。
「情けは人のためならず」は、科学的にも正しかった! 優しい人は損をしない「返報性の法則」とは
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
世の中の経済には、貨幣をベースにした交換経済だけでなく、贈与経済というものが存在する。GDPには換算されていないが、「貨幣」というシステムに置換されることなくやりとりされる経済活動が実は多く存在する。ギフトエコノミー。
贈与においてじつは重要なのは、受け取り手のリテラシーともいわれます。贈与において肝なのは、受け取った側がそれぞ贈与として受け止め、送った相手に返すのではなく、その次につなげていくということ。親子の血縁関係にもとづいて子供にそそぐ・ささげる時間なんかわかりやすい例ですよね。
「pay forward」されたら、それに深く感謝して、また別の・次の世代や相手にpay forwardを繰り返していく。「人の情け」にしっかりと気づいて、贈与の連鎖・バトンをつないでいける人間になっていきたいものです
もしも東京大学がなかったら東大の「虚像と実像」を暴く
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
社会のOSがアップデートされている中で、気づかないまま、もしくは気づいていても対応できないまま、膠着化が進んでいく。虚像と実像が乖離し、イメージだけの表象タワーがねじれを起こし、やがて崩壊していく―。物語としてはよくある構図。
企業社会も似たようなところはあるのではないでしょうか。日本の雇用システム(cf. 終身雇用)、商習慣(cf. ケイレツ)、ビジネスモデル(cf. カイゼン)を象徴する、たとえばトヨタのような企業にも同様の構図はあるのかもしれません。しかし、危機を迎えながらアップデートを続けている。
よくキャリア形成論においては「メタ認知力」、つまり内省することや深く自己認知をすることが問われますが、大学や企業を一つの生物や生命体ととらえたときに、成熟していく中で社会とのかかわりの中で大学・企業のメタ認知力がより問われているようになっているのでしょうね。
「官庁エリートを頂点とするピラミッド的社会は、現実にはすでに過去のものとなりつつある。成熟した社会では、各自が自らの存在証明を求める」
メルカリのスキマバイト「ハロ」開始 ファミマなどで1時間から働ける
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
スキマバイトはタイミーとシェアフル(パーソルグループ)の二強。とくにタイミーは驚異的な伸びをしている。人材サービス市場において最も注目されている市場にメルカリが参入してくる中で、三つ巴の戦いになっていくのではないかと予想します。
ちなみにLINEも2021年にこの市場に参入していますが、存在感は薄い。想定したほど広げられていないのは、B向けの営業力の課題が大きいのだと思います。そういう意味では、メルペイの拡大時につくりあげたB向けの営業組織・事業者の顧客基盤をどれだけメルカリグループとして拡大していけるかがカギになりそう。
初期は手数料無料でサービススタートさせるということで、フリマアプリの市場において、先行していたフリルを後発としてまくっていった作戦と一緒ですね。ただし、今回の場合は先行者たちが相当に先にいっていることと、地道な営業がとても重要になってくることが違いなので、手数料無料とはいえ、そう簡単にはタイミー・シェアフルという先行者をキャッチできるとは思いません。
あと以前、メルカリが本領域への参入を発表したときに↓でコメントしましたが、メルカリが狙う本丸は、この市場での事業拡大というよりも、主に若年層を中心にした信用経済への取り込みだと思います
https://newspicks.com/news/9181607/?ref=user_280855
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