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「日本人選手未踏域」アメフトのNFLでプレーする選手は現れるのか
横田 孝The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor
「アジア系だから通用しない」という偏見がアメリカのスポーツ界で薄れてきているいま(実際、名門ノートルダム大のキッカーは韓国出身)、純粋に佐藤選手のNFL挑戦はぜひ実現してもらいたいところです。
確かにアメリカンフットボールでは日本人とアメリカ人とではフィジカル差が大きい部分はありますが、ポジションや競技レベルによっては戦術の理解度や緻密な技術・ファンダメンタルズなどでカバーできる部分もなくはないです。もちろん、NFLのフィジカルは異次元レベル。そのため、日本人がNFL入りするのであればキッカーの方がまだ可能性がある、と言われます。
ただキッカーの場合、アメリカの大学でトップクラスの成績を残したからといって、NFLでも同様の成績が残せるかというと別の話。キッカーとしてNCAAで記録を打ち立てたような名選手が鳴り物入りでNFLに入ったものの、パッとせずチームを転々としたり戦力外通告される選手も複数います。それだけキッカーは技術・メンタル面ともに試される極めて繊細なポジションなのでしょう(私自身、他のポジションはプレーしても、キッカーはやったことがないので)。
もちろん、佐藤選手にとってこれらのことはすべて釈迦に説法。NFLに挑戦することに心から敬意を表します。
※
日本のメディアを含めた言説についていうと、「日本人」という部分にそこまでこだわらなくてもいいのでは?
いまや、外国育ちの日系人がノーベル賞を取れば、マスコミが「日本人だ!!!」と狂喜乱舞しているくらいなのですから。「日本生まれ、日本育ち」という部分にこだわらなければ、これまでカレッジでもNFLでも活躍した日系人選手は何人もいます。
かつてBaltimore RavensでプレーしたFSハルキ・ナカムラやDetroit LionsのWRJohnnie Mortonはともに日本人の血を引いています。さらに、New Orleans SaintsでLBとして活躍したスコット・フジタは見た目こそ白人ですが、養子として日系三世の親に育てられ、自身のアイデンティティは半分日本人だと語っています。

金正恩は挑発を再開するか。朝鮮半島情勢を予測するポイント
横田 孝The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor
史上初めての米朝首脳会談に加えて3度の南北首脳会談など、朝鮮半島情勢の歴史が動いたように見えた一年でしたが、実際はどうか。トランプ大統領がこれまでの慣例にとらわれず北朝鮮の最高指導者と会談したこと自体は評価されるものの、肝心の非核化に向けた細部が詰められておらず、記事が指摘する様にむしろ非核化が遠のいたのが実情でしょう。
さらには韓国軍による射撃レーダー照射や徴用工問題などで氷河期のように冷え込んだ日韓関係が事態を複雑化させています。
この30年弱、アメリカや中国を中心に積み上げてきた核・ミサイル問題の交渉が、内政面での点数稼ぎに走る米韓の指導者の行動によって、大きく揺さぶられています。

【米政治】ねじれ議会に直面するトランプ。突破口はアジア外交
横田 孝The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor
トランプ外交といえば、大統領自身の単刀直入な発言によって攻撃的で予測不能のイメージがありますが、実際には対中政策についてはアメリカでもトランプ政権に限らず超党派の支持が広がっており、ますます米中の対立が先鋭化する見通し。また、内政面で議会からの追求が強まることを考えると、中国に対してタフにアプローチし、北朝鮮問題で歴代大統領がなし得なかった「歴史的会談」(その実効性は別にして)を支持者層にアピールできる材料が対アジア外交にはあります。
アメリカの政治外交については、想像やフィーリング、「頭の体操」だけで論じる日本人「識者」や自称「ジャーナリスト」が散見される中、ワシントン、さらには日本・アジアで豊富な人脈と確かな経験と視座を持つ秋元諭宏さんに、米外交を展望してもらいました。

【谷口智彦】安倍政権が「次の30年」で見据えるもの
横田 孝The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor
前編に続く谷口智彦・内閣官房参与へのインタビューの後編では、主に日本の国家観、安全保障の変化と今後の課題にフォーカスしています。
平成は経済的には苦しい時代が続いた時代でしたが、外交・安全保障においては湾岸戦争で世界から「札束外交」を批判されたトラウマを少しずつ乗り越え、かつ国際環境の変化に対応すべく、安全保障政策を意識・法制度・装備の面で積み重ねてきた30年でもありました。
国家としていかに国民に希望を与えるか、その重要性を改めて認識させられるインタビューでした。平成後の日本の未来像を考える上で、極めて重要な視点だと思います。

【イアン・ブレマー】針路なき世界秩序の行方を見通す
横田 孝The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor
地政学分析で注目されるユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏に、2019年以降の国際情勢の潮流を聞きました。ここ数年、安倍晋三首相を自由主義による国際秩序の守護者の一人だとする声が増えましたが、これは安定した日本外交の成果であると同時に、国際環境の変化によるのが大きい部分も否めません。
ブレマー氏が指摘するように、ドイツのメルケル首相の求心力が著しく低下したことで必然的に安倍晋三首相がG7、ひいては民主的な先進諸国の重鎮的な存在となりましたが、この地位を2019年にどう生かすか。まずは日本初のG20開催で世界の自由貿易体制をどう維持・改革していくかが注目されます。

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