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海外VCのみに出資、政府が新基金 スタートアップ育成
高宮 慎一グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
『海外VCのみに出資、政府が新基金 スタートアップ育成』
ポジショントークっぽく聞こえちゃうかもしれないですが、僕がなぜ海外VCに転職せず、日本のVCをやっているかにつながるところ;
日本政府が出資したところで、海外VCは殆ど海外投資家の資金。国民の税金で海外への富の流出を促進してしまうようなもの。
政府が促進すべきは、民間資金が不足しているレイトステージやディープテックで国内VCを育成し、国民の富を世代を超えた拡大・循環させること。

【本音トーク】テック株暴落の次に起きること
高宮 慎一グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
拡大局面で安いお金のがテック、スタートアップに流入してきたのは、一概に悪いことではなく、良い面、悪い面があった。より大きな資金調達を可能として、多くのユニコーンを生み出してきた。その中から”フェイク・ユニコーン”も生み出されてきたが、本質的に偉大な会社も生まれてきた。
同様に縮小局面にも、良い面、悪い面がある。全体的に投資家のセンチメントがコンサバになり、鈴木さん(仮)笑 のおっしゃる”ツアリストマネー”が去るのは間違いないだろう。バリュエーションや投資金額は調整され、勝ち組/負け組の二極化もおこる。すると、コモディティ化した資金を安く調達することに頼った成長戦略はもう成り立たない。
一方で、スタートアップにコミットして長期目線で投資を続ける”ジモティマネー”は継続的に投資をし続ける(ビジネスとして続ける以上、投資を止めることはできない)し、良い起業家、良い企業、良い事業には資金は集まり続ける。本質的な企業、本質的な投資家が選別がされ、厳選されたプレーヤーでエコシステムは発展は続けるだろう。逆に、それらのプレーヤーにとっては、成長機会、投資機会となる。
とにかく拡大局面から、縮小局面に、大きくパラダイムシフトをしたことを認識し、事業の成長戦略や投資戦略を見直すことが肝要だ。うまくアジャストできたところは、チャンスだろう。

【完全解説】スタートアップの「冬の時代」がやってきた
高宮 慎一グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
今回の株価暴落に直面し、「○○ショック」ではないのか?!と動揺はあると思う。が、現時点のインパクトを冷静にみると、GAFAMなどのテック大手の株価は、コロナ前の水準またはそれよりもちょっと上のところまで巻き戻ったところがほとんど。 コロナ前までに既に拡大局面が続き、コロナがなければぼちぼち調整局面に入るはずだったのが、コロナによる未曽有宇の世界同時金融緩和により、拡大局面がもう一段続いた形になっていた。
その点においては、通常の景気循環サイクルでもコロナ後の緩和分+コロナ前までの拡大分の調整余地があるということ。なので、ざっくりコロナ分の調整が入っても、さらにもう一段調整余地はあるものの、それは通常の景気循環の範疇ということ。
それに加えて、ウクライナなど地政学的リスクさらに拡大するリスクはあるし、予期せざる「ブラックスワン」が起こるリスクもあるかもしれないが、それはまだ顕在化していない。(今後どうなるかはわからないから、まさに「リスク」ではあるが。)
よって、今回2022年5月までの暴落はでは狼狽する「○○ショック」のようなものではなく、現時点では景気循環サイクルの局面の変化として捉えるということでいいのではないだろうか。
その中で、スタートアップも、景気の局面の変化に合わせて、成長戦略を最適化させる必要はある。資金が安価に潤沢には供給されないので、トップラインだけを重視するのではなく、ビジネスモデルのエコノミクスを成立させることとのバランスを見ながらの成長をする方に、戦略のバランスをチューニングする必要がある。
その中で、一番戦略のチューニングに苦労するのは、トップラインのみを重視して、エコノミクスが成立していないスタートアップあだろう。一方で、エコノミクスが既に証明されていて、成長もしているようなスタートアップには、資金が集まり、周りが大きく事業投資できない中、競合に差をつけ大きく成長するチャンスだろう。
スタートアップの資金調達面談をピッチ動画に置き換えるべき理由
高宮 慎一グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
ステージや相手の投資家のスタイルにもよるかと思う。
年間数十社、数百社など数多く投資をしているシードの投資家などは、動画でのピッチでいいかもしれない。
一方で、アーリー以降の投資先家、例えばうち(グロービス・キャピタル)などでは、年間の新規投資社数はせいぜい10社で、投資金額やハンズオンでの支援も大きく投入するので、起業家とのディスカッションを通して、起業家の人となりや、お互いの相性を確認したいというのが強い。最初のティザーのような動画はいいかもしれないが、動画だけだと難しいかもしれないという印象。
そして、個人的な経験だと、最初のミーティング、ピッチというよりはディスカッションになるのだが、そこでお互いの意見がより大きな示唆を引き出し、事業計画がどんどんブラッシュアップされていく、はじめてセッションしたのに、インプロでどんどん盛り上がっていくようなミーティングというのがある。
そんな盛り上がりがあると、(機関決定とは別だが笑)担当としてはそこで心が決まったりする。
8億円資金調達(シリーズA)の舞台裏:VC数社/VC1社のどちらが良いか
高宮 慎一グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
tebiki貴山さんによるシリーズAの舞台裏。
シードからIPOまでが長くなり、調達総額も大型化し、ファイナンスの選択肢も多様化している。
今までのセオリはーは、VCを複数社入れて、万が一次のラウンドで支えなくてはいけないケースに備える、だった。
しかし、IPOまでが本当に長くなり、何回も未上場の間に調達しなければならず、対面事業での競争が激化する中で外部からファイナンスすると経営陣の時間が3-6か月とられてしまうことを考えると、Deep Pocket(資金余力が大きい、ファンドサイズが大きい)なVCを早期から入れて、最後までがっつり支えてもらい一緒に走り抜けるのも、一つの有効な戦略となってきた。
究極、正解はなはく、個社個社で、自社の事業戦略、VCに求めるもの、どんなVCと組んでしているかによるが、VCの役割が資金以外の部分でも大きくなってきたので、いずれにせよ自社の成長に最も資する形を選ぶのが良いだろう。
米ネットフリックス、ビデオゲーム開発会社を初買収
高宮 慎一グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
ネットフリックが、総合エンタテイメントプラットフォームを目指すということだろうが;
抽象的な経営レベルで、巨額の投資を必要として、Hit or Missのハイリスク・ハイリターンのコンテンツ事業において、ポートフォリオマネジメント、グリーンライティングを厳密に行うなど共通項は多く、マネジメントのシナジーはあるだろう。
一方で、ユーザのビヘイビアの観点で考えると、動画を見るという目的とゲームをするという目的が本当に地続きで、総合エンタテイメントプラットフォームというコンセプトが成り立つかが、ポイントだろう。
個人的には、ユーザはそれぞれのコンテンツに最適化されたプラットフォームをデスティネーションとして指名買いするので、難しいような気がするが、、、ネットフリックスがどんな新しいモデルで成立させるかお手並み拝見。

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