ホーム
1536フォロー
289151フォロワー
【詳報】トヨタはどうやって「5兆円」を稼ぎ出したのか
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
個人的に注目したい点は「値引き」。
自動車はモノ、それゆえモノづくりが注目されるし分かりやすい。
ただ、モノだし一定の趣向品でもあるので、人によってこのメーカー、このブランドが好きと分かれる。
モノづくりの重要性は大前提だが、完成車メーカーの根幹はモノづくり、モノづくりのためのサプライチェーンマネジメント能力(部品メーカーがどれだけいることか…)、そして販売能力。
もちろんブランドはこれら3つに通じる部分もあるし、コスト低減も自社だけでなくサプライチェーンにも効く。経営としては上記の3つの領域があり、こういった共通要素と領域固有の要素、両方をいかにうまく回していくか。
Teslaが代表的だが、値引きどころか、値下げ自体をしている(ここらへんは自動車価格の不透明性とか色々論点はあるし、国ごとの販売の仕組みも違うのだが、各論は離れて…)。
同じものを値引きしない、少ないインセンティブで売れれば、丸ごと儲けに上乗せとなる。
なぜ値引きしなくてよいのか?顧客(直接顧客およびディーラー)が欲しいと思う車を、その価格で購買意思決定できる物量を供給できるから。その力を証明した。
一方で、フェラーリのポリシーは「需要より一台少なく作る」というのが有名。ようは需給として自社でオーナーシップを持つために供給不足の状態を作るということで、そうすると価格をコントロールしやすい。
トヨタの広義の存在意義やポジショニングとして、広くあまねくモビリティやそれに伴う便利さを行き渡らせることがあると認識している。価格はもちろん重要だが、上げ続ける、値引きし続けないことが正解ではないと自分は思っている。
台数規模も大きいので、稼働率はとても大事。儲けて再投資をしながら規模を広げて、そのなかでどういう値付けを自社ポリシーと需給の両面を見ながらどうしていくかに、自分は注目している。
【入門】謎に高騰する「金」は世界の構造変化を表していた
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
本論ではないが、金ETFはいまだに「現物」が残っている世界。
ETFとか様々な金融商品は、その裏付けとなる証券や契約、もしくは現物がある。
「株券」はもはや言葉だけになっていて、実際は情報。だけど、金ETFについては現物(少なくとも大部分は)。下記とかに出ているが、倉庫で実際にガラガラと入庫して決済確認をする(自分は見たことはないが…)。
https://kabu.com/item/etf_etn_reit/feature/kikinzoku.html
なお、原油ETFとかは、先物で運用している。でもこういった実物資産由来の金融商品は、たまにパニックを起こす。
先物は「ある日でいくらで売りますよ・買いますよ」という契約。なのでその日が来たら現物の売買が必要。普段はその日の前に先物契約を更新していくので、買っていても実際に引き取ることは発生しない。
でもコロナのピークの時に原油先物価格がマイナスになったことがある。これは経済が止まっている中で、引き取ることができない(そのためにはタンクを保有したり借りることが必要だが、実需が止まっているから元々持っていた人たちが手放せない)けど、契約上引き取らないといけない。だから金を払ってでも、引き取ってほしいという状況が発生したため。
原油先物の価格が一時、マイナス圏まで下落したのはなぜですか?(2020/5、mana@bow(野村證券))
https://manabow.com/qa/20200527.html
【危機】グリコ、HOYAのトラブルが「他人事」じゃない理由
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
下記と併せて。
SAPは何故使いにくいのに、世界中で愛されているのか(2024/4)
https://newspicks.com/news/9896788
上記でコメントしたことだが、それぞれの現場で、それぞれの責任を果たそうと、皆一生懸命働く。ただ、それは一つの均衡に過ぎない。何か別の均衡に変えれば、今より良い部分も悪い部分も出てくる。
その別の均衡への変化で良い部分の増加が悪い部分の増加より多く、また出てくる悪い部分がクリティカルではなく、均衡の移行にともなうコストやリスクを吸収できる算段があれば、現場の不便はあっても変えたほうがいい。
ただ、個別の現場では責任を果たそうと頑張ることに一生懸命で、今できていることができないと、責任を果たせていないと捉えるから反対が出やすい。ただ、新しい均衡では、果たすべき責任やトレードオフも変わるので、今できていることが出来なくても責任を果たせないわけではないというのが盲点になる。
もちろん、そういった反対を含む議論によって、プロジェクトのリスクが見えてくることもあり、なかには見えていなかったクリティカルなモノも出てくる。一方で、現在の責任を守ろうとし過ぎたり、そのためにカスタマイズをしすぎると、結局コストも膨らむしプロセスも未来に対してより複雑でスケールしにくいものになる。
だから、経営の意思決定を含めた、断固たるスタンス・コミュニケーションが大事。トランスフォーメーション(BT/BX、DX)ではそれが必要。
一方で、リスクに備えるためには、断固たるスタンスを取りながら、上がってくるリスクに対して判断も必要。リスクを上げるなとか、上げても無駄となるほど、リスクは必ず顕在化する。
上げやすく、でも必要なモノだけ対応する。
そしてこれら全体がプロセス作り。プロセス作りこそリーダーの仕事。下記の「エースを監査に」というのは共感できる点が多い。良いプロセスや、それを実現するための意思決定とコミュニケーションは、上記のように経営としてとても大事。その現場経験を含めて、リーダー育成になる。
【逆転発想】NTTも実践。エース社員こそ「内部監査」に置け(2024/5、NP編集部)
https://newspicks.com/news/9931839
新 iPad Pro発表、最安16万8800円から。Apple史上最薄・M4初搭載で性能4倍・Ultra Retina XDRディスプレイ採用
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
何名かの方がコメントされているように、AppleとしてはノートPCではなくタブレットをメインに据えようとしているように見える。
そしてLLMが進化する中での競争戦略という意味で、合理性があると思う。
一般的なディスプレイとキーボードがあるノートPCの形は「クラムシェル型」と呼ばれる。スープのクラムチャウダーの「クラム」と一緒で貝殻、とくに二枚貝を指す。
PCは生産性ツールとしてWindowsが強い領域。一方で、Windows・PCが普及した時期とは異なり、今はスマホが誰もが持っていて、一番接するデバイス。ただ画面が小さい。
でも同じ形(フォームファクタ、と呼ばれる)だと、使い方を変えるのは難しい。またスマホは「多頻度・短時間の用途」には打ってつけだが、文章を書いたりスプシのような「長時間連続の用途」には音声入力などは不十分でSiriとか広がらなかった。でも生成AIが一気に進化している。
だから、Appleとしてはタブレットという違う形で競争軸をずらして、画面が大きくスマホでは満たされない領域を、スマホに近いインターフェース・フォームファクタのタブレットで時間をかけて取りに行く競争戦略に見える。
Appleも、デザインやコーディングなどの領域ではPCのシェアは高いだろうし、そこは続けるだろう。
ただ、マスにとってはスマホに近いインターフェースのほうが長期的には使いやすいと思うし、スマホ・LLMネイティブ世代は長期的に増加する。LLMによって、今まで音声とかテキストの曖昧な指示では上手くいかなかったものも使い方含めて進化・変化することに賭けて、競争軸をズラすことで長期で勝とうとしているように見える。
そうすると次に発生すること、そしてAppleがこれまでやってきた勝利の方程式でもあるのが、廉価版と中古品のサイクルによって、ボリュームをとりに行くこと。
WindowsやChrome Bookは、どう出るか?
自由な発想を縛るもの
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
共感する点が多い。
前半部分のデジタルツールについて。
生成AI含めて機械の進化で、機械にパワープレーをさせることが出来る。この進化を使わない手はないが、一方で論点・仮説の精度が高ければ、当然ながらもっと効率は上がる。
全ての事を機械のパワープレーで対応できるわけではないし、下記のように学習効率(そしてエネルギー効率)も課題。だから生成AIの時代の中で生き延びる、人間らしさを発揮するには、むしろ「あえて機械を使わないで鍛える筋肉・体幹」の方が大事なのではないかとさえ思っている。
そして、後半部分の言葉・フレームワークによるクセ・縛りも共感する。
クセ・縛りは無意識的、つまり習慣になっているとも言える。だから効率は良いが、一方であまりに当たり前と捉えて、自覚的になりにくい。そこをあえて自覚的になるプロセスも、時に必要。
【深刻】AI巨大企業の「モラルなきデータ戦争」がかなり酷い(2024/4、NP編集部)
https://newspicks.com/news/9834077
NORMAL
投稿したコメント