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「事業計画はストーリーで語るべき」10X CFOがPEファンド時代に学んだ、 経営と現場のつなぎ方
経営企画サークル by スピーダ
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
山田さんのコメントを見ながら、もう一回前回の記事と自分のコメントを見て、半年ほどの間で自分自身が読みながら感じたり思うことで、何が変わらない・変わったかを考えてみた。 【変わらない】 「事業計画はコミュニケーションツール」 ・事業計画だから論理が大事 ・コミュニケーションツールだから、ストーリー(受け入れやすいこと)が大事(端的には200行のスプシ、分からん!) 【変わった・新しく気づいた】 「ストーリーが連続しているうえで、単発でも連続でも成立するか」 ・規模が大きくなると、どうしても論理・ストーリーが複雑になる ・そうすると、結局「事業計画はコミュニケーションツール」というのが難しくなる ・なんというか、小説とか漫画で、一話分だけでも面白いし、一方でずっと連続していても面白い。同じように、大きいストーリーとそこで一貫した論理があるなかで、小さいストーリー単体でも面白い(そして大きいストーリーと接続する論理がある)。そういうものを作れると、自分ごとの領域は深い理解と本気度が上がり、一方で全社の方向性とのざっくりした接続性で、自分ごとでない領域とも接続性を作れる (・それが出来る論理構造とストーリーは、めちゃくちゃ難しい…) 本記事を昨年9月に出した後、「スタートアップの事業・人数規模だから出来て、自分たちにはできない」という潜在的な反応を先取りして企画を設計出来ていればよかったよね、という話が、この企画の振り返りで出てきた。 ユーザベースの共同CEOの佐久間も、下記のNPトピックスで現在進行形でユーザベースでやっていることを書いている。複数の事業を持ち、1000人以上の従業員がいるなかで、いかにスケール出来るかを会社としてもチャレンジ中。自分自身もそのなかで組織を率いる中で、メンバーから「全体とのつながりが何となく分かるようで分からない」といった話が出てくる(最近の記事に出ているリーダーの種類で言うと、自分は2nd lineリーダー)。 計画を作るリーダーはこれを接続してナンボ。またスケールするために大元のストーリーの質も大事。クリアである、面白い、そして接続しやすい仕組みが組織運営と併せて構築されているか。難しいチャレンジだが、楽しい。 是非下記と併せて! 組織と経営のデザイン https://newspicks.com/topics/sakuma/
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アップル、クラウドでのAI機能を年内提供へ-独自チップ利用
Bloomberg
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
数日前にデータセンター向けAI半導体の内製化の報道があった。 そこで、Appleの内製志向を考えれば、当然だと思う。ただ目指すことと実現できるかは違う、とコメントした。 今日のこの報道でもう少し考えてみたのだが、Appleの内製デバイス・OSと、内製クラウドの組み合わせで、これまでやってきた戦略をこのAI時代に繰り返そうとしているのかなぁと思っている。 Appleは、90年代に自社OSとMotorolaと作っていた半導体(PowerPC)が上手くいかなかった。経営危機はiMacやiPodで抜けていたが、2005年にIntelのCPUに変えた。 そしてその後、iPhoneを出し、iPhoneの半導体を内製化し、それをMacにまで拡大している。そして、AI向けのMチップは、Mac・iPad・iPhoneと全部で使うように広げている。 そこを内製しているからこそ、ペアとなるものをサーバー・クラウド側でも作って成功できれば、エコシステムとしては極めて強い。 とはいえ、モデムチップは内製化を失敗した。なので実現できるか、とくにサーバーという違う領域でどれだけ上手くいくか。あとは買収をしていくかは気になる(AppleのAチップやAMDのチップも設計したジム・ケラーがいるTenstorrentが特に気になっている)。 アップル、データセンター向けAI半導体の内製化目指す-報道(2024/5) https://newspicks.com/news/9942392
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Apple、新iPad Proの動画「Crush!」について「的外れだった」と謝罪
ITmedia NEWS
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
あくまでも広告メディアへのインタビューに対してで、動画を削除したりはしていないし、自社プレスリリースでもない。 ここらへんがAppleとして今回の程度をどう捉えていたり、起こったことへの戦術を示しているとも思う。また人によって捉え方は色々だろうが、自分はこれくらいでアリなのではないかと思う。 ここからは一般論だが、なんらかの発信をするというのは世に問うこと。世に問えば、共感や賛同以外の意見も出てくる。でもそれを気にしすぎれば何も世に出せなかったり、また出す意味もどんどん減っていく。 発信をすることはリスクテイク。リスクテイクなのだから、許容度は出し手も受け手も違う。発信に賛否や共感・反対が出るわけだが、その結果はリスクテイクをした当事者が持ち、ブランド・信頼の増減につながる。だから当事者が自己判断で見極めたものとそのポジであろうがネガであろうが、結果が全て。 だからAppleとして、そもそもの発信も、今回の謝罪の仕方・レベルというのも、自分の好き嫌いは置いておいて、アリだと思っている。 そのうえで、クリエイティブやプレスなどの組織発信は、リスク許容度やスタンスを一貫させ、意図した良いリスクテイクにすることが大事。 だからApple社内でどういう議論・意思決定を経て、(結果として謝罪することになった)このクリエイティブで行こうとなったのか、また今回のことを経て今後の社内議論のプロセスなどがどうなるかは気になる。 リスクテイクを全くしない、となれば、これもまた組織発信として本末転倒になるので(そしてAppleは当然ながらリスクテイクはこれからもしていくだろうから)。 なお、発表イベントでのこの動画への批判が出たが、それは英語メディアでも出ていて、例えばTechCrunchではトップ記事だった。 Apple’s ‘Crush’ ad is disgusting https://tcrn.ch/44BVsWk Apple's hydraulic-press iPad ad ticks off creators https://www.axios.com/2024/05/08/apple-ipad-2024-ad-ai-outrage
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KKR傘下のロジスティードがアルプス物流買収へ=BBG
Reuters
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
ずっと起こるだろうと思われていた買収。 下記は2014年のPickだが、メーカー各社は人材派遣や物流の子会社を持っていた。そしてそれを売る側・集約する側に分かれていた。 ロジスティード(旧日立物流)も、アルプス物流もこれまで買収した側なので生き残ってきた。ロジスティードは日産系のバンテックやDIC物流、アルプス物流はTDK物流を買収。一方で、売上としてはアルプス物流は約1200億円(アルプスアルパイン向けは売上の約3割)、ロジスティードは約8000億円。 アルプスはもう一個の上場子会社だったアルパインを2019年1月に買収・統合したが、アルプス物流はしなかった。領域としても電子部品・電子機器ではないし、自社外比率を上げていたこと、一方で規模としては大きく成り切れておらず、売却は規定線だっただろう。 そして、広く企業物流をやっている企業より、メーカー系物流に特化したところの方が戦略合理性がある。その筆頭に出てくるのがロジスティード。 報道が2月末に出たが、その前の株価は約2000円、そしてTOB価格が5774円。PERで30-40倍、EV/EBITDAで15倍前後、PBR3倍。大分高くついてしまったのではないか、という印象はある… パナソニック、人材派遣6位を売却 今秋めど入札(2014/7、日経新聞) https://newspicks.com/news/525124
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任天堂の稼ぐ力を分析 新ハードは今期中に発表へ
企業決算から読み解く経営と経済
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
ROICは、実は色々な種類がある。 ざっくり2類型あり、本記事で使われている投下資本から計算したROICで、こちらが一般的。もう一個は事業資産から計算したROIC。興味がある方は下記の記事も併せて是非! 任天堂は、ソフトウェア+ファブレス。つまり工場など、事業に必要な資産は実際はほとんどない。なので事業ROICでは実は100%を優に超える。記事にあるピークの2021年3月期だと200%超! 記事で『ROICスプレッド(ROICから加重平均資本コストを引いた数値のこと)の縮小は避けらず』という言及がある。ROIC(事業資産)とROIC(投下資本)でギャップがある場合は、余剰資産があるということ。任天堂も、たっぷり現預金や投資有価証券を持っている。それらを還元すれば、業績が変わらずともROIC(投下資本)は改善できる。 では任天堂がなぜこんなに現預金含めて、過剰な投下資本があるのか? それはハードウェア含めてサイクルがあり、当たり外れがあって、そのなかでも経営・事業運営し続けるため。ただ、あれだけ強いIPがあり、またもうハードメーカーも集約されているから、外れたとしてもいくらでも選択肢があるでしょうというのが「株式市場」的な見方。 そしてこういったところを変えるのはどうでしょう?とバリューアクトは当然提案しているだろう。 2種類のROIC、どう使う?(2023/8、&SPEEDA) https://and.ub-speeda.com/posts/column_14
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【詳報】トヨタはどうやって「5兆円」を稼ぎ出したのか
NewsPicks編集部
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
個人的に注目したい点は「値引き」。 自動車はモノ、それゆえモノづくりが注目されるし分かりやすい。 ただ、モノだし一定の趣向品でもあるので、人によってこのメーカー、このブランドが好きと分かれる。 モノづくりの重要性は大前提だが、完成車メーカーの根幹はモノづくり、モノづくりのためのサプライチェーンマネジメント能力(部品メーカーがどれだけいることか…)、そして販売能力。 もちろんブランドはこれら3つに通じる部分もあるし、コスト低減も自社だけでなくサプライチェーンにも効く。経営としては上記の3つの領域があり、こういった共通要素と領域固有の要素、両方をいかにうまく回していくか。 Teslaが代表的だが、値引きどころか、値下げ自体をしている(ここらへんは自動車価格の不透明性とか色々論点はあるし、国ごとの販売の仕組みも違うのだが、各論は離れて…)。 同じものを値引きしない、少ないインセンティブで売れれば、丸ごと儲けに上乗せとなる。 なぜ値引きしなくてよいのか?顧客(直接顧客およびディーラー)が欲しいと思う車を、その価格で購買意思決定できる物量を供給できるから。その力を証明した。 一方で、フェラーリのポリシーは「需要より一台少なく作る」というのが有名。ようは需給として自社でオーナーシップを持つために供給不足の状態を作るということで、そうすると価格をコントロールしやすい。 トヨタの広義の存在意義やポジショニングとして、広くあまねくモビリティやそれに伴う便利さを行き渡らせることがあると認識している。価格はもちろん重要だが、上げ続ける、値引きし続けないことが正解ではないと自分は思っている。 台数規模も大きいので、稼働率はとても大事。儲けて再投資をしながら規模を広げて、そのなかでどういう値付けを自社ポリシーと需給の両面を見ながらどうしていくかに、自分は注目している。
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